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グリーン・プロジェクト・新しい街づくりによせて(1)

2011-01-05 | ラジオ
ロシアの建築家達は大都市での生活をより快適なものにするため、新しい技術を実験的に適用する心積もりがあるようだ。
先日、建築及び建設部門におけるイノベーション技術を紹介する、第1回目の国際フェスティバル「グリーン・プロジェクト2010」がモスクワで開かれたが、そこでは建築術が、社会生活において演じるようになった役割を考慮に入れ作成されたプロジェクトの数々が、広く公開された。

大都市の生活が、そこに住む人々の健康に悪影響を与えている事は、ずいぶん前から知られている。精神科医達によると自分達のもとを訪れる患者の8割は、大都市症候群とでも言える病気だと診断できるという事だ。
この病気の症状は、大都市で生活するようになった人々であれば誰でも、お馴染みのもので、いつまでも疲れが抜けず始終イライラし、特別な理由もないのに攻撃的になったりする、と言ったものだ。
ロシア最大の都市モスクワも、世界のメガポリスの大部分が体験しているような問題に直面している。

全ロシア世論研究センターが実施した調査の結果によると、ロシア人の大部分はモスクワを、キャリアを積むにはとても良い場所だが住むには適していない、と見ている。

ここで社会学者タルースィン氏の意見を紹介しよう。
「モスクワは交通渋滞がひどく住居費が高い街という印象を、多くの人々が持っている。もしモスクワが今後15年のうちに、住むのに快適な都市というイメージを作り出せたとしたら、それはもう大変な成功だ。今のところ、そうなるような何か楽観的予測を持てるような前提条件は見当たらない」
社会学者は、このように話している。

グリーン・プロジェクト・新しい街づくりによせて(2)へ続く

2010年11月27日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル