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危機克服に成功したロシア経済

2011-01-08 | ラジオ
メドヴェージェフ大統領は、去り行く年2010年度の経済の諸問題を協議したなかで、この一年のロシア経済の発展ぶりについて振り返り、悪くないものであったと述べた。
大統領は主要な成果は危機の後遺症から抜け出し、よい展望が開けた事であると評価している。
メドヴェージェフ大統領はまた、2008年の末から2009年のはじめにかけて、景気の後退がこれだけ長く続くと、最後まで認識していた人々は少なかった。
しかし世界的な金融危機、マクロ経済的な諸問題、そして今年の夏の多数、国を襲ったあの自然災害にも関わらず、今年のロシア経済には、好ましい出来事がやはり以前よりも増えた。

大統領はこのように強調し、さらに次のように続けた。
「今年我が国の経済において実現されたようなシナリオは、決してこれまでのものに比べ悪いものではなかった。むしろ全体としてそれは、かなり穏やかで好ましいものと言えた。
もちろんロシア経済の構造的な欠陥を含め、我国の国内的な困難は、このシナリオに影響を及ぼした。
そして今年の夏は、とても辛いものだった。異常な暑さが続き、自然発火による火事が農業に打撃を与え、その結果、我々は収穫物の内かなりのものを失ってしまい、マクロ経済的な指標が一部損なわれた。
全体として指標は昨年は事実上10%の落ち込みであったのが、今年はほぼ4%の伸びを記録しそうなので、決して悪くないと言える。

さらにインフレのテンポに付いて言えば、こちらは何も良いことは言えない。
農作物の不作から一連の基本的な食料が値上がりしてしまった。これは明らかに一般の人々の家計に打撃を与えている。
残念ながら我々は自分で自分たちに課した数字を守れなかった。インフレ率は事実上、8.5%以下と予測していたが、結局若干それよりも高くなりそうだ。どのような場合でも、かなり前に予定された方針、首尾一貫して次の年度のインフレ率の低下に取り組むという方針の実現に向け、努力を続ける必要があると思う」
大統領はこのように強調している。

メドヴェージェフ大統領が政府の前に掲げた、もう一つの課題として投資環境の改善があった。これに付いて大統領は次のように発言した。
「外国投資家達がロシアに入ってきているが、我々が望んでいるほどに積極的ではない。残念ながら我が国の投資環境は、婉曲に言っても、より良いものが望まれる状態に今もある。
なるほど私たちは危機の後遺症を打ち負かすことができ、失業者問題を解決し、社会的な義務を守った。その意味で政府の良心にやましいところはない。
しかし投資環境は大変複雑かつ困難であり、そこには客観的にもまた主観的にも原因がある。十中八九この状況を変えるためには、独創的な措置が必要だと思う。
来年はロシア、ベラルーシ、カザフスタン3国の関税同盟のメカニズム改善に向けた努力が傾けられることになるだろう。
またこの3国の間の統一経済圏形成に向けた準備も、しっかり進んでいる。この3つ国の統合は大きな政治的な勝利と言えるものだ。とはいえ同時にロシア経済にとって、それは重大な試練でもあるのだ」

12月末に「去り行く年2010年度」は間違い

2010年12月29日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル