世界有数のIT企業でありロシアの有力検索エンジンを運営する『ヤンデックス』は2010年、ロシアで最も人気のあった検索ワードの調査を行った。
例えば様々なイベントや新作映画の公開をはじめ、ユーロビジョンなどのコンクールなどのコンクールはユーザの興味を引き付けはするものの、終わってしまえば検索する必要は無くなってしまう。
しかし思ってもみなかったような出来事が突然起こった場合には、長期間にわたってユーザの興味を引き付けているとヤンデックスの分析担当者は述べている。
「2010年にどのようなテーマが定期的に検索されたのかを分析した。そのなかから興味が最も高かった8つのテーマを選び出した。
結果的にはそれほど明るいテーマではなかった。最も関心が高かったのはモスクワ地下鉄での爆発事故だ。
一方で夏の猛暑に付いては最も長期的な関心を呼んだ。7月から8月いっぱいにかけてはクーラー、扇風機、天気予報などがよく検索された。
いったい何時になったら猛暑が終わるのか、人々は待ちわびていた訳だ。
また8月には山火事やモスクワ、ペテルブルグで見られたスモッグへの関心も加わった。
同様にバンクーバーオリンピックや、ロシアで秋に行われた人口調査への興味も高いものがあった。もちろんヨーロッパ全体で飛行機が飛ばす、空港で人々が列を作る原因となったアイルランドでの火山噴火にも関心がもたれた」
ヤンデックスの分析担当者は、このように話している。
ロシア西部スモレンスクで起こった飛行機墜落事故では、ポーランド大統領およびポーランドの政府高官らが死亡したが、その悲しい事件も非常に強い印象を残した。
スモレンスクの事故に付いて4月には、一日当たり10万件の検索があったということだ。
またルシコフ・モスクワ市長の更迭とソビャニン氏の新市長の就任は、現在進行形の出来事と言うことが出来、今後とも検索が増えるものと見られている。
人生の1秒1秒がすでに事件だと言う人がいる一方で、人生そのものが掛替えの無い独自の事件だと言う人も居る。
それは直ぐに結論が出せる問題ではないが、迷ったときにはヤンデックスを利用して検索してみるのもいいかも知れない。
Yandex
http://www.yandex.com/
※この男性アナウンサー、もう少し自然体で喋れないものかね
2010年12月31日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル