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アフガニスタンのカルザイ大統領、ロシアを公式訪問(2)

2011-01-23 | Weblog
最近ロシア政府はミル17型ヘリコプターを、アフガニスタン軍に供給することを検討している。また山岳地帯での使用に優れたロシア製自動車の購入のために、NATO加盟国は特別の基金を設立している。
カルザイ大統領のロシア公式訪問中に、ヘリコプター調達について最終的な決定が行われる可能性もある。そのような武器調達をどのようにして、アフガニスタンでの政治情勢安定化と結びつけることができるのか、という問題が課題となる。

センター長はロシアとアフガニスタンの首脳会議においても、このような問題が議論されることになるだろうと述べている。
「カルザイ大統領のロシア公式訪問は、アフガニスタン政府が穏健派タリバン勢力との対話を進めるなかで行われるものだ。
ですからロシアはアフガニスタン政府が、そのような思い切った交渉を行うことに対して、白紙委任を与えたと言えるかもしれない。
一方でテロリストの脅威に付いては、軍事的手段で解決しなくてはならないという決定を否定するものではない」
センター長は、このように話している。

昨年夏にはモスクワで、アフガニスタンの麻薬問題に付いてのフォーラムが行われた。そのフォーラムにおいてロシアのメドヴェージェフ大統領は、アフガニスタンの麻薬はロシアだけでなく、ヨーロッパおよび北米をも脅かすものであると
強調している。
それゆえ麻薬問題におけるロシアとアフガニスタンの協力は、重要な分野となる。ロシア政府は、アフガニスタン警察の麻薬対策部隊の訓練に対する支援を提案する。麻薬取引などの情報を積極的に交換し合うことも提案している。

ロシア側はアフガニスタンの麻薬を除草剤によって根絶することを求めているが、アフガニスタン側からは未だ充分なな合意を得ることができていない。
アフガニスタン国内では麻薬根絶によって、農民の社会的環境が悪化し、武装テロリストらへの支持が強まることが懸念されている。
今回のカルザイ大統領のロシア公式訪問によって、これらの問題解決への糸口が見つかることが期待されている。

1月20日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル