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対話攻勢を仕掛ける北朝鮮

2011-01-10 | ラジオ
北朝鮮が対話攻勢を仕掛けている。緊張が高まる朝鮮半島情勢で、北朝鮮は8日、韓国との二国間対話の早期再開を求めるとした声明を改めて表した。
北朝鮮がこうした呼びかけを行うのは5日に続いて、今週二度目だ。1回目の声明の発表に対し韓国は冷静に応対、宣伝を行うのではなく、誠意を見せるよう求めたほか、昨年の天安号沈没事件に対する責任を認めるよう訴えた。
天安号の沈没事件について韓国は、北朝鮮による魚雷の発射が原因とした調査結果を明らかにしたが、北朝鮮はこれを認めていない。
さらに北朝鮮は昨年11月23日に発生した黄海での銃撃戦が、北朝鮮による韓国延坪島への砲撃事件によって引き起こされたとする、韓国の主張も否認している。

こうした韓国の絶対的な立場を受けて北朝鮮は8日、あらゆる猜疑心を払拭し、開かれた心で対話をスタートさせたいと呼びかけた。
対話は北朝鮮と韓国との国境線に近い開城市で、1月末または2月初旬に行うよう提案がなされている。
一方北朝鮮は5日にも、無条件で早期の対話再開を求める声明を発表していたが、韓国はこれを不適切な形で行われたと批判した。そこで北朝鮮は2度目の提案を行うこととなった。

昨年末から南北朝鮮関係が急激に悪化するなかで、アメリカ、韓国、日本の3ヶ国は何度も中国に北朝鮮への圧力を強めるよう要請してきた。
一方ロシアは緊張が高まるのを阻止するため、特にアメリカと韓国が北朝鮮国境付近で演習を実施した後、仲介役としてのシャトル外交を活発化させている。

これについてロシア外務省のボロダフキン次官は次のように語っている。
「ロシアの示すサインは極めて分かり易く明確で強力なものだ。必要なのは周辺地域での軍事行動を停止し、自制心と賢明さを発揮し、武力対立から対話へと移行していくことだ」
外務次官は、このように語っている。

二国間対話を早期に再開するとした北朝鮮の提案には、ロシアも中国も賛同している。また恐らくアメリカ、日本、韓国といった6ヵ国協議の参加者らからも然るべき評価を受けることが期待されている。
さらに危機的状況から抜け出すため、北朝鮮と韓国に国連事務総長特使を派遣するとした、ロシアの提案もまだ効力を維持している。
ロシアは朝鮮半島情勢の正常化に向けた妥協案をとりまとめるため、6ヵ国による緊急会合を開催するよう求めている。。

1月8日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル