1010 Radio

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連合国側の間でイラク政策に意見の対立が拡大

2007-09-23 | ラジオ
イラクではパートナーらの連合国の間で、意見の対立が拡大している。
この意見の食い違いが(?)た原因となったのは、アメリカのキーン元陸
軍副参謀長の発言とされている。
キーン元陸軍副参謀長はイラク南部での状況が悪化したのは、イギリ
スのせいであると述べ波紋を呼んだ。
アメリカの新聞に掲載のインタビューの記事の中で、キーン元陸軍副
参謀長はイラク南部の中心都市バスラが、いわゆるならず者達の武力
対立の場と化してしまった理由に付いて、多くの点でイギリスの政策が
影響していると述べている。

最近までアメリカの軍人達は、イギリスをアメリカの最強連合国として尊
重し、このように槍玉にあげることは控えていた。
いうならばイギリス政府は、アメリカ政府のイラク派遣の呼び声に真っ先
に応え、最も多くの兵を送っていたからだ。

しかも今回のキーン元陸軍副参謀長が判断するイラク情勢には、(?)しな
い点が幾つかある。イラク南部はイギリス軍が配置されている地域も含
め、比較的安定とされてきた場所とされてきた。
と言うのも内戦は殆ど首都を中心とする地域や、北部で侵攻していたか
らだ。
なので今回イギリスが名指しで批難された原因は、バスラ地区での状況
悪化では無く、別の状況が働いていると考えるほうが正しい訳だ。

ロシアの戦略評価研究所のコノマルフ氏は、状況から判断して、今回の
非難の一番の原因は、イギリス社会の世論に押される形で、駐留イギリ
ス軍がイラクから撤退開始したことにあるとの見方を示し、次のように語っ
ている。
「イギリス市民の中でイラク侵攻は大きな不評を買っている。これが一番の
原因となってブレア氏は、任期を終える前に首相の座を退かざるを得なくな
ったのだと思う。
イギリスのイラク駐留を引き伸ばしてしまったということが、ブレア政権が起
こした恐らく唯一の決定的な政治的失敗だった訳だ」
戦略評価研究所のコノマルフ氏は、この様に述べている。

イラク駐留イギリス軍の規模縮小の予定は、すでに発表されている。
これによると来年には完全撤退が完了する。
そしてアメリカ軍司令部は、未だイラク駐留を続ける中で、このイギリスの
規模縮小計画)を知ったわけで、もちろん抗議に入れた。
それだけではない、このキーン元陸軍副参謀長からの反応から判るように、
アメリカはイギリスの心変わりを許さなかったのだ。
そして侵攻からこれだけ長い期間が経った今頃になって突然、イギリスにイ
ラク戦への失敗の責任の一端があると非難している訳だ。

(?)は発音が聴き取れず

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山口 二郎
岩波書店


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8月24日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル

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