1010 Radio

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ロシアが戦略爆撃機のパトロール飛行を再開したことに対する国内外の反応

2007-09-12 | ラジオ
プーチン大統領はソ連崩壊後の1992年以降、中止されていた戦略爆
撃機のパートロール飛行を、地球上の一部の地域で再開することを決
定した。
プーチン大統領のこの決定に対する反応の大部分は、このことはロシ
アが(?)的影響力を拡大していることを物語るもの、との見解に基づい
たものだ。
これに関してロシアの声の評論委員は、次のようにコメントしている。

8月17日、ロシア国内にある7つの基地から戦略爆撃機や空中給油機
など14機が離陸した。
15年ぶりに再開された、ロシアの爆撃機によるパトロール飛行機には
合わせて20機の航空機が投入されており、戦闘機やミサイル探知機と
共に太平洋や大西洋、北氷洋、黒海方面で飛行を行っている。

パトロール飛行を行っている超高速爆撃機の中には、強大な主翼を持
つ世界で最大の戦闘機ツポレフ160が含まれる。ツポレフ160は1万3千
キロを飛行することが可能で、主要な兵器は12基の巡航ミサイルだ。
そして破壊力は現存する同タイプの爆撃機の威力を超えている。

今後ロシアのパトロール飛行は、定期的ら実施される見通しになってい
る。
重点が置かれるのが船舶の航行が盛んな地域、そしてロシアの経済活
動地域となっている。
軍事専門家はラジオ局からのインタビューの中で、ロシアはパトロール飛
行を再開することによって、多極的世界における自らの存在を明確に示し
たとの見解を示している。
「ロシアは今、ロシアが世界の武力の中心のひつーとつになるという、自ら
の権利を(?)しているのだと私は考えている。ロシアは誰の利益も損なって
いないし、誰の脅威にもなってない。
ただロシアは何らかの国の、独断的行動に従う国ではないということを我
々はアピールしているのだ」
軍事専門家はこの様に述べている。

プーチン大統領は今回の自らの決定に付いてコメントし、ロシアは戦略爆
撃機の飛行の再開に対して、ロシアのパートナー達が理解を示しているこ
とに立脚していると強調した。
そして実際プーチン大統領の発言は、間違っていなかったようだ。
少なくともアメリカ当局は、このニュースに対して冷静な対応を示している。
アメリカ国家安全保障会議の報道官は、アメリカ国家安全保障会議とロシ
アの軍事関係者の間には、良好な実務的関係が築かれていると述べた
上で、今回のロシアの決定は、アメリカは特に驚くべきニュースとして受け
止めてはいないとコメントしている。

一方ドイツのストルメル元首相顧問は、この件に付いてより明確な立場を
示しており、ロシアの戦略爆撃機がパトロール飛行を再開したことは、全く
正当な行為であるとの見解を示している。
ストルメル氏はその理由として、かつての西側諸国は度を越えてNATOを
拡大し、対ロシア関係で多くの過ちを犯しロシアが世界で相応しい立場を
占めたいと考えていることを、理解していなかったことを挙げている。

(?)は聴き取れず

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吉沢 英明,青木 謙知
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8月20日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル