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ロシア人女性ジャーナリスト殺害事件究明へ

2007-09-01 | ラジオ
昨年発生したジャーナリスト、アンナ・ポリトコフスカヤさんの殺害事件で進
展があった。
実行犯はすでに拘束され、殺人を依頼したとされる人物に付いても捜査当
局は掴んでいるとしている。
ロシア最高検察庁のユーリ・チャイカ検事総長は、事件の詳細に付いてプ
ーチン大統領に報告し、その後記者会見を開いている。
独立系新聞ノーバヤ・ガゼータの記者のアンナ・ポリトコフスカヤさんは、昨
年10月7日の夜に、自宅入り口で銃殺された。
この事件にはロシア国内のみならず、国際社会も騒然とした。
事件発生を受けてプーチン大統領は、捜査が特別統制下で行われ、実行
犯計画犯には、法により厳しい措置が科せられるとの考えを幾度となく伝え
ている。

今回チャイカ検事総長は、ポリトコフスカヤさんの殺害事件に関係して10名
が拘束されたことを明らかにした。
「犯行は非常に入念な手口で行われた。そのトップに立っていたのは委託
殺人を専門とするモスクワの犯罪組織のリーダーだ。
注目して欲しいのはポリトコフスカヤさんの追跡に、残念ながら退役或いは
現役の内務省職員。保安庁職員が参加していたということだ。
いずれも拘束されている」
チャイカ検事総長はこう発言した。

殺害を依頼した人物に付いても、捜査当局は掴んでいるが、現在ロシア国
外に居るということで、警察はこの人物の責任を問うべく措置を講じている。
警察側の都合上、名前の公表は避けたものチャイカ検事総長は、記者団
に犯人の動機を伝えている。
「ポリトコフスカヤさんの排除は、何よりロシアの国家としての信用を失墜、
情勢の不安定化をもくろむ人々にとって有益なことなのだ。そういった結論
が導きだされつつある」

チャイカ検事総長によれば捜査側によれば、今回の犯行グループが、世間
を騒がせた別件の犯罪にも関与したとする証拠を入手したとのことだ。
具体的にはホールフレボニコフ編集長や、コズロフ中央銀行第一副総裁な
どの殺害事件だ。

プーチニズム 報道されないロシアの現実

アンナ・ポリトコフスカヤ,鍛原 多惠子

NHK出版

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8月28日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル