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金正日総書記の中国訪問に関連して

2006-01-25 | ラジオ

中国と北朝鮮は今月10日から18日にかけて、北朝鮮の金正日総書記が
中国を非公式訪問したことを認めた。
金正日総書記は中国の南部と中部を訪れ、中国の経済改革プロセスを
視察した。また金正日総書記と胡錦涛国家主席との会談では、さまざま
な分野における両国の協力に付いて意見が交わされたほか、両国の懸
念を呼ぶ複数の国際問題に付いても協議がなされた。

金正日の中国訪問に関連して、ロシアの声評論委員は次のようにコメン
トしている。

最近、金正日総書記が自国の経済発展に向けた、新たなアプローチを模
索することに大きな注意を払っていることは、よく知られていることだ。
この点で中国南部の経済特区の設置と、その開発を始めた中国の試みは、
北朝鮮にとってきわめて高い関心を呼ぶ要素となっている。
新華社通信が伝えているところによると金正日総書記は、中国が取り組ん
でいる政治改革と、開放政策が正しいものであり、また将来性を持ってい
ることを実感し、この分野における中国の大きな成功に深い感銘を受けた
と言う。

また中国と北朝鮮の首脳は、両国の関係発展は地域の安定強化を促進す
るものだとの考えを示し、今後も様々な分野で両国の協力関係を強化して
いく意向を確認している。

一方、金正日総書記と胡錦涛国家主席は、朝鮮半島における核問題の解決
に付いても大きな注意を払っている。関係各国はこの問題を、平和的な手段
で解決するためのプロセスに、中国がきわめて重要な役割を果たしているこ
と、そして今後意見の相違を克服し、具体策を講じるための前進を図るために
は、中国と他のパートナー国との協議が、必要不可欠だということを十分に理
解している。

胡錦涛国家主席と金正日総書記は、朝鮮半島の核問題を6カ国協議の枠内で
平和的な手段によって解決する方法を、模索し続ける決意を再確認している。
さらに金正日総書記は朝鮮半島を、非核地帯化するという目的を達成すると言
う中国の方針を確認すると同時に6カ国協議、第4ラウンドの成果とした採択さ
れた共同声明の内容を認める立場を示した。
また金正日総書記は協議のプロセスにおける、障害を取り除く方法を模索して
行くと述べている。
一方、胡錦涛国家主席は6カ国協議を再開し、話し合いが成功裡に終わるよう
全力を尽くすと約束している。

6カ国協議が難航するこの時期に行われた、中国と北朝鮮の首脳会談に対して
は、希望を抱かせるものとの反応が見られている。
例えば韓国のパン・ギムン外相は、この会談は6カ国協議に肯定的な影響を与
える可能性があるとの見方を示している。
今月18日に中国の北京で行われた、北朝鮮とアメリカの代表団による話し合い
は物別れに終わったものの、両者は今後も協議を継続することで合意している。

1月20日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル


北朝鮮は経済危機を脱出できるか―中国の改革・
開放政策との比較研究


社会評論社

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