毎日、どんな仕事をするか、お互いに干渉しないのですが、
ばあちゃんが、何処で何をしているのかは、必ず確認しています。
ばあちゃんがまず始めた仕事は、農園の端の雄のキウイ周辺の片づけでした。
農園は長屋の前から見下ろせるので、何をやっているのかよく分かります。
大きなコンクリートの土管の前にあるのが、雄のキウイで、その周辺は既にやり終わり、
ばあちゃんは反対側の方で草刈りをしているようです。
前日、私が言った事を覚えていたんだと分かり、成程なと思いました。
「今度農園の草取りをする時には、先にキウイの下のすごい草を片付けて欲しい。
草の下に何か置いてあると草刈り機で刈れないから、そこをやってもらうと有難い。」
○○をして欲しいと言っても、それがばあちゃんのやりたい事と一致しなければ実行しないので、
この仕事はまさにピッタリだったという事です。
やり終わったのが見えたので、アイスを持って行きました。
すっかりきれいになったねと言うと、ばあちゃんも満足そう。
ばあちゃんが花桃の木の下でアイスを食べている間、私はキウイの伸びた枝を切り、
持ってきた熊手で草を集めて、全体がきれいになりました。
物忘れも多いですが、心のポケットにすとんと入ったことは忘れないんだなと思いました。
明日はこれをやろう、そんなことを考えて寝れるのは、幸せだろうな。