オシダ科の「オクマワラビ」です。2回羽状複葉です。ソーラスは葉の上部に付きますが、クマワラビのように葉が落ちることはありません。茎の鱗片が黒茶色であるのも特徴です。
オシダ科の「オオイタチシダ」です。大型のシダです。3回羽状複葉です。小羽片に鋸歯があります。最下の羽片の第一小羽片が長いのが特徴です。徐々に頂羽片に移行する「ヤマイタチシダ」に似ています。箱根入生田で撮りました。今日は飛鳥Ⅱが横須賀新港に入港する日です。
「オニカナワラビ」です。根っこは丸く一箇所に固まっています。横に伸びる根っこがありません。従って「ホソバカナワラビ」のように群落を形成することはありません。非常に美しいシダです。羽片は触ると硬いです。「ハカタシダ」はこれの母種です。関東以西に分布します。これは箱根入生田で撮りました。小生の憧れんシダは「ハカタシダ」です。12月17日に金正日さんが逝去されたそうです。2011年は独裁者がなくなる歳だったかもしれません。大河のような時の流れでしょう。何びともこの流れに抗することができません。機が熟して来たのです。なるべくしてなったことと言えなくもないでしょう。
チャセンシダ科の「コバノヒノキシダ」です。全国に分布しています。石垣などでよく見られます。葉がヒノキの葉っぱに似ています。お隣に「イヌシダ」があったりします。ソーラスは線状です。
枇杷の花 鳥もすさめず 日くれたり(蕪村)
「すさめず」とは賞美しないことです。枇杷はちょっとぱっとしない白い花です。蕪村もそんな風に感じたことでしょう。
オシダ科の「オオベニシダ」です。最下羽片の第一小羽片の長さが隣の小さい羽片とほぼ同じ長さである。羽片の光沢がやや鈍い、羽片がまばらに付いている。羽片と羽片の間が空いていて隙間が大きい。胞膜が白っぽい。という特徴があります。と言われても判りにくいのは確かです。シダのシリーズが続いて申し訳ありませんが、もう少しの我慢です。恐竜の時代に盛んに繁殖していた植物です。6500万年前に何らかの原因で恐竜が滅んだので哺乳類の人類が繁栄したのでしょう。地球の46億年の歴史に比べるとつい最近のことです。
ホウライシダ科の「イワガネソウ」です。葉の裏の葉脈が網目模様です。よく似たのに「イワガネゼンマイ」がありますがこちらの葉脈は並行しています。と言われても区別はむつかしいです。昨日鎌倉を散策したが、紅葉で印象に残ったのは源氏山公園の「コハウチワカエデ」でした。10月桜とカイドウの花が咲いていました。
ヒメツチグリ科の「ヒメツチグリ」です。ツチグリのように外皮は開閉しません。林内の落葉層に分布しています。これは箱根の入生田で撮りました。シダの観察会の折でした。面白い形です。これもちょっとピンボケですね。ベースボールを野球と訳した人は正岡子規だそうです。現在はカタカナの言葉が多いです。日本語に翻訳したほうがいいと思います。
キク科の「ゴマナ」です。葉や茎がざらついています。キクに似た白い花が咲きます。本州に分布しています。これは名札でもないととてもわかりません。舌状花がバラバラの花です。
小春凪(なぎ) 真帆も七合五勺かな(蕪村)
小春日和には帆も75%の開きです。大阪の浮瀬亭(浮かぶ瀬亭)という料亭にあわび貝で作った七合五勺の大杯があったそうです。この料亭は今はないそうです。
イノモトソウ科の「アマクサシダ」です。関東以西から沖縄まで分布しています。羽片の前側の裂片の一部が欠けることがあるのが特徴です。真鶴半島でもみました。箱根入生田で撮りました。天草で最初に見つかったのでしょうか。頂羽片が長いです。
冬ごもり 仏にうとき こころ哉(蕪村)