モクセイ科の「イボタノキ」です。花は4裂でロート状です。葉は対生です。雄しべは2本です。ライラック、ネズミモチ、トウネズミモチの仲間です。これは自然観察の森で撮ったものです。ということは植栽されたものだと言うことです。本当の自然林はなかなかお目にかかれません。暑くなりましたね。午前4時半でも29℃です。
夏草や 兵(つわもの)どもが 夢の跡(芭蕉)
奥州高館(たかだて)今の平泉で武蔵坊弁慶が立ち往生した衣川の合戦の跡を詠んでいます。古今東西、栄枯盛衰の理(ことわり)が私たちの周りでも見られます。山林の住宅開発で樹木や笹が伐採された跡に空き地が出来ますが、これをギャップといいます。百年以上もの寿命の大木が枯れて倒れると、その跡地にもギャップができます。土に埋もれていたいろんな種子が太陽の光を突然受けて、そのただならぬ出来事に芽を吹き始めます。そんな目で空き地を眺めるとおやっというような面白い植物が見られます。埋土(まいど)種子はじーっと何十年もの長い間その時を待っているのです。そういえば、2千年後に芽をだした大賀蓮の実(1951年)もありました。これもしたたかな自然の仕組みです。