まじくんママのぷち旅ぶろぐ

トミーズツアー旅の編集人がつづる「四季の京都」周辺とたまに帰る「ふるさと富山」のお出かけぶろぐです。

金戒光明寺:山門内部特別公開と塔頭「栄摂院」の紅葉

2013年12月08日 | 京都市左京区

先日(5日)、「金戒光明寺(こんかいこうみょうじ)」へ行ってきました。山号は紫雲山、法然上人がはじめて草庵を営まれた地です。承安5年(1175)、山頂の石の上でお念仏をされた時、紫雲全山にみなぎり光明があたりを照らしたことから この地に草庵をむすばれ、浄土宗最初の寺院となりました。現在は、浄土宗総本山知恩院と並ぶ格式の浄土宗の大本山で、お寺が建つ地域の名から「くろ谷さん」とよばれ親しまれています。なお、勅額は後小松天皇の宸翰(しんかん)で「浄土真宗最初門」と書かれています。浄土真宗ではなく、浄土宗の真の最初の・・・って意味です。

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2年に及ぶ山門の修理が終了し、内部が初公開が行われていました。(楼上での撮影は一切NG)天井には大きな龍が描かれ、山門のご本尊の釈迦三尊像の脇には十六羅漢像が安置されています。楼上からは京都市内が一望できます。幕末に交通の要所として、会津藩の松平容保が率いる京都守護職が布陣した理由もよくわかります。修理前の内部には入ったことがないので比較はできませんが、かなりきれいになっていました。(シンプルで豪華な感じではないです)

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なお、以前、御影堂内で(修理中のため)山門本尊の釈迦三尊・十六羅漢像や楼上正面に掲げられていた勅額などが間近で見ています。修復中の様子は【前ぶろぐ】にて。山門と本堂を結ぶ参道の紅葉はほとんど散っていました。見頃の木が数本・・・。

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法然上人の幼いころのお姿「勢至丸(せいしまる)さま」の坐像もあります。法然上人は、9歳の時に夜討にあい父親が非業の死を遂げますが、その際「恨みをはらすのではなく、人々が救われる世の中を作りなさい」との父の遺言を守り、仇討をやめ仏門に入られたそうです。

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金戒光明寺 http://www.kurodani.jp/  通常は参拝自由です。

秋の特別公開は12月8日までです。次回は桜の季節かな?以前もご紹介しています。非公開文化財特別公開【2013/3/14】【2009/10/16

金戒光明寺から真如堂方面へ歩くと・・・塔頭の「栄摂院(えいしょういん)」があります。天正17年(1589)、木俣守勝(のちの彦根藩家老)が、黒谷貫主・琴誉上人を開基として建立されたそうです。

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山門は、拝観拒絶の案内が出ていませんので、礼節を守ればどなたでも参拝することができます。(法要時などNGの時もあります)綺麗に整えられた参道を通り、中門をくぐります。拝観料は志納です。

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本堂前のお庭の紅葉が楽しめます。この日は盛りを過ぎていましたので、人も少なく、とても静かでした。そろそろ見頃終了です。

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庭園の奥には、大きな阿弥陀様が座しておられます。

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境内の奥には黒谷明星水という井戸があります。その先の書院のお庭には入ることができません。

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金戒光明寺塔頭 栄摂院(えいしょういん) 京都府京都市左京区黒谷町33 拝観:志納 拝観所要時間:10分~