昨日、京都の洛北の古刹「常照皇寺(じょうしょうこうじ)」へ出かけました。前日ぶろぐでお伝えした満開の「黒田の百年桜」のある春日神社への道のりの途中に常照皇寺があります。参道手前の八重紅しだれ桜や八重桜がきれいでした。
常照皇寺は、光厳(こうごん)上皇によって貞治元年(1362)に開かれました。歴代天皇の帰依を得た皇室ゆかりの寺で、臨済宗天竜寺派に属する禅宗寺院です。看板写真クリックで拡大します。
受付には「無人の場合はお1人様300円~500円程をお供え箱へ・・・」の看板があります。ここは桜と紅葉の名所として知られていますが、普段は訪ねる人が少ない静かなお寺です。昨日は通常ならば桜が見頃の時期で観光バスの団体さんも入っていましたので、ちゃんとお寺の方がいらっしゃいました。
境内には、国の天然記念物である「九重桜」をはじめ、御所から株分けしたといわれる「左近の桜」「御車返しの桜」など桜の名木があります。庭も堂内も写真撮影OKです。
方丈から桜を眺めることができます。まずは、方丈の南(正面)から見える「御車返しの桜」の子桜(樹齢400年)です。一重と八重が一枝に咲く桜で、後水尾天皇行幸の折、桜のあまりの美しさに、三度、御車をお返しになった故事によります。昨日はたくさんの花びらを散らしていました。はらはらと音もなく花びらが落ちる姿、風が吹くと吹雪のように花びらが舞う姿・・・そのはかなげな美しさに見惚れて、その場を離れがたく・・・。時を忘れてしまう桜です。(^^)
ちなみに御車返しの桜は、清水寺境内にある地主神社でも見ることができます。こちらは嵯峨天皇となっています。??先日訪ねた時は咲き始めでした。【前ぶろぐ】
書院東側からは「九重桜」と「左近の桜」が見えます。右下写真の奥の方に見えるピンク色の木が「左近の桜」です。樹齢は150年、御所から株分けしたといわれています。下の方はすっかり葉桜、風が吹く度に花吹雪でした。花びらにまぎれて桜色のとかげが落ちてきた・・・(@m@;)【写真はこちら】
「九重桜」は大きな枝垂れ桜です。すっかり葉桜でした。樹齢は650年、あちこち支えられながらも力強く枝を広げています。倒れた幹からも新たな枝がでています。来年は満開の様子を見てみたいものです。
仏堂内には開山の光厳天皇像はじめたくさんの仏像が安置されています。特に、三尊像や十六羅漢などは天部に安置されている姿は大変珍しいです。
常照皇寺(京都府) http://www.pref.kyoto.jp/shizen-kankyo/hozen10.html 京都市右京区京北井戸町 拝観料:300円~500円 無料駐車場あり 拝観所要時間:40分~
境内の動画を撮ってきました。葉桜ですけど雰囲気をどうぞ~。