まじくんママのぷち旅ぶろぐ

トミーズツアー旅の編集人がつづる「四季の京都」周辺とたまに帰る「ふるさと富山」のお出かけぶろぐです。

京の冬の旅非公開文化財特別公開「仁和寺」金堂・五重塔

2013年03月04日 | 京都市右京区

先日「第47回京の冬の旅 非公開文化財特別公開」金堂・五重塔を特別公開中の仁和寺へ行ってきました。仁和寺入口、二王門の高さは18.7mで重層、入母屋造、本瓦葺です。同時期に建立された知恩院三門【前ぶろぐ】、南禅寺三門【前ぶろぐ】が禅宗様の三門であったのに対し、平安時代の伝統を引く和様で統一されているそうです。なるほど、確かに違う・・・。団体旅行で訪ねると(駐車場から直接境内に入るため)ニ王門を見逃しがちですが、ぜひくぐって下さいね。

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門正面の左右に阿吽の二王像、後面には唐獅子像が安置されています。保護のための網がないので、じっくり見ることができます。唐獅子像は、門に対して小さめサイズのような気がします。ちょっと不思議。

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中門をくぐって、「金堂」へ。仁和寺は、真言宗御室派総本山で、世界文化遺産に指定されています。御室御所といわれた門跡寺院で、金堂は、慶長年間造営の御所(内裏紫宸殿)を、移築したものです。現存する最古の紫宸殿であり、当時の宮殿建築を伝えるの建築物として国宝に指定されています。

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金堂内部は、桃山時代の宮殿建築を伝える貴重な建物で、荘厳な浄土図を描いた堂内に、ご本尊である阿弥陀三尊が安置されています。脇には、四天王像や梵天像も安置されています。中でも注目なのは「天燈鬼(てんとうき)像」と「龍燈鬼(りゅうとうき)像」です。もともと四天王像に踏みつけられていた邪鬼に、仏前を照らすという役目を与えたもので、須弥壇の両脇で必死に頑張っています。(^m^)堂内では、専門ガイドによる解説があります。照明がないので、懐中電灯によって照らしての案内です。(約20分)

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金堂の屋根の上には、黄石公(こうせきこう)という仙人が亀の上に立っておられます。亀は3000~4000年に一度、水面に顔出すといわれ、黄石公はその亀を3~4回見たといわれるくらい長寿で、永遠の象徴として安置されています。

その後、京の冬の旅では25年ぶりの公開の「五重塔」を見学しました。寛永21年(1644)建立で、塔身32.7m、総高36.18mあります。上層から下層にかけて各層の幅にあまり差が見られない姿が特徴的です。下から屋根を見上げるとよくわかります。ちなみに、寛永21年創建といえば、同じく内部公開開催中【前ぶろぐ】の東寺の五重塔(5代目)が、徳川家光により再建された年です。

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塔の初重西側には、大日如来を示す梵字の額が懸けられ、塔内部には大日如来、その周りに無量寿如来など四方仏が安置されています。中央に心柱、心柱を囲むように四本の天柱が塔を支え、その柱や壁面には真言八祖や仏をはじめ、菊花文様などが細部にまで描かれています。特別拝観では、初層の扉(一ヶ所)が開けられ、外から内部を見ることができます。ピンポイントでライトアップされており、創建当時の色鮮やかな彩色を楽しむことができます。

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仁和寺境内には、御室桜が200株、そのほかの桜を合わせると550株の桜があります。御室桜は、背が低く、淡桃白色の花です。起源は古く平安時代までさかのぼりますが、現在のものは江戸時代の初期に植えられたものです。地盤が粘土質で固くて根が張りにくいため、樹高が低いのだそうです。昨年の様子は【前ぶろぐ】にて。今年もお花見が楽しみです。(^^)

仁和寺 http://www.ninnaji.or.jp/   拝観所要時間:通常30分~

参拝自由ですが桜の時期は特別入山料がかかります。駐車場がありますがお花見の時期は公共交通機関ご利用がお勧めです。

第47回京の冬の旅 非公開文化財特別公開こちら】 

http://www.kyokanko.or.jp/huyu2012/index.html

3月18日まで 拝観料:1ヶ所600円(場所によって違う場合もあります)

所要時間は公開場所によって違いますが各所約30分~。専門ガイドによる説明があります。

以前の様子は前ぶろぐ【12/04/21】【11/04/21】【08/04/13】【07/4/14】にて。