先日「第47回京の冬の旅 非公開文化財特別公開」の「霊鑑寺(れいかんじ))」へ行ってきました。臨済宗南禅寺派の門跡尼寺で、承応3年(1654)後水尾天皇が皇女を開基として創建したお寺です。ご本尊の如意輪観音像は恵心僧都の作と伝えられ、台座に鏡がそえられていることから「霊鑑寺」の名がついたといわれています。
受付を済ませてすぐ、2本の紅梅が出迎えてくれます。大きい方は樹齢300年を超える木だそうです。
「椿の寺」としても名高く、後水尾天皇遺愛の「日光椿(じっこうつばき:京都市指定天然記念物」をはじめ、椿の名木が広い庭を埋めています。日光椿は、咲き始めでした。1輪だけ庭の苔に落ちていたものをパチリ。↓
境内には。石組に特徴のある江戸時代中期の作庭手法を用いた、格調高い池泉観賞式庭園があります。椿はこの庭に植えられていたものをあちこち山内に植えたため椿の木が多いのだそうです。
明治維新まで5人の皇女・皇孫が入寺することにより、谷御所、鹿ヶ谷比丘尼御所ともいわれています。現在の書院と玄関は、後西天皇の院御所宮殿の一部を賜って移築されています。華やかで美しい書院の上段の間(左下写真)も公開され、尼宮ゆかりのひな人形や皇室ゆかりの品を見ることができました。
椿の庭は4月1日から特別公開されますが、今回も散策することができました。まだつぼみが多いものの、十分楽しめました。
おまけ:「椿咲く たびに逢いたく なっちゃだめ」・・・俳人の池田澄子さんの一句です。椿は、花ごと落ちる潔さから武士にも例えられますが、どうみてもかわいい女性っぽい花ですよね。それに、いざとなれば、女性の方が潔いしね。でも、この一句は潔くないなぁ。(^m^)
霊鑑寺 京都市左京区鹿ケ谷御所ノ段町12 拝観所要時間:約30分~
通常非公開です。近くには安楽寺【前ぶろぐ】、法然院【前ぶろぐ】などあります。
第47回京の冬の旅 非公開文化財特別公開【こちら】
http://www.kyokanko.or.jp/huyu2012/index.html
第47回の京の冬の旅の非公開文化財特別公開は3月18日で終了しました。今回のパンフレットには、この霊鑑寺の上段の間が使われ、スタンプラリーで頂いた粗品のコンパクトミラーのデザインも霊鑑寺の襖絵でした。
京都は、これから春本番!桜の季節です。今日は名古屋で開花宣言が出たようです。京都の開花宣言はまだ先ですが、あちこちで早咲きの桜や、一重のしだれ桜が開花しています。楽しみです。(^^)
京都の桜のぷち旅は【カテゴリ:桜・京都の桜】にて。