まじくんママのぷち旅ぶろぐ

トミーズツアー旅の編集人がつづる「四季の京都」周辺とたまに帰る「ふるさと富山」のお出かけぶろぐです。

京都:非公開文化財特別公開「知恩院」三門

2008年01月16日 | 京都市東山区

昨日、「第42回非公開文化財特別公開」中の知恩院へ行ってきました。

知恩院の始まりは、承安5年 (1175) 浄土宗の開祖・法然上人がこの地に草庵を結び、専修念仏を初めて布教した事に始ります。

P1070932浄土宗の総本山として、知恩院の地位が確立したのは、室町時代の後期です。徳川家は古くから浄土宗に帰依しており、家康は知恩院を永代菩提所と定めています亡母菩提のため寺域を拡張し、ほぼ現在の境内地にまで広げたそうです。

法然上人をまつる御影堂(国宝・写真左)は、寛永16年(1639)、徳川家光により建立され、堂内は4千人が入れるほど広々としています。

三門は、元和7年(1621)、徳川2代将軍秀忠より建立され、高さ約24メートル、横幅約50メートル、屋根瓦約7万枚に及び、木造の門では世界最大規模を誇ります。

P1070949 P1070930

一般には寺院の門を称して「山門」と書くのに対し、空・無相・無願という、悟りに通ずる三つの解脱の境地を表わす門(三解脱門)の意味で、「三門」と書くそうです。今まで、三門は、単なるお寺の門としか思ってなかったんですが、実は2年前の秋の特別拝観【前ブログ】で東福寺の三門に登った時、そこに広がる素晴らしい空間に心を奪われ、それ以来、三門と聞けば、登ってみたい!と、常に思っている私です。

P1070947

門の上層部(楼上)内部は、仏堂となっており、中央に宝冠をかぶられた釈迦牟尼仏像、脇壇には十六羅漢像が安置されています。日本一大きな木造門だけあって、内部が大きいので、像一体一体も、すごく大きく、色もきれいに残っていて迫力があります。天井や柱、壁などにも一面に、天女や飛龍が極彩色で描かれています。
また、知恩院の七不思議の一つである白木の棺があり、三門を建立した普請奉行、五味金右衛門(ごみきんえもん)夫妻の自作木像が安置されています。まわりの像が大きいためか、以外に小さい?という感じです。

内部・門からの景観は撮影禁止なのでお伝えできませんが、京都市内を一望できる楼上からの景色も素晴らしかったです。でも、ただ・・・この日は気温4度!寒くて、寒くて・・・(T0T)観光協会のパンフレットには「拝観の折には厚手の靴下を用意されることをおすすめします」と書いてありました。ごもっとも!靴を脱いで楼上へあがるので、足もとからじわーっと冷えてきます。

ところで、建立時のままの三門内部には、文化財保護の観念が根付く以前の昔の参拝の折に書いた「落書き」が残されています。千社札代わりに住所名前がしっかり書かれています。あなたのご先祖さまの落書きが見つかるかも?

この後は、同じく特別公開の経蔵(きょうぞう)、勢至堂(せいしどう)をご報告します。

【三門拝観料 600円  知恩院駐車場 1時間500円】

知恩院 http://www.chion-in.or.jp/index.html

社団法人京都市観光協会 http://www.kyokanko.or.jp/