みに・ミーの【みにスケール模型日記】

ミニスケールAFVを中心とした模型日記です。

ミニスケールのツィメリットコーティング考(その2)

2007年01月03日 12時33分20秒 | AFV(独)
 ターナー社のアクリルガッシュを使ってツィメリットコーティングを行う方法の続きです。
・ゴールデンアクリリッシュの原液
・ゴールデンアクリリッシュ+モデリングペースト
・ゴールデンアクリリッシュ+マットメディウム
の組み合わせに、さらに加える水の量も変えて、いろいろ試してみました。写真はつや消し剤の「マットメディウム」を加え、水の量を少量に抑えて使ってみたものです。平筆でやや厚めに、均等に塗った後、エッチングノコを縦に当てて横方向に一段ずつ動かしながら、溝を刻みました。
 まあまあこれなら十分使えるかな、というところまで出来ました。エッチングノコを一段分動かしたら、一度離します。するとブルドーザーで土を寄せたように、掻き取られた絵の具が横にたまります。それを若干残しながら次の刃を当ててもう一段刻みます。そうすると段と段の境目がなんとなくできるわけです。マットメディウムはつや消し剤ですが、モデリングペーストよりは光沢のある仕上がりになります。
 エッチングノコを縦に当てて、それを端まで一気に動かして溝を先に刻んでおき、後から縦線を入れて段を分ける、という方法も試してみましたが、これはあまりうまくいきませんでした。ミニスケール用ですからエッチングノコは目の細かい物を使っています。一度絵の具を掻き取ったら、残る層は非常に薄く、そこに縦線を入れてもあまり目立たないのです。
 さて私が狙いたかったのは、下地の上に塗った感じです。ドラゴンのインジェクションパーツのような下地を彫り込んだ感じではなく、かすれててもいいからおとなしめの表現です。まあ、だいたい期待どおりでしょうか。またアクリル絵の具は乾燥が遅いので、作業時間にも余裕があります。あらかじめマスキングしておけば、剥がれた部分や、マークのためにコーティングしていない部分を作ることができます。剥がれた部分は塗った直後に掻き取ってもいいかも。本番では、溝の向きや段の幅がそろうように慎重にやらなければなりませんね。