みに・ミーの【みにスケール模型日記】

ミニスケールAFVを中心とした模型日記です。

ミニスケールのツィメリットコーティング考(その3)

2007年01月04日 18時15分45秒 | AFV(独)
 「アクリルガッシュ」を使うツィメリットコーティング、不要になったフジミ(旧ニットー)のティーガーII砲塔を実験台にして、試しに施してみました。この方法のメリットは、
・失敗したらその場で拭き取ってやり直せる。
なにしろ水溶性で、プラを侵しませんから。もしも乾燥後なら、模型用アクリル塗料溶剤(アルコール系)で拭き取ることができます。アクリル溶剤ですから、他のプラパーツに影響が少なくて済みます。
・下地の平面が保たれる。
下地を彫り込んだ感じではなく、下地に塗りつけた感じになります。ただし突起はひかえめで、薄い表現になります。

 但し、短所もありまして、
・縦線(段の境目)は凸線になる。
エッチングノコで掻き取って作った境界線ですから、縦の境目は凸線になります。実車では当然凹線です。後で適当な薄さの板状の物を当てて、縦の溝を掘り直すことも可能でしょうが、まあミニスケール模型のストラクチャ表現としては許容範囲でしょう。写真をよく見ると、どうせ実車のパターンも乱れていることだし。

 作業上のコツを挙げておきますと、
・あらかじめ平面を作っておくこと
ヒケや突起があるとうまくエッチングノコが当たってくれませんので、あらかじめ下地の平面をある程度出しておきます。もちろん平面さえ出ていれば、表面は粗いサンドペーパーをかけっぱなしで十分でしょう。細かいペーパーでピカピカにすると、アクリル絵の具の食い付きが却って悪くなるでしょうし。

あと残る問題は、この上に塗装した際の模型用塗料の乗りはどうかです。これはまたいずれ報告します。