みに・ミーの【みにスケール模型日記】

ミニスケールAFVを中心とした模型日記です。

レベル・ティーガーI下ごしらえ

2006年10月09日 18時59分51秒 | AFV(独)
 やっとこさ塗装前の工作が終わりました。車長ハッチ、車長ハッチ対空機銃架、後部排気管カバー、車体左側面キャタピラ交換用ケーブル、前部車体機銃銃身は、塗装後に取り付けるのでまだ付いていません。
 ディテールアップもやり始めるときりがありませんので、ここらでよし、ということにしましょう。前部ボッシュライトの台を作り、配線を真鍮線で作ってみました。オーバースケールですが1/72では仕方ないかな。エンジンルーム上面は、まずエンジングリルの異物防止ネットをエッチングパーツで追加。また中央部のエンジン点検ハッチ装甲カバーをエッチングで、その両脇の手すりをプラストラクトのプラ棒で作り直しました。プラストラクトのプラ棒はかなり曲げても折れませんが、これくらい小さい手すりだとさすがにきっちり直角が出にくい。でも接着しやすいし、どうせ砲塔雑具箱の下で見えないし、今回はこれで。
 この後は、全体を洗浄した後エッチング部分にメタルプライマーを塗って、全体の塗装に入りたいと思います。

ティーガーIのサイドスカート(その2)

2006年10月08日 12時39分00秒 | AFV(独)
 さて、裏から削って薄くしたサイドスカート、装着してみました。裏側からできるだけ薄くした上でカッターナイフで切れ目を入れ、一枚ずつ波打たせて、段差ができた状態にしています。両端の三角の部分はプラ板で作り直しました。
 いっそ一枚ずつ切り離してもよかったのでしょうが、ここでは切れ目を入れるだけで、車体にボルト止めする部分は切り離していません。その方が接着が楽だし… エッチングを使わずにプラパーツのままですから、まあこんなものでお許しを。

ティーガーIのサイドスカート

2006年10月07日 19時29分47秒 | AFV(独)
 まことに分かりにくい写真で恐縮ですが、ティーガーIのサイドスカートの端っこを拡大したものです。左はレベルのキットのパーツそのまま(但し両端の三角形の板は既に切り取ってあります)、そして右は裏から削って薄くしたものです。こういう作業で威力を発揮するのは、やはりヤスリ。タミヤのハードコートヤスリとクラフトヤスリ(平)の2本だけで、10分ほどでここまで出来ました。
 板ヤスリも試してみましたが、このような薄いパーツは指の掛かる場所がないのでうまくいきません。普通に指でパーツを保持して、端から順にハードコートヤスリでジョリジョリやっていれば、見る見る薄くなっていき気持ちよいくらいです。ヤスリをパーツにきっちり当てれば、刃跡がついたりでこぼこになったりしません。薄いものを慎重に削るには、細目のヤスリがよさそうに思いますが、意外とそうでもありません。細目だと少しずつしか削れませんので、何度もヤスリを動かすことになり却って平面が出なかったりします。荒目なら少ない動きで思った位置まで一気に平らに削れる、ということもあるんです。またこのタミヤのハードコートヤスリは荒目と言っても切削面がそれほどざらざらにならず、また非常に目詰まりしにくいので、周りが粉だらけになるくらい削ってもなお削り味が落ちません。削りカスを自然に排出するような構造になっているのでしょうか。あらかた削れたらクラフトヤスリでさらに平面を出します。
 この写真を撮った後、さらにもう一皮薄く削りました。サイドスカートの継ぎ目にカッターを当てて、簡単に切れ目を入れられる薄さになりました。これでサイドスカートを一枚ずつ独立させて、波打たせることができそうです。

 さて、ティーガー用には別にエデュアルドやPARTのディテールアップ用エッチングパーツを買っています。だからサイドスカートやフェンダーや排気管カバーは、エッチングパーツを使えばもっと楽にきれいにできるはずです。しかしここは敢えてこのように、キットのパーツの薄薄攻撃で対処してみました。と言うのは、エッチングパーツは温存しておいて、次に別の決定版ツィメリットパーツと一緒に使おうと思っているからです。
 ではその決定版ツィメリットパーツとは何か、と言うと… また今度ご紹介しましょう。

ティーガーI(その3)

2006年10月04日 19時20分33秒 | AFV(独)
 さてエッチング製のツィメリット装着状態を、後方から見たものです。この写真ではまだ排気管などはついていません。ケーブル連結用のC字型シャックルは後部装甲板に直接モールドされていますので、ツィメリット貼り付けの際には削り取っておき、後で他から流用しなければなりません。それから左右後端のU字型シャックル取り付け部の突起は、エッチングパーツと干渉します。その分エッチングパーツをカットしました。
 エッチングパーツのカットについては、小さいところなら堅い板の上でデザインナイフを押しつけます。大きいところならトライツールのエッチングニッパーを使います。
 エンジンルーム上面はまだ何も手を加えていませんが、手すりを作り替え、異物防止用金網をエッチングパーツで追加する、などのディテールアップを行う予定です。

ミッションモデルズのマルチツール

2006年10月02日 23時06分26秒 | AFV(独)
 これはティーガー砲塔側面のツィメリットパーツを曲げた、接着前の状態です。分かりづらいのですが、砲塔右側はエスケープハッチの位置で前後二枚に分かれています。左側は一枚。できるだけ砲塔のカーブにぴったりフィットするように、あらかじめ曲げておかなければなりません。ご存じの通りティーガーの砲塔は上から見て馬蹄形をしていますので、途中で直線から曲線へ切り替わることになります。
その辺にも要注意。
 ちなみにレベルのキットでは残念ながら左右非対称は再現されていません(時期的に仕方ないのですが)。Alex Clarkの名著「Modelling the Tiger Tank 1/72nd Scale 」(Osprey)
http://www.amazon.co.jp/gp/product/1841769428/sr=8-12/qid=1159750961/ref=sr_1_12/503-4662503-1587935?ie=UTF8&s=english-books
では砲塔側面を作り替えてしっかり左右非対称を表現しています。すげ~

 さて、この写真のパーツの後ろに写っているのがミッションモデルズの「マルチツール」です。
http://www.sembado.com/Tools.htm
http://www.miniature-park.com/php/call.php?category=tools&material=%A4%BD%A4%CE%C2%BE
要するに、エッチングパーツや金属板の「曲げ棒」ですね。大小二種類出ていて、私が使っているのは小の方です。いろんな径の丸棒がつながっていて、さらに端は円錐形になっていて、これに押しつけてパーツに適度なRをつけてやるわけです。これなら適当な棒を自分で探してくればよさそうなものですが、いざとなると日常生活の中ではなかなか必要な棒って見つかりません。そしてマルチツールは、ただの棒のくせになぜだか非常に使いやすい。軽くて手に馴染むし、表面のつやの度合いも工夫してあるのかもしれません。エッチングパーツをよく使う人は思い切って買っておくと非常に重宝しますよ。
 ティーガーIの初期型や3号戦車や3号突撃砲についている発煙弾発射機。PARTやエデュアルドのエッチングパーツでは、板を巻いてあの筒を作らなければなりません。1/72で… このマルチツールがあれば出来るのか? いつか挑戦してみます。

レベルのティーガーI(その2)

2006年10月01日 10時07分26秒 | AFV(独)
 さて、このようにあいなりました。ポーランドのPART製フォトエッチングパーツによるツィメリットコーティングです。車体側にあらかじめ開けた穴は、このエッチングパーツを内側から瞬間接着剤で接着するための穴でした。

 PARTからはティーガーI用ツィメリットが二種類出ています。
P72 027 Pz.Kpfw. VI Tiger I Ausf.E - Zimmerit 1
P72 031 Pz.Kpfw. VI Tiger I Ausf.E - Zimmerit 2
です。ここを参照。
http://www.part.pl/p72/p72.html
ツィメリット1は剥落のない綺麗な状態のコーティング、ツィメリット2はあちこちが剥落した状態のコーティングです。ここで私が使ったのは2の方です。1ならば接着用の穴は適当に開ければよいのですが、2の場合は穴が表に出ないように位置を調整する必要があります。あらかじめキットに開いている車体側面のケーブル用の穴、砲塔側面の予備履帯用の穴は、いずれもそのまま利用しましたが、コーティングの隙間から穴が表に出てしまうものはあらかじめ埋めておかなければなりません。またこのエッチングは既に「Miniature☆Power」でらんでぃ殿が製作されています(「マスターモデラーズ」vol.3掲載)。
http://f1.aaa.livedoor.jp/~randyito/howto/zimmerit/001.htm
ちなみに同様のエッチング製ツィメリットパーツはエデュアルドからも出ています(22033 Zimmerit Tiger I )。

 最初はエッチングのコーティングなんて使えるのかなと思いましたが、やってみるとなんとかできました。平面にきちんと合わせること、そしてそのために、プラのパーツのすりあわせを十分に行っておくことが基本でしょうか。いくつか細かい場所で、エッチングニッパーを使って端をカットする必要があったくらいで、ほぼパーツのままでフィットしました。ナイフの先にちょこっと乗せた瞬間接着剤を毛管現象で縁から吸わせ、車体内部の穴から瞬間接着剤を流し、少しずつ固定してゆきます。
 砲塔の下の縁は、パーツの縁から少しでもエッチングの縁が出てしまうと、車体に砲塔を載せて回転させる際に車体をがりがりと削ってしまいます。接着後にハードコートヤスリやクラフトヤスリでひとなでしておくとよいでしょう。

 この後はエンジングリルや排気管カバーをエッチングパーツでディテールアップしてやる予定です。