みに・ミーの【みにスケール模型日記】

ミニスケールAFVを中心とした模型日記です。

ミニボックスEシリーズ ドイツ野戦砲セット その3

2008年08月11日 22時20分43秒 | キット評
 エッシー「ドイツ野戦砲セット」の説明図、今度は昨日の裏側です。引用されている昔の写真は同じもの。でも塗装説明図がエッシーのオリジナル(右)とハセガワEシリーズ(左)で異なっていることにお気づきでしょう。全体的にはハセガワの図の方が簡略化された図で、エッシーオリジナルの方が細かく描き込まれた図になっています。
 単純に考えれば、エッシーのオリジナルが先で、ハセガワが後で輸入販売した際に日本語版を作った、という順番になります。そうすると、ハセガワがわざわざ簡略化した図に置き換えた理由がよく分かりません。せっかくエッシーの説明図はディテールまで描かれているのに、わざわざ線画ののっぺりした図に置き換えているわけですから。おまけにエッシーにはある37ミリ対戦車砲が、ハセガワでは無くなっています。
 一つ考えられるのは、エッシーの塗装説明図はどちらかと言うと変わった(あまり標準的ではない)塗装例が選ばれる傾向があるので、ハセガワは単純な絵に置き換えた、ということです。この場合もエッシーの図の37ミリ砲防盾は、煉瓦を模したようなカモフラージュが施されていますね。普通37ミリ砲はジャーマングレーの単一塗装でしょうから、この図を省いても塗装に問題はありません。
 しかし、この他のキットの実例を調べてみると、どうも他にも理由があるような気がしてきました。模型製作にはあまり関係ありませんが、こうしたプラモデルの設計やバリエーションに関する考証となると、なぜだか燃えてくるんですね。次回に続きます。


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