みに・ミーの【みにスケール模型日記】

ミニスケールAFVを中心とした模型日記です。

超音波カッター その9

2007年10月23日 22時19分10秒 | 工具・材料
 さて、ずいぶん引っ張りましたが、やっと超音波カッターの最も得意とする切断方法まで話がやってまいりました。結局写真のように、薄くそぐように切り落としてゆくのが一番効率的な湯口の除去方法です。
 実際はもう少し厚く切り込むこともできますが、その分刃の進みは遅くなり、手に力も入ります。このように薄めに切ると、まず何よりも楽。何と言えばよいのでしょう、豆腐を切るように、というか、ナイフでチーズを切るように、というのが一番ぴったりの喩えでしょうか。とにかくすいすい、サクサク切れてくれます。厚く一回で切ろうとせずに、このように薄く少しずつ切ってゆく方が、結局は早く、綺麗に処理できます。
 そんな高速振動しているものを、レジンさえチーズのように切るものを、もしも指に当ててしまったら、さぞかしざっくりと… と皆さん心配なさると思いますが、いえ私、一度もこれで怪我をしたことはありません。もちろん基本としては、刃の進行方向で部品を保持してはなりません。万一刃が部品を貫通しても、それが指にあたらないように、左手は刃先とは別の位置を保持します。しかしそれは、普通のナイフでも同じことですよね。この射出座席で言えば、座席本体を左手で持って、刃はその上方を行き来するようにすれば、大丈夫。
 それに以前述べたように、右手のハンドピースの作動スイッチは、わざと少し押しにくく作ってあります。刃先が対象物からすっぽ抜けたような場合、スイッチからも指が離れますから、刃先の振動もストップします。
 そうしたことを考えれば、結局危険性は普通のカッターナイフとそれほど変わりません。極端に危険だ、ということはないと思います。普通のカッターナイフだって小さい子供には触らせてはいけませんものね。
 レジンのような固いもの以外に、実はシリコンゴムのような柔らかくて刃がぶよぶよと入らないものにも、この超音波カッターは威力を発揮します。刺身包丁で刺身を切るように、シリコンゴムが切れてくれます。普通のカッターだと刃をなかなか受け付けてくれませんね。だから型取りした後のシリコンゴム型に、細く湯口を通す、という作業にももってこいです。


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