みに・ミーの【みにスケール模型日記】

ミニスケールAFVを中心とした模型日記です。

ハセガワとフジミのシーハリアー

2009年02月15日 21時40分10秒 | 航空機(英・軍用機)
 先日触れたエクストラキット1/72のシーハリアーFA2に部品を流用しようかと、ハセガワのシーハリアーFRS1の在庫を引っ張り出してきました。どうせパーツはそっくりさんだから使えるよね。特にエクストラキットのキャノピーには破砕線が入っていないので、これをハセガワから持ってこようと思っています。
 で、久しぶりにハセガワの箱絵を眺めてみますと、いいね~この絵。小池画伯の絵ですね。このキットが出た当時はよろこんで何機か連続で作ったものです(以前写真を掲載しました)。当時フジミからもハリアー/シーハリアーが出ていましたが、作りやすさではハセガワが上だったので、フジミは一機くらいしか作っていません。
 ところがその後、フジミのシーハリアーが箱替えデカール替えで「フォークランド」仕様のキットを出しました。フジミの最初のキットは、899Sqnと801Sqnのペンギンスキームだけでしたから、さあ今度のはロービジだと買い込みました。でもその時箱絵にちょっと気になることがあったんです。
 ご覧の通り箱絵の垂直尾翼には、899Sqnの拳骨マークが薄いグレーで描かれています。私はその時、部隊マークをロービジ化したものだろうと思ったのですが、買って帰って箱を開けてみると、そのデカールが入っていないんです。塗装説明図でも垂直尾翼に貼るデカールは無し。箱絵の機体とは違うのかな~と思いつつ、よくよく箱絵を見ると、右下に「☆垂直尾翼の消された899スコードロンの部隊マークは入っておりません。ご了承下さい」という注意書きが…。その時は、「消された」部隊マークとは、彩度を落としてグレーで描かれたロービジマークのことで、そのデカールは省略されているんだ、と思っていたんですね。
 ところがふと気づきました。「消された」ってのは文字通り塗りつぶされた、ってことだったんですね。フォークランド戦争直後の航空雑誌で読んだ覚えがあるのですが、上がエクストラダークシーグレーで下が白、という平時用ツートンカラー(ペンギンスキーム)のシーハリアーは、フォークランドに向かう空母の上で目立たない塗装に塗り替えられた、とのこと。フジミの箱絵はまさに、その塗装作業によって上から塗りつぶされた拳骨マークが、うっすら透けて見えている状態、というのを表現していたんですね。ロービジ化したマークじゃなかったんだ…。だからフジミの注意書きは、本来あるべきデカールを省略した、という意味ではなく、箱絵のような塗りつぶされた部隊マークは最初から入ってないよ、という意味だったわけです。私はずっと、箱絵とデカールは違う時期の機体なのかと思っていたのですが、そうではなく、フジミはべつに何も間違っていない、ということですね。だって、塗り重ねられた部隊マークは、デカールで表現できないもん。
 さてそれを踏まえた上で、このハセガワとフジミのキットを比べてみると、899Sqnの14番機が重複するだけで、残りはそれぞれ異なる塗装が選択できることになり、まあ両方買っておいてよっかったな、と。ちなみにこの14番機(全面エクストラダークシーグレー)と、ハセガワに入っている104番機(ペンギンスキーム)は、時期が違うだけで同一の機体です(登録番号XZ495)。


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