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愛川欽也さんを偲んで

2015-04-18 23:55:36 | マスコミ・報道

芝居はもちろん、話もうまい人でした。相手の気持ちに寄り添い語りかける。愛川欽也さん、80歳。「出没!アド街ック天国」で、「最高齢の情報番組司会者」としてギネス世界記録に認定されました。

テレビには半世紀以上前の試験放送のときから出演。ラジオの深夜放送のディスクジョッキーで「キンキン」と呼ばれて人気者に。ドラマ、映画、舞台と何でもこなし、演出や脚本も手がけます。

ご本人いわく「大衆娯楽路線」を生きてきたと。それを貫いたのは戦争体験です。長野へ疎開し、東京の家は空襲で焼け、帰るところを失います。少年の目に焼きついた、国民を一色に染めようとする思想統制。

「戦争で大きな犠牲を払った」と実感する愛川さん。自由にものを言うことの大切さを身をもって示しました。仕事を通して堂々と訴えたのは憲法の存在です。インターネットテレビを立ち上げ、大手メディアが避けるテーマにも切り込みます。大阪の橋下徹市長の思想調査や原発問題への突っ込んだ議論の場に。

昨年の冬、肺がんが見つかり自宅療養。復帰への情熱を最期まで持ち続けたといいます。2月には、本紙とのインタビューを応諾していました。が、体調が思わしくなく直前にキャンセル。

戦争立法に走る安倍政権のもと、自民党はテレビへの圧力を強めています。語りたいことはいっぱいあったでしょう。「私たちは憲法を守る 憲法は私たちを守る」。昨年、「赤旗まつり」に寄せた色紙の文字は温かさがにじんでいました。(しんぶん「赤旗」潮流より)