先日、足立区労連の新春旗開きに参加した際、JALの整理解雇事件の原告団から要請のあいさつを受けました。
原告団の細井さんの要請は以下の通りです。
2010年3月、JALの破たんに伴う職員の整理解雇には次のような問題がありました。パイロット76名、客室乗務員72名が東京地裁に提訴していましたが、2012年3月30日、露骨に被告に肩入れした極めて不当な判決が出されました。
日本航空の破綻と再生は「空のネットワークと国益の確保」の目的で政府指導の下で進められています。破綻後の「更生計画」の遂行は順調で、2010年12月の解雇時点では人員削減数も利益計画も目標を達成していました。
稲盛会長も法廷で「その時の収益力から誰が見ても雇用を続けることは不可能ではないと思ったでしょう」と認めています。ところが東京地裁は、原告の主張をことごとく退け、会社側の言い分だけを丸呑みし稲盛証言まで無視しました。また解雇された労働者の苦痛に対しても全く考慮しない判決となっています。
しかも整理解雇した一方で2012年4月に日航は、2013年度200名の新規採用を発表し更に5月には2012年度7月からの510名の中途採用を実施しました。もはや整理解雇に犬義も道理も全くありません。
航空会社の存立基盤は安全です。特にベテラン客室乗務員や病気欠勤を理由とした解雇は安全に関わる問題です。また、この解雇にはベテランで会社にモノを言う組合役員が多く含まれています。この解雇事件については6月にILOから日本政府に対して勧告が出されました。
日本航空が安全最優先の再建で公共交通機関としての役割を乗たすために、整理解雇4要件の厳密な適用はもちろんのこと、憲法や関係法、国際規約や条約に照らして、貴裁判所が原判決を取り消し公正な立場で判断されることを要請致します。
不当解雇撤回を求めて、現在、東京高等裁判所で控訴審が行われています。応援していただける方は、裁判所への要請書署名に取り組んでいますのでよろしくお願いします。
連絡先 〒144-0043 大田区羽田5-11-4フェニックスビル 航空連気付 03-3742-3251
署名用紙は以下よりダウンロードして印刷して下さい。
http://media.wix.com/ugd/453e1d_dc32062efbff46c5bc6ed46149bf9ac0.pdf