ワールドミュージック町十三番地

上海、香港、マカオと流れ、明日はチェニスかモロッコか。港々の歌謡曲をたずねる旅でございます。

フランダース、その他の多湿世界

2007-12-26 05:11:44 | その他の評論


 それは「滅びの美学」なんて立派なものなのか?世界の中心でなんたらとかガッキーの主演でこの間映画化されたケータイ小説とやら、あのへんのゴミみたいな物語を涙を流して愛好する癖も、「滅びの美学」なのか?

 とりあえずこのジメジメメソメソした精神風土に、もううんざりしてるんだが。
 けど、この記事に対応して書かれた他の人の日記は圧倒的に”フラ犬支持”なのなあ。皆、この焼き鳥屋のカウンターみたいにベッタベタの世界が居心地が良いらしい。救いはない。
 
 いっそ人影の絶えた深夜の乾燥機の展示場で、ドライフルーツとか干物とか握り締めて死んでしまったら。天使たちは俺の死体を、ゴビ砂漠とかサハラ砂漠とかへ運んでくれるんだろうか。

 ○「フランダースの犬」日本人だけ共感…ベルギーで検証映画
 (読売新聞 - 12月25日 09:14)
 【ブリュッセル=尾関航也】ベルギー北部フランドル(英名フランダース)地方在住のベルギー人映画監督が、クリスマスにちなんだ悲運の物語として日本で知られる「フランダースの犬」を“検証”するドキュメンタリー映画を作成した。

 物語の主人公ネロと忠犬パトラッシュが、クリスマスイブの夜に力尽きたアントワープの大聖堂で、27日に上映される。映画のタイトルは「パトラッシュ」で、監督はディディエ・ボルカールトさん(36)。制作のきっかけは、大聖堂でルーベンスの絵を見上げ、涙を流す日本人の姿を見たことだったという。

 物語では、画家を夢見る少年ネロが、放火のぬれぎぬを着せられて、村を追われ、吹雪の中をさまよった揚げ句、一度見たかったこの絵を目にする。そして誰を恨むこともなく、忠犬とともに天に召される。原作は英国人作家ウィーダが1870年代に書いたが、欧州では、物語は「負け犬の死」(ボルカールトさん)としか映らず、評価されることはなかった。米国では過去に5回映画化されているが、いずれもハッピーエンドに書き換えられた。悲しい結末の原作が、なぜ日本でのみ共感を集めたのかは、長く謎とされてきた。ボルカールトさんらは、3年をかけて謎の解明を試みた。資料発掘や、世界6か国での計100人を超えるインタビューで、浮かび上がったのは、日本人の心に潜む「滅びの美学」だった。


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