ともかく冒頭に出て来た笑い飯をはじめ数組のあまりのつまらなさに呆れ、逆に興味が出て最後まで全部見てしまった。
「こんなつまらない事やって一千万円もらえるのかよ!?」あるいは、「こんなものが”日本漫才シーンの頂点”でいいの?」という唖然。または、「こんなんで番組成立するのか?」という疑問。
実際、笑い飯とあとその次の何とか言うコンビ(名前なんか覚えてるもんか)が終わったあたりで番組制作サイドも青くなってたんじゃないかと想像する。「おい、やばいよ、全然笑いが起こらない!」とか。
それでもそれなりにドラマは起こり、敗者復活組が優勝のサプライズと、何とか番組の恰好がつくんだねえ。不思議なものです。
でもなあ、何度も奇跡は起こらないし、そもそも毎年、大賞にふさわしい漫才を披露できるコンビが次々と登場するなんてありえないんだから、M-1の企画そのものに無理があるだろう。冒頭のしらけようを思うにつけても、そう確信する。来年あたりひどいことになるぞ、きっと。もう今年、すでにやばかったんだから。
しかし、あの笑い飯という連中は最悪だなあ、いつも思うんだが。
ダウンタウンのマッチャンに気に入られてるんだか知らないが、それに寄りかかって何の実績もないのに大御所みたいな気分になってる。漫才やるんだって、気持ちは完全に審査員のほうに向いてしまっていて、「ボクたち、いけてますよね」と審査員連中に媚売ることしか考えていなくて、客を相手に漫才をやっていないんだから、そりゃ受けるわけないわな。
あと、これに関する他の人の日記を一渡り読ませていただいたが、「漫才は関西固有の文化です」なんて思い込みというか縄張り意識にカチカチになっている人が結構いて、「関西のコンビ以外が優勝すること自体、間違いなのである」と、洞穴にこもって拗ねているのには苦笑させられました次第で。
○敗者復活サンドウィッチマンがM1初優勝
(日刊スポーツ - 12月23日 21:23)
07年M-1グランプリ決勝が23日、テレビ朝日で行われ、7代目チャンピオンにサンドウィッチマンが輝いた。敗者復活組からの優勝。審査員8人のうち島田紳助、松本人志ら4人の得票を集め、参加コンビ過去最多の4239組のトップに立った。
サンドウィッチマンは伊達みきお、富沢たけし(ともに33)のコンビ。賞金1000万円を手にした2人は「何も覚えてない。夢見心地」と話していた。
わたしたち若い世代にとっては、紅白なんかよりも「M-1グランプリ」の方がずっと楽しみな特番です。
が、今年の「M-1」は、確かに・・・「トータルテンボス」と「キングコング」以外はつまらなかったですね。
お笑い界最大の賞レースであるにもかかわらず、今年のは、関西ローカルの「MBS新世代漫才アワード」に負ける体たらくだったんじゃないかと思います。
あと、賞金の一千万円は、初代の「中川家」のときは高すぎると批判を浴びてましたけど・・・。
それに、過去の優勝者で「大賞にふさわしい漫才」をしていたのは、「チュートリアル」と「アンタッチャブル」だけだったのでは?!
>来年あたりひどいことになるぞ、きっと。
「エンタの神様」化してしまったら、「M-1」ももう終わりですよね。
実はあの番組、今まで見たこともなくて、今回は大宣伝に「そこまででかい事を言うのなら」と冷やかし半分でみてみたのですが・・・いやはや。
やたら話題になった事と賞金の高額さ、それに比べて笑いのレベルの低さ、実にいびつで異様でしたね。視聴率の細かい推移が分かるなら見たいです。大規模な宣伝に弾かれて見始めた人たちが、はじめの数分でバタバタ他局を見始めたんでは?
初めから、若年層だけが見ることしか想定してないと思います。
それに、”笑いのレベルの低さ”は、ピン(1人)芸人の方がさらにもっと凄まじく酷いですよ!!
特に「エンタの神様」に出てる一発屋連中は、どいつもこいつもワンパターンで素人の宴会レベル。
そのうえ、ピン芸人の賞レース「R-1ぐらんぷり」(賞金500万円)なんか、「エンタ~」の延長線上的な大会で、今年の「M-1」以上に白ける内容です。
>漫才は関西固有の文化
>関西のコンビ以外が優勝すること自体、間違い
こんなこと書くヤツ、関西の中でも大阪の人だけじゃないですか?
関西の芸人だから、吉本の芸人だから、必ずおもろい、なんてことは120%無いです。
大阪の吉本芸人でもくだらないヤツ、たくさんいますよ。
皆と同じでないと気が済まない人はそーだと思います。
音楽、特にJポップもそーですよね。90年代前半~半ばあたりと比べたら、今のJポップはくだらないですね。その中でも、ラップやってる連中なんか飛び抜けて酷いですよ。「オリエンタルラジオ」のラップ一発芸「武勇伝」よりもくだらないです。
>昨今の笑い全般、若い連中も納得しているんでしょうかね?
今年の2月か3月あたりだったと思いますが、
「週刊文春」で「テレビから消えろ!嫌いな芸人ランキング」と言う特集がありました。
それも、10~40代のお笑いマニアから集計したランキングだそうで、出川哲郎、山崎邦正、ダチョウ倶楽部以外は、ほとんど「エンタ~」に出てる連中(上に書いたオリラジは2位)でした。
今のお笑いブームが終わらない限り、この特集は毎年やってほしいですね。
ついでに、「おもんない大阪吉本芸人ランキング」と言うのを、たかじんの番組でやってくれたら最高なんですが。(爆)
「ラップをやるとバカになるのか、ラップはもともとバカがやるものなのか?」という疑問は、思えばこのブログを始める以前から何度も仲間内で出ていたものでした。最初はなんだろう?三木道山とか言うレゲの奴への悪口大会から始まったのかな?そう、ラップと同種の馬鹿はレゲの世界にもいますね。
>おもんない大阪吉本芸人ランキング
「でも、大阪の芸人だから」とかいう凄い根拠の弁護派とか出て来そうな気もします。それがトンボリ人情いうもんやないかないかの道頓堀よ~♪ってねえ。
>何度もしつこくて
いえいえ、kisaraさんのお笑いへのシビアな視点が垣間見えてよろしかったです。
確かににつまらないのもありましたが、決勝に残った三組はどれも楽しめました。こういうのは、勢いで笑ってしまうものなのかもしれませんね。マリーナ号さんはどんな漫才がお好きですか?
と書いていて、ぜんぜん関係ないことを思い出した。
3日のNHK東西寄席で、久しぶりに見た横山ホットブラザーズに心なごんだんでした。
ああいうボーイズものって最近みないけど、どういう歴史があるんでしょうか。東京ボーイズも見たいなあ。
え~と、どんな漫才というほどパターンを知りませんです。
ボーイズもののはじめは、例の「地球の上に朝が来る♪」の”あきれたぼういず”でしょうねえ。あのグループの大成功から、分裂組やら真似したグループやら、その後を継承した連中やらが出て、歴史を刻んでいったんだろうけど。
考えてみりゃ、それほど簡単に笑いが取れるとも思えず、効率の悪い商売かもなあ・・・
「あきれたぼういず」ですか。川田晴久は美空ひばり、益田喜頓はミュージカル、そしてボーイズもの……すごい影響力ですね。
東京ボーイズもメンバーの一人が去年亡くなったそうで、消えてゆく運命なのかもしれません。でも消えるのは惜しいなあ。一発屋のムーディー勝山あたり、思い切って転向してみればいいのに(もちろん今のままじゃだめだけど)。あののんびりした空気ってなかなか貴重だと思うんですけどね。