夏の柿の実

我家の庭には柿の木がある。
真夏の日差しを受け青々と茂る葉影からたくさんの柿の実が見える。
柿、元気、皆も。そして秋

国勢調査顛末・4

2010-10-15 09:21:05 | Weblog
一昨日、先輩から『国勢調査は無事終わりましたか』と心遣いのメール。
改めて国勢調査顛末のお話です。

三丁目の夕日

最初にその奥さんと話を交わしたのは国勢調査周知用のパンフレットを配っている9月中旬。
アパートの玄関のドアを開けてお話している奥さんの膝元に2、3歳の二人の幼児が
「パパしごと」「パパしごと」とまとわりついて話し掛ける。
私、「そう、おじいちゃんも今日は仕事よ」
奥さん「一軒向こうは空き家。お隣りはさっき出掛けたみたい、今留守ですよ。」

数日後の午前、再度訪問し今度は本番の国勢調査票を手渡し回収日の約束をする。

その日の午後、その奥さんの道路向かいのおばあさんが一人で住んでいる家を訪問した時におばあさんが
「昼前にも見えたの?男の人の声がしていたけどセールスの人かと思って出て行かなかった。さっき、向かいの奥さんが国勢調査の人が来ていたよって教えてくれたけど・・・」

そしてまた、その数日後の9月末。
不在宅の訪問のために、またもやウロウロしている私にアパートの道路側のベランダの薄いカーテンが開いて奥さん
「調査票、もう書いた。渡すの。今でもいい?」
私、「表に回りまーす。」「回収は10月1日以降になってますが、貰って帰ります。10月1日に頂いた事にして・・・」
奥さん「何度も、大変そうだから・・・」
なかなか世帯の方とお会い出来ず、前の道を幾度もウロウロしていた私を部屋から見掛けていたのでしょう。

そしてある夕刻、18時30分に回収の約束をした世帯に向ってアパートの前を通り掛かった時、薄暗くなった夕暮れの光の中でチビちゃんの手を引いたお母さんと行き違う。
「こんな時間まで?」
私「はあ、この先のお宅で約束しているものですから・・・」

考えてみれば日没は18時を切り、地元の人しか通らない暗くなった道。
街灯も曲がった道で光が射さず薄暗い。

道路の向こうのおばあちゃんやお隣さんとの付き合い。何回かしか会っていないのに声を掛けてくれる。
映画『三丁目の夕日』を思い出す世界でした。

その奥さんの事を我が家では『ねえちゃん、かあちゃん』と呼んでいます。

国勢のバイトから帰って女房に「また会ったよ。ねえちゃん、かあちゃんに」。

写真は夏の間、元気をくれたモロヘイヤの実です。
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