南斗屋のブログ

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介護者の燃え尽きを防ぐためには

2007年08月08日 | 未分類
 家族介護は、「自分の家族を介護するのは当たり前だ」という日本にある考え方に大きな影響を受けていると思いますが、それと同時に、「家族は大事だし、自分がみてあげないとかわいそうだ」という家族の思いもあると思います。

 その気持ち自体はとても大切なことです。
 しかし、介護は長期戦になることが多いので、そのような考えはあっても、介護者の方が精神的・肉体的に燃え尽きてしまうことがありえます。

 介護者が自分の状態や周囲の状況を把握して、自分は燃え尽きていないのか、このままで大丈夫なのかということを冷静に判断することはとても困難だと思います。

 精神的・肉体的に燃え尽きてしまう以前に、うまく社会にある介護サービスを利用して、介護者が自分自身をリフレッシュし、介護をうまく継続していけるようにするのが理想的だと思います。

 そのためには、同じような障害を持った方の家族会や専門的な知識を持つ人への相談を活用することが大事になってくると思います。

 もっとも、そのような適切な助言を行ってもらえる社会的資源が日本中にあまねくあるかというと、これはかなり疑問です。

 介護保険が適用できるケースでは、介護保険の枠内で、ケアマネージャーが助言やプランを作成してくれますが、介護保険適用外のケースではそのような制度枠組み自体が存在しないところもあります。
 
 この辺の障害者向けの事業というのは、かなり立ち後れているのではないかと思います。
 
 


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