リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

ボランティアと寄付が好きな国民

2014年12月02日 | 日々の風の吹くまま
今日もちょっと寒いけど、クリスマスカードを買いに、ダウンタウンのChaptersまでひとっ走
り。ここのは値段はちょっと高いけどデザインの良いものが多い。ビジネス用はユダヤ系も
いるのでクリスマスの絵柄や文言のないものを選ぶ。ついでに顧客に送るカレンダーも買っ
て、デパートで化粧品を買って、銀行に寄って今月分の掃除料とシーラとヴァルへのクリス
マスボーナスに足りる金額を下ろして、地下鉄の駅に駆け込んだら切符の有効期限の5分
前。また1枚の切符で往復に成功!

ブラックフライデイ、サイバーマンデイと消費が続いた後の火曜日は寄付を促す「ギヴィング
チューズデイ」。あるNPOがまとめた統計によると、1年間に15歳以上のカナダ人の47%
がボランティアをして(日本は2.7%)、1人平均156時間。(ボランティア英語先生のカレ
シは250時間くらい。)合計21億時間に上る活動を雇用に換算するとフルタイムで110万
人分。寄付の方でも、15歳以上の人口の84%が何らかの寄付をして、平均約45000円
(日本は約3000円)。総額にするとざっと1兆1千億円。(カナダの総人口は東京首都圏の
それとほぼ同じ。)

OECDのデータによると、カナダの個人寄付の対GDP比は1.17%で、飛び抜けて高い
アメリカに次いで世界で2番目。ちなみに日本のGDP比0.22%は36か国中の29番目
で、寄付の動機のトップが「町内会の付き合い」なんだそうな。何だか渋々寄付している人
が多いような感じだけど、社会文化やチャリティの概念がアメリカやカナダとは根本的に違
うんだから何とも言えないか。まあ、国民のめんどうは国が見るべきという考えが強い社会
ほど、寄付する人や金額が少ないという統計もあるそうだけど。

小町横町では、年収1千万そこそこの夫が自分たちと関係のないところにやたらと寄付する
のをやめさせたいという奥さんの相談で賑わっている。専業主婦の自分は慎ましくして好き
な化粧品も我慢しているのに、夫の「無駄遣い」をやめさせる方法はないか、と。夫氏は寄
付で社会貢献しているってのに、無駄遣い呼ばわりはひどいなあ。うちは世帯年収の10%
くらい寄付しているけど、税額控除できるから無駄とは思わないな。だって、税金を納めて
助成金を出してもらう代わりに、あげたいと思うところに直接あげてるわけだもの。何に使わ
れるかわからない税金をがっぽり持って行かれる方がよっぽど無駄に思えるけどなあ。

4 コメント

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Unknown (モズライト)
2014-12-04 17:39:00
色々と用がありますね うちはさっぱりシスギかも
しれないけど 親戚に中元お歳暮は一度も
送った事ないです だって1回始めたら一生に
なってしまうし。

一回ユニセフに寄付したら毎年寄付して封筒が
来て 中には使わないシールとかお金かけてなんだか。
アフガンで活躍するペシャワール会に寄付した事あります

後は奥さんが時々何かあると寄付してる
東北の地震の時は10万円でした とっても
ボランティアにも福島への旅行にも行けないですが。

最近 マスコミを賑わせている毒薬事件
67歳だかで年収1000万が条件だなんて
呆れました。
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Unknown (lyra)
2014-12-04 19:01:17
うちも寄付のお願いレターがたくさん来ますよ。クリスマスシーズンはチャリティの書き入れ時ですから。モールに行くときはたまった小銭をたくさん持って行って、入り口に立っている救世軍の社会鍋に入れますよ。

こっちでは小さいときから学校などでボランティアや寄付が大切なことを教えられるので、貧乏な人もたとえ少額でも寄付しますね。(貧者の一灯は仏教の説話ですね。)税制も個人が寄付しやすいようになっているので、大金持ちはどんと寄付して節税します。でも、基本的には「ノブレスオブリージュ」を実践しているんですよね。

移民して来た人たちは年とともに寄付が増えて、カナダ生まれの人たちよりも多くなる傾向があるそうです。成功の機会を与えてくれた社会へのお返しという意味合いが強いですね。私もそう考えています。

東北大震災のときはこちらで赤十字に寄付しましたよ。フィリピンの台風のときも。

頼みもしないシールやカードを送りつけて来る「押し売りチャリティ」には出しませんね。あれはもうチャリティビジネスです。寄付金を無駄にされたくないですもん。
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Unknown (モズライト)
2014-12-04 22:02:59
う~ん いい社会だ 貧しくても寄付する
富める物はなおさら カナダはいいです。

セブンイレブンの寄付箱には
コインばかりの所に1000円札を入れたり。

話は違うけど たいした利息?もつかないのに
郵便局が 積んでとうるさい
昔の高利息の時代が夢の様。

家の掃除頼んでいる方にもボーナスですか
もらったらうれしいだろうな~~
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二桁金利の時代 (lyra)
2014-12-05 11:45:35
すごい利息がついた時代、なつかしいですね。私達はちょうどマイホームを買うための貯金をしていた頃で、なかり助かりました。カナダでは銀行預金の金利が二桁。10年物の貯蓄国債を買ったら年利18%。ただし家のローンも二桁で、1982年に家を買ったときは17.5%でしたけどね。(家の値段は今の10分の1でしたけど。)高金利は暴走インフレの抑制策だったので、ものすごい不況になりましたよ。ベビーブーム世代が一斉に消費者の中心になってマイホームを買い始めたのが大きな要因だそうです。(カナダのベビーブームは1946年から17年も続いたので、今では3人にひとりがブーマー。)

お掃除の人にボーナスを上げるのはイギリスの伝統みたいなものです。クリスマスの翌日(ボクシングデイ)に上流家庭の主人が使用人たちにギフトやボーナスをあげて休みを取らせる習慣があって、イギリス、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドではこの日は祝日になっています。現代では使用人じゃないけど、まあチップをあげるのと同じですね。毎年クリスマスカードと一緒に入れてクリスマス前最後の掃除の日にあげてるんです。喜んでくれますよ。20年近く来てもらっているので、ビジネスの外では今は親しい友だちですしね。
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