9月19日(火曜日)。☁🌧☁。寒っ。起きたのが8時過ぎで、天気サイトの気温は11度。炎マーク1本だけだけど、ヒーターがオンになっていた。夜の間に雨が降って、ルーフデッキはまだ濡れ模様で、窓の外は何か寒々とした感じ。半袖のTシャツ1枚ではちょっと寒くて、チュニックを羽織ったけど、やっぱり衣替えの潮時だなあ。
何ヵ月か前に川向こうのサレーで起きたシーク教の指導者の殺人事件に関して、トルドー君がインド政府が関与した疑いが濃いと爆弾発言したもので、互いに外交官を追放し合う騒ぎになっているけど、巷では話題にもなっていない感じ。インドのパンジャブ州にはシーク教の総本山があって、長いことインドからの分離独立を求めていて、インドでは何度か武力衝突も起きている。ヒンズー教と違ってカースト制度がなく、男性は髪を切らずにターバンを巻いているの特徴で、カナダにはパンジャブから移民して来たシーク教徒が80万人近く住んでいて、経済界で成功している人たちも多いし、トルドー君の自由党と政権運営の協力関係にある新民主党のシン党首は敬虔なシーク教徒だし、今世紀に入ってすぐにBC州の首相を務め、後に中央政界に出て自由党内閣の保健大臣になったったドサンジも穏健なシーク教徒と、政界にも多くが進出している。
特に川向こうのサレーは人口の40%以上がインド系で、そのほとんどがシーク教徒だし、40年近く前にインド航空機の爆破テロを起こしたのもこっちでハリスタン独立運動をしていたグループだった。カナダでの最近の世論調査では、インド航空機爆破テロのことをほとんど知らない人たちが90%に上ったそうで、40年と言う年月による記憶の風化や事件後に生まれた人口が多いこともあるだろうけど、外国での宗教紛争や政治運動が背景にあることから、インド人社会の問題であって自分たちには関係がないというのが一般的な感覚なんじゃないかな。ほぼ同じ時に成田空港で起こった手荷物の爆発事件が別のインド航空機を狙った「同時テロ」だったことはもう誰も覚えていないと思う。成田を立ってから爆発するはずだったのが、日本には夏時間の制度がないことを知らずにタイマーの時刻を設定したために成田で爆発してしまい、積み替えをしていた作業員2人が亡くなったという事件。そのちょっと前まで犯罪諜報を分析する機関にいた関係で、日本の捜査資料の英語訳にかり出されたっけな。(勤め先に「貸してくれ」という依頼があったらしい。)まあ、パンジャブのシーク教徒の間でも宗派争いがあるそうだし、こっちでも保守派と進歩派の勢力争いがあるらしいから、何であれ宗教が絡む政治問題は複雑で厄介。
今回の殺人事件へのインド政府の関与は「だろうな」と思う人は多いだろうけど、だいたいは無関心と言ったところで、もっと注目度の高い中国政府によるカナダの政治介入問題に対する弱腰な態度を批判されているトルドー君が支持率挽回のために打って出た博打みたいなもんじゃないのかな。政治家になる前は中国の富裕層の子弟が大勢留学していたバンクーバーの私立高校の教師だったからか、こと中国に関する問題となると、北京に昔の教え子がたくさんいるからじゃないのかと勘繰られるくらいの煮え切らなさ。一方で、シーク教徒は革新陣営の大票田だから、シン党首率いる新民主党に票が流れると心配したのかもしれない。でも、インドと打算的でも仲良くする方がのさばる習近平を牽制するためには得策じゃないかと思うし、普通の人たちにとっては国内のインフレと金利と住宅の価格と賃貸の家賃の高騰の方がはるかに大きな関心事なんだけどなあ。ま、総選挙まではまだ間があるから、せいぜいがんばりなさいね。ワタシはこれから衣替えをして、買い物に行くからさ(トルドー君には関係ないけど)。
夜の曇り空は明るくて、ちょっと幻想的・・・
何ヵ月か前に川向こうのサレーで起きたシーク教の指導者の殺人事件に関して、トルドー君がインド政府が関与した疑いが濃いと爆弾発言したもので、互いに外交官を追放し合う騒ぎになっているけど、巷では話題にもなっていない感じ。インドのパンジャブ州にはシーク教の総本山があって、長いことインドからの分離独立を求めていて、インドでは何度か武力衝突も起きている。ヒンズー教と違ってカースト制度がなく、男性は髪を切らずにターバンを巻いているの特徴で、カナダにはパンジャブから移民して来たシーク教徒が80万人近く住んでいて、経済界で成功している人たちも多いし、トルドー君の自由党と政権運営の協力関係にある新民主党のシン党首は敬虔なシーク教徒だし、今世紀に入ってすぐにBC州の首相を務め、後に中央政界に出て自由党内閣の保健大臣になったったドサンジも穏健なシーク教徒と、政界にも多くが進出している。
特に川向こうのサレーは人口の40%以上がインド系で、そのほとんどがシーク教徒だし、40年近く前にインド航空機の爆破テロを起こしたのもこっちでハリスタン独立運動をしていたグループだった。カナダでの最近の世論調査では、インド航空機爆破テロのことをほとんど知らない人たちが90%に上ったそうで、40年と言う年月による記憶の風化や事件後に生まれた人口が多いこともあるだろうけど、外国での宗教紛争や政治運動が背景にあることから、インド人社会の問題であって自分たちには関係がないというのが一般的な感覚なんじゃないかな。ほぼ同じ時に成田空港で起こった手荷物の爆発事件が別のインド航空機を狙った「同時テロ」だったことはもう誰も覚えていないと思う。成田を立ってから爆発するはずだったのが、日本には夏時間の制度がないことを知らずにタイマーの時刻を設定したために成田で爆発してしまい、積み替えをしていた作業員2人が亡くなったという事件。そのちょっと前まで犯罪諜報を分析する機関にいた関係で、日本の捜査資料の英語訳にかり出されたっけな。(勤め先に「貸してくれ」という依頼があったらしい。)まあ、パンジャブのシーク教徒の間でも宗派争いがあるそうだし、こっちでも保守派と進歩派の勢力争いがあるらしいから、何であれ宗教が絡む政治問題は複雑で厄介。
今回の殺人事件へのインド政府の関与は「だろうな」と思う人は多いだろうけど、だいたいは無関心と言ったところで、もっと注目度の高い中国政府によるカナダの政治介入問題に対する弱腰な態度を批判されているトルドー君が支持率挽回のために打って出た博打みたいなもんじゃないのかな。政治家になる前は中国の富裕層の子弟が大勢留学していたバンクーバーの私立高校の教師だったからか、こと中国に関する問題となると、北京に昔の教え子がたくさんいるからじゃないのかと勘繰られるくらいの煮え切らなさ。一方で、シーク教徒は革新陣営の大票田だから、シン党首率いる新民主党に票が流れると心配したのかもしれない。でも、インドと打算的でも仲良くする方がのさばる習近平を牽制するためには得策じゃないかと思うし、普通の人たちにとっては国内のインフレと金利と住宅の価格と賃貸の家賃の高騰の方がはるかに大きな関心事なんだけどなあ。ま、総選挙まではまだ間があるから、せいぜいがんばりなさいね。ワタシはこれから衣替えをして、買い物に行くからさ(トルドー君には関係ないけど)。
夜の曇り空は明るくて、ちょっと幻想的・・・
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