リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

言葉ひとつで変えられると思うなら

2014年01月19日 | 日々の風の吹くまま
ああ、肩が凝った。残るファイルはあと6個。テーマは食べものからまたお金。今度は国際
的な視野の話だから、あれこれ出て来る文書とか引用も、ちょっとキーワードを想像して検
索をかけるとけっこう簡単に英語の原文が見つかるから助かる。

だけど思うのは、科学者が書いた文は、どんなに難しいテーマでも理路整然としていてわか
りやすいのに、文系の学者が書いた文は、もったいぶった表現や難しい漢字を使っていて、
もしかしたら曖昧模糊としている方が箔がつくと思っているのかなあ、なんて勘ぐってしまう。
科学者は読み手がわかるように書かないと、せっかくの新しい知識も発見も世間に評価さ
れずに終わりかねないけど、文系の学者センセは、世間が何となく知っていそうなことはで
きるだけ難解に論じないと学者の権威が薄れるとでも思っているのかな。まあ、経済学とか
社会学とか歴史とか、文系のテーマが満載の章を選んだのは他ならぬこのワタシ・・・。

日本政府(アベクン)は、女性を「わが国最大の潜在力」として、日本経済の安定的成長の
ために「ダブルインカム」を拡大して、世帯の所得向上を図ることにするらしい。ダブルイン
カムかあ。半世紀くらい前は夫婦で働くのを「共稼ぎ」といって、「2人で稼がないと食べて行
けない」と言う意味合いがあったな。そういう状態と区別するために、現代は夫婦で働くこと
を「共働き」といって、注目点を「稼ぐ」ことから「働く」(職を持つ)ことに移したんだろうと思う
(稼ぐことには変わりはないけど)。それを今度は「ダブルインカム」と言い替えて、注目点を
「働く」ことよりも「所得倍増」に移そうということか。(はて、所得倍増と言ったのは・・・?)

まあ、アベクンがいくら力んでみても、「働くのは疲れるから早く結婚して仕事を辞めて専業
主婦になりたい」女性たちがほいほい飛びつくとは思えないし、企業にみんなが普通に9時
5時で働ける環境を作る意思があるとも思えないし、世のオット族が積極的に家庭運営に
「共同参画」するようになるとも思えない。言葉ひとつ変えてみたって、社会はそう簡単には
変わらないし、変わっても想定からはまったく逆の方向に行ったりするし。だけど、アベクン、
カタカナ語がお好きと見えるねえ。もしかして、言葉をいじくって国民をはぐらかそうってわけ
じゃないだろうな。まあ、ワタシにはカンケーないけど・・・。

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