リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

壁にとまった世界一幸せなハエ

2018年05月18日 | 日々の風の吹くまま
5月17日(木曜日)。曇りのち晴れ。きのうはまるでArts Club Dayみたいで忙しかったぁ。
まずは11時半からミュージカル『Once』の制作会議で、夜は『マンマミーア』のオープニン
グ。カレシのランチ(ツナサンドイッチ)を作っておいて、1時間前に出発。ニューウェスト駅で
ちょうど入って来た電車の先頭車両に乗ったら、あれ、発車しない。ホームの端を見ていた
交通警官が乗って来て、何やらひそひそ無線連絡。そのうちそろっと発車して、次の22番
ストリート駅までのろのろ運転。その間警官は前方の線路を睨んでいた。線路に人が下り
たという通報でもあったのかな。

線路には誰もいなかったし、遅れはほんの数分で、余裕をみての1時間だから会議には間
に合ったけど、車内でのアナウンスはなかったな。それでも、誰もそわそわせずにじっと発
車を待っていたのは、みんなスマホや音楽に夢中で、文字通り「心ここにあらず」だったから
だろうな。今風の電車風景ってところか。BMOセンターのコンシェルジュがエレベーターの
キーを解除してくれて、2階の会議室へ。集まったのは演出家(ビル)、舞台監督、音楽監督、
振付け師、衣装やセット、照明、サウンドのデザイナー、照明や音響、道具といった設備の
担当者、さらにそれぞれのアシスタントや見習い、そして速記者(もちろんデジタル)!

いやはや、ひとつの芝居を舞台に乗せるのって、ほんっとに複雑で細かなジグソーパズル
みたいな作業で、プログラムに名前が出ない裏方の人たちの息の合ったチームワークが不
可欠だということがよぉくわかった。ワタシは部外者なので黙って耳をそばだてて聞いてい
たけど、みんな「壁のハエ」にやさしくて感激。実はオークションに出したのは「演出するビル
に1日張り付いて、その後夕食を共にする」という趣向だったのが、(劇団内ではかなり知れ
渡っている)劇作家志望のワタシが想定外の高額で競り落としたもので、急遽「舞台演劇の
特訓コース」に変えてくれたという話。ワタシ、世界で一番幸せな「壁に止まったハエ」だなあ。

会議が終わったのが午後1時。おやつのナッツを食べながら帰って来て、早めに買い物に
行って、早めの晩ご飯。早めに出て、レセプションの会場へ直行。朝の会議前に会ったばか
りのイベント担当のミスティが「あなた、もうフルタイムみたいなものよ」。うん、世界にハエが
何兆匹、何十兆匹いるのか知らないけど、ワタシよりハッピーなハエはいないよっ。

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