とのさま不経済新聞 by 雲葉

「よるのとのさま」から改題(2013年2月1日)

周遊券があったころ

2011年10月01日 | 新聞投書から
  今日の朝日新聞「声」欄から。投書者は東京都八王子市の14歳中学生の男の子です。

学割切符 券売機で買えたら

  ぼくは小さいころから鉄道が好きで、よく鉄道を利用する。小学校の高学年ごろから友人と日帰りで少し遠くに行くことが多くなった。しかし、中学生になって困っていることが一つある。それは鉄道運賃の高さだ。
  中学生になったいまは、たいてい子ども料金の2倍の料金がかかるため、思うように利用できない。もちろん、期間限定のフリーきっぷもあるし、使う目的にもよるが長距離の場合、学校から証書をもらえれば学生割引を受けられる。しかし、普通乗車券のように気軽に券売機で買える学割切符は見あたらず、よく鉄道で旅する学生にとって大人運賃は大変な負担だ。だから、学割切符で簡単に行けるようになったらいいと思う。
  この秋も、友人と鉄道の日帰り旅行を計画中。あれこれ節約して、旅の計画をねるのもいいが、いつでも買える学割切符が広まれば、もっと鉄道の旅を楽しめると思う。
(引用終)


  うるさいマニヤなら「運賃」と「料金」の違いに噛みつきそうですけど(笑)それは置いといて、今もこういう鉄道少年がいることに頼もしさを感じます。

  学割乗車券が券売機で簡単に買えないのは不正利用防止の点からやむを得ないでしょう。しかし今のヤングが可哀そうだなと思うこともあります。

  今は学生が気軽に使えるキップが少ないですね。あっても制約が多かったり、値段を吊り上げるためか不必要にエリアを広げたり。なにより周遊券がなくなったのが大きい。

  現行の「周遊きっぷ」では魅力に乏しすぎます。細かい利用方法などは割愛するとして、周遊ゾーンまでの往復運賃が大人が普通運賃の2割引に対して学生は3割引、しかもゾーン券には学割の設定がない。

  例えば片道普通運賃1万円、ゾーン券5千円という場合、大人が計2万1千円に対して学割では1万9千円と1割弱しか安くならない。ゾーン券の値段が高いゾーンほど実質の割引率は縮小されます。

  ところが周遊券だった頃はというと、学割は大人の約2割引、しかもワイド周遊券では3割に近い割引率だった。特に東京発の九州ワイドなんて14日間使えて2万3千円くらい。そんななので大学生のころは長期休みのたびにあちこち行ってましたね。

  鉄道側ももっと使い勝手のいいキップを発売してほしいものです。できれば周遊券の復活を! 将来にわたる“お客さま”を確保するのも大切だと思いますよ。

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