とのさま不経済新聞 by 雲葉

「よるのとのさま」から改題(2013年2月1日)

篠ノ井線放浪記

2014年10月29日 | とのさまの漫遊
  嫁はんは楽しみにしていた昔の学友に会うため拙者は散策とする。貸し自転車で市内巡りもいいけど、滅多にない機会だし篠ノ井線の駅を適当に降りてみよう。

  ホテルをチェックアウトしてまずは向かいの松本郵便局へ。意外や関心が高い局だった。入口に掲示されてる「銀行代理業者許可票」を見ると、元の所属銀行がなぜかスルガ銀行だった。

  
   Highland Hashirundesu

  0937時発の長野行き2237MはE127系の2両、後部のクモハE127-101のボックス席が空いていたので腰を下ろします。大糸線の接続を待ってやや遅れて発車。田沢駅手前の平瀬信号場で上り「しなの」と交換待ち。あちらも遅れているようで遅れは5分になった。聖高原で8分停車があるから気になることはないけど。そういえば篠ノ井線は長野側の篠ノ井駅が起点なのに長野行きが“下り”です。おそらく中央東線に合わせているのでしょう。運転系統上もそのほうが合ってます。

  田沢に着くと開かないドアの前で右往左往し始める人が何人か。列車はワンマン運転で、一部の駅を除き最前部のドアから降りねばならずこちらの後部車輌は締め切りなのだが、松本駅停車中もそうした案内は一切なく、加えて発車後の放送も音量が小さくて聞き取りにくく言ったか言わなかったか。(放送の音量については運転士が気づいたのか、後に大きくなった) 到着直前にいきなり言われても気づかない人もいよう。合理化も結構だが利用者不在の施策は遺憾であります。

   冠着駅

  小1時間ほど乗り、里の果てといった風情の冠着で降りてみる。降りたのは拙者だけだった。駅舎はきれいになり駅前には立派な厠が1軒だけ…。もちろん汚いよりははるかにいいけれど。

  松本方向に歩を進め、見晴らしが良くなり民家が増えてきたところで踏切の音が。長野方向から211系が来ました。(冒頭写真) 115系はめっきり見かけなくなっています。

  歩いていると何やら音楽が聞こえ、トラックの行商かと思ったら筑北村営バスでした。これは後でお世話になります。

   旧村名の案内板が(現在は筑北村)
   坂井簡易局

  旧坂井村役場(現筑北村坂井支所)横に簡易があったので不退転の決意で正面突破し、坂井支所前バス停から1122時発の村営バスに乗ります。車は10人乗りのボックスワゴンで先客なし。高校生くらいの女の子2人組も乗り、彼女たちは聖高原駅の手前で、拙者はそのまま乗り通し坂北駅まで行きます。

  下車の申告は運転手への口頭で行なうため黙っていたら終点まで運ばれます。本当に黙っていたら坂北駅を通り越して終点の筑北村役場まで“完乗”してしまいました。運賃は均一200円なり。駅へ戻る途中に坂北局があり、実に自然体に経験値1とゴム印1を求めます。

   坂北駅
   聖高原駅

  さて聖高原方面の列車は1242時でしばらく時間があるし駅周辺も目ぼしいものはない。ここも駅前にキレイな厠があります。鉄道利用促進の一環として整備しているのでしょうか。気持ちよく“排水作業”を行ないます。

  ふと村営バス停の時刻表を見ると、1217時に聖高原方面があるではないか。サイトの時刻表PDFをプリントアウトしてきたのだがそれには載ってなく、帰ってから調べ直したら別のページにあった。なんとも分かりづらく、地元の人が知っていればいいということなのだろうか。運賃は鉄道と10円しか違わないし村の財政の一助になろう。

  ところが時間になってもちっともやってこない。10分ほど経ち、あきらめて駅舎に入りかけようとしたら姿が見えた。ずいぶんと遅れたものだ。ほかに乗客はなくスイスイと進む。聖高原駅で降りて昼食(後述)、そして麻績局にも立ち寄って友への通信文も発送します。

  ここも旧街道の宿場町ということながら、もはやその風情は感じられず全く農村の集落の様相です。おなじみハッピードリンクショップがあったので喉を潤します。“ショップ”といっても自販機ですが。

   甲信名物?

  1432時発の2240Mで早々と後にして田沢、1534時発の2245Mで明科と行ったり来たり。そのたびに経験値1とゴム印1、たまにポケットティッシュが増えます。駅舎がどこも似たような造りで、これも標準化されているのでしょうか。

   田沢駅
   明科駅

  1605時発の2242Mで松本へ戻りました。なお篠ノ井線は列車番号が2千番台のがワンマン運転列車です。

  それに運用されるのはすべてE127系ですが乗っていると妙にひんやりする。ドア(戸袋)からの隙間風がひどく、目蒲線や池上線でもこれほどの記憶はない。こんな車輌をよくも寒冷地に投入したものだ。苦情は出ないのだろうか。

  嫁はんと合流するとご学友も一緒でした。お会いするのは10年ぶりくらいでしょうか。生憎ながら挨拶だけで別れ、こちらは今宵の宿へ。女鳥羽川のほとりにあるホテルマツモトよろづや」に泊まります。連泊でもいいのですがちょっと気分を変えてみたかった。

  チェックインして荷物を置いたら“夜遊び”に出ます。向かうは塩尻、毎度おなじみ「五千石茶屋」へいそいそと足を運びます。

  小上がりに通され、まずはビの字、肴はこれまたおなじみ山賊焼に馬刺し、魚介の刺身も絶品です。なぜか定番の島ラッキョウも。〆のきのこ汁までいただいておなかいっぱい。 付け合せの野菜も多く、今日はずいぶんと野菜を食べました。

   おなじみ五千石茶屋
   共食い?(左はモツ煮)

  デリシアこと松電スーパーにも寄ってお土産を仕入れ、塩尻駅で電車を待つと、おやおややって来たのは115系ではないか。6両も繋いでいるからガラガラでボックス席を占拠、もうこれで思い残すことはありません。

   キタ━━━(゜∀゜)━━━
   115系車内
   日中に松本駅で


【今日の昼食】 
小松屋(東筑摩郡麻績村麻明治町3901-1)
 ☆かきフライ定食 600円
   駅前にある昔ながらの定食屋さんで旅館を兼ねているようです。老夫婦で営んでいるよう。そのせいもあってのんびりした雰囲気が漂います。山奥に来てかきフライ?いいじゃありませんか。メインのほかにカボチャやピーマンの素揚げに漬け物は3種類、味噌汁も野菜がいろいろ入って豪華、と思えば後から奴豆腐が出てきました。これなら日ごろ野菜不足の人でも一気に解消できるのではないかな。思わぬ場所で思わぬ店に出会う旅の醍醐味まで存分に味わえました。

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