今年の夏期大も最終日となりました。本日は午前中まで各班に分かれての刺鍼実技、午後は講師全員による全科実技。受講生の皆さんに伝えたいこと、伝えなければならないことはしっかりお伝えできたかなぁと思っておりますが…もう少し時間が欲しかったのが本音です。
今後は各支部で学びを継続し、また来年の夏期大でお会いできればと願っております。
今年は東北支部の樋口先生や賀川先生、関東支部の野呂先生など、ベテランの先生が立て続けにお亡くなりになり、当たり前なんですけど夏期大に行っても先生方にお会いできないことがとても寂しく感じた3日間でした。
私は夏期大講師の中でも珍しい、直系の師匠がいない講師です。どなたかに師事して経絡治療を学んだわけではなく、夏期大と関東支部講習会のみで学び、経絡治療学会の講師になりました。だから私自身、講習会だけでもこのレベルまでは最低限到達できるというモデルケースだと自負しており、その想いを受講生の皆さんにもお伝えすることを心がけています。そして夏期大や学術大会、関東支部講習会でお世話になった先生方は皆さん勝手に師匠だと思っています。もちろん、樋口先生や賀川先生、野呂先生は私の心の師匠です。
震災直後の徳島での学術大会に宮城県から駆け付けた樋口先生とは、サッカー談義や学術大会の昔話で想いを語り合い熱い握手をした思い出があります。
賀川先生には夏期大でお会いするたびにお声をかけていただき、臨床に関するいろいろなことを教えていただきました。
野呂先生は私が関東支部の講師になりたての20代の頃、野呂先生の元で1年間毎月直接ご指導いただきました。
会期中、岡田会長と少しゆっくりお話しする機会がありました。何だか寂しくなりましたねえって話してたら、岡田会長が「工藤先生、この会の今後をよろしくお願いしますね」って。まあその言葉は社交辞令だとは思いますけど、初めて会長に認めてもらえたような気がして。会長のそのひと言がとても嬉しかったです。
師匠もいない講習会上がりの私がこうして講師を続けていられるのは樋口先生や賀川先生、野呂先生など多くの諸先生方にご指導いただけたからです。本当に感謝しかありません。
お亡くなりになられた先生方の意志を受け継ぎ、古典鍼灸を後世に引き継ぐ役割を担う責任を感じながら、今後も講師としての職責を果たして参ります。
そんな想いを強くした、今年の夏期大でした。
また10月からは関東支部講習会が始まりますし、来年の夏期大もすぐにやって来ます。皆さんとの再会を楽しみにしています!3日間お疲れ様でした、そしてお世話になりました!
工藤鍼灸院、明日からは平常通り診療いたしまーす。
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