工藤鍼灸院・院長のひとりごと2

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古典に還ろう

2006年04月23日 14時01分53秒 | 鍼灸師会・学会・勉強会
昨日は東京についての個人的な感想をナンダカンダと書きましたが、行く事自体はそれほど嫌いじゃないです。むしろ様々な最先端情報にあふれる東京という場所は、田舎の良さを再認識させてくれるという意味では僕にとって大変ありがたい空間です。
時代の最先端を知る事もまた、現代社会に生きている我々には有益なものです。



ただ、僕が東京に行く本当の目的は「古典に還る」ためです。学会や勉強会以外では行く必要がない場所であるとも言えます。

本日は明鍼会・臨床研究科のため東京へやってきましたが、僕は基本的に臨床に直結する学会や勉強会以外には出席しません。学術発表が中心の学会は、個人的には時間の無駄だと思えてならないのです。・・・あくまでも個人的な見解ですよ(^_^;

臨床にたずさわっているのだから、毎日の仕事にプラスになる何かがなければ日曜の仕事を休んでまで出掛ける意味がありません。気楽な気持ちで休んでいたら、「日曜に行きたかった」という患者さんに合わせる顔がありません。毎日、いつ行っても脈を拝見できる態勢でいなければならない、という思いは開業した頃からの自分自身への約束事でもあります。



というわけで、臨床に役立つ講演や講義を聞いたり見たりするために東京へ行くのですが、そうなると結局は古典に還らざるを得ませんから場所も必然的に限られてきます。

鍼にしてもお灸にしても、ただ単に刺して燃やしての繰り返しではないわけです。
いくら針金を刺したって葉っぱのカスを燃やしたって結局は気が動かなければ治らないのですから、気を動かすためには古典医学の病理学や生理学、病証学などをよく知る事が大切です。
そして、それ以上に大切なのは治療技術の向上・・・すなわち術を身につけるという事です。

一般的な学術大会は内容が『学』ばかりなのですが、『術』が伴わなければ効果を出せません。むしろ、ある高名な先生などは「学がなくても術があれば治せる」とまで言っています。僕もこの意見には納得する部分が非常に多く、やはり勉強に行く以上は上手な先生の手を見たいと思うのです。

昔のように有名な先生に弟子入りする、というのもひとつの手段だと思いますが、今はそういう時代でもありません。やはり自分のためになるであろう「学べる場所」を見つけ、そこで知識や技術をひたすら盗むという方法が今という世の中では最適な勉強法だと考えています。



そうしてまた来月も東京へ行くのです。その際はお休みしますが、どうか許してくださいm(__)m
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