NFLは第5週が終わりました

9月5日に開幕したNFLも第5週の日程まで終了いたしました。私が愛して止まないシンシナティ・ベンガルズは開幕3連勝。ディフェンシブコーチが交代したため不安視されていた守備でしたが、これが開幕から絶好調。開幕3連戦をすべて16失点以下に抑え、エースQBダルトンも無難なパフォーマンスに終始し、近年稀に見る素晴らしいスタートダッシュに成功しておりました。
そして第4週がBye weekだったため、休養十分で日本時間昨日朝の第5週ペイトリオッツ戦に挑んだわけですが・・・今季ここまでの4試合が非常に不安定だったQBブレイディが突如蘇るという事態に遭遇。ペイトリオッツ攻撃陣に制空権を掌握され、自慢の守備陣が崩壊し、今季初黒星を喫してしまいました。
しかしまだシーズンの4分の1しか終わっておりません。ここまで3勝1敗という見事な成績を残していますし、守備の建て直しはある程度計算できるはず。攻撃陣だってTEアイファートが長期離脱中で派手さはないものの、全体的には決して悪くはありません。AFC北地区のライバル達が苦しんでいる状況を加味すれば、地区優勝が至上命題である事に変わりはありません。今季も必ず地区優勝し、ポストシーズンでとにかくQBダルトンを勝たせてあげたいです！



そんでね。昨日のペイトリオッツ戦では感動的な出来事がございました。



ベンガルズの#75DTスティル選手には4歳になるリサちゃんという娘さんがいらっしゃいますが、その娘さんが今季開幕前に小児がんを発症。先月25日に腫瘍摘出手術を受けたばかりです。リサちゃんが発病後、チームもスティルを支援するために一旦は解雇したスティルを練習生として呼び戻し再契約。その後ロースター入りしたスティルの#75のジャージの売り上げを小児がん研究のため寄付する事を発表すると、ベンガルズファンだけでなく敵であるセインツのペイトン監督がこのジャージを大量に購入するなど、チームを超えた支援の輪が広まり始めていました。

そして昨日のペイトリオッツ戦。敵地に乗り込んだベンガルズ、そしてスティルに信じられない出来事が起こりました。
ペイトリオッツのチアが全員ベンガルズの#75のジャージを着用し登場。さらに小児がん支援のVTRとともにスティルとリサちゃんを支援するというメッセージをオーロラビジョンに流したのでした。その動画はこちらで視聴できます。



『ペイトリオッツ、対戦相手のDTスティルを感涙させる 』（アメフトNews Japan）

試合中にもかかわらず、敵味方関係なくスティルとリサちゃんに大声援が沸き起こり、ペイトリオッツのクラフトオーナーもスタンディングオベーションを贈りました。この粋な計らいにスティルは大粒の涙を流したのでした。

こういう場面を見るとね、アメリカ人のスポーツ文化、そして教養の高さに驚かされます。スポーツの素晴らしさはこういうところですよね。