工藤鍼灸院・院長のひとりごと2

真岡市(ハローワーク向かい)
電話 0285(83)3182
あなたの街のはり屋さん
お灸もやってます

どう違うの?

2007年04月17日 18時13分31秒 | 鍼灸・東洋医学
本日14:30にご来院頂いた患者さん、お忘れ物がございました。・・・というよりもお預かりしていたものを僕がお渡しし忘れたわけですが(・_・;) 申し訳ありませんm(_ _)m 明日ご自宅へ郵送します、本当にごめんなさい。ご迷惑をおかけします。

というわけで、本日もそんなボケ院長がお贈り致します。
今日は遅い時間に往診がございますので、ちょっぴり早めに更新しておきますよぉ。

ここのところ逆子の患者さんがいっぱいいらしていたのですが、とりあえずは残すところあとおひとりとなりました。お母さんも赤ちゃんもよくがんばってくれる方ばかりで、今年は逆子がよく治る年でございます。ありがたや、ありがたや。
でね、昨日改善をご確認頂いた方から「逆子治療と安産治療ってどう違うんですか?」というご質問を頂きました。

結論から言うと、そんなに変わりません(^^;)

それはなぜか。

東洋医学的にはですねぇ、逆子っていうのは膀胱経という経絡(気の流れ道)に熱がこもっている状態と考えます(膀胱経実、あるいは実熱という状態です)。簡単に言えば、このつまりが取れれば治りますし、取れなきゃ治らないんです。
取れないケースっていうのは、例えば赤ちゃんの体の一部が胎盤とか骨盤に引っかかっていたり、お腹の中の容積が狭くて赤ちゃんが動くスペースがないなど、赤ちゃんが動けない何らかの理由がある時だと感じています。
例外的に、膀胱経の熱が取れても治りがよくない逆子ちゃんがおります。この場合はほとんどが臍帯巻絡(臍の緒が巻き付いている)だと思います。こればかりは脈では判断できないんです。残念。逆に言えば、これさえなければ大体治ってくれます。

一方、安産治療ってのはですねぇ、鍼とお灸で母体を腎虚の状態にする事を目的として治療を行います。これは、出産は腎が虚する事で始まるからなんですよ。
そのためには腎を瀉してしまう事が一番手っ取り早いのですが、直接腎を瀉してしまうと産後の肥立ちに影響する事がございます。いくら安産になるとはいえ、これはよろしくない。それで、実際の治療では腎経と表裏関係にある膀胱経を瀉します。

というわけで、どちらの治療も膀胱経の瀉法が治療の中心となるんです。目的が同じですから、結果的にどちらの治療も似てしまいます。
逆子治療から安産治療へ移行しても治療がほとんど変わらないのはそのためなんです。
コメント (3)
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