Studio_Rosso 1/43 自動車模型制作日記1

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SMC 1/24 Birdcage 75Th Geneva Motor Show 2005

2016-05-27 22:45:56 | 最近手に入れたキットのご紹介
本日ご紹介するのはいつもの私の守備範囲から言いますと少し大きな物になりますがSMC 1/24 Birdcage 75Th Geneva Motor Show 2005になります。
スタジオ27さんとかモデルファクトリーヒロさんとかのガレージキットのメーカーさんが作られた物では有りません。
実は私のいつも見ているブログが有りましてね~
このブログなんですが
http://speedslaves.blog67.fc2.com/
そこでキットを作っているのを見ていたんです、1/43の同モデルをご相談頂いていておりましてね。
ただなかなか資料が無いのですよ・・・最初はね~そこで立体資料としてのこのキットが欲しかった訳でもあります。
でも実に丁寧に原型を作っていらっしゃったので一度作ってみたいな~と思いまして買ってみました。


ここでキットのご紹介をしておきましょう。
キットはこんな外観です・・・なかなか良い感じではないでしょうか?
高級感溢れる外観です・・・

箱を開けますと・・・こんな感じで部品が入れて有ります。

これが主な部品です
本体は恐らくレジンではなくウレタン樹脂製ですね。
この大きさですとウレタン樹脂の方が収縮が小さくて事後変形が少ない様ですね。
MFHさんのキットがこの樹脂であるのも納得がゆきますね。

エアキャップで包まれていては見えませんよね
ボディとシャーシを出してみました・・・
非常に綺麗なキャストをされています
真空を使われたかどうか聞きそびれましたが・・・実に綺麗です。
気泡がゼロとは言いませんがほとんど無いですよ・・・

僕がよく見るのはボディの裏なんですよ
ボディの表側が綺麗なのは当たり前ですが裏側が問題なんですよ・・・
この通り裏側も綺麗です、裏側が綺麗なキットは当然表側も綺麗に決まっています、それだけ気を使って作られているからですね。

シャーシの裏側にこんな感じで凹みが有るのかどうかはわかりませんが室内側の問題でここが退けている訳では無さそうなんですが・・・
まあ気になる方はポリパテで埋めてからペーパーを掛ければ問題ないでしょう・・・実車に有るのであればこのままにしたい所です。

その他の部品もこんな感じになっています
気泡は見える限り全く有りません・・・工夫をするならダンパーについているスプリングは金属製に替えたいですね・・・
気が付く事は他に有りませんか?
レジン製のキットによく有る薄いレジンのバリが見えないですよね。
かなり高度な型の合わせでキャストされているようです、これも経験値ではないかと思いますよ。

こまかな部品もこの通り綺麗に抜けていますね。
但し私なら細い線状の部品は真鍮線に替えた方が良いかもしれません。

唯一気泡が有るのはこの部分ですね
どの部分かと言いますとリアホイールアーチの前側の部分です
つまりこの部分が上になる様にキャストしたという事ですね。
つまりこの樹脂はシャーシを立てた状態にして真空を使わず手流しでこれだけの物を作ったという事でしょうか??
もしそうならなかなか出来ない事ですね。

シャーシ全体を見ますとこんな感じですよ
このシャーシで全体の強度を保っているんですね・・・これは実車も模型も同じですね。

エッチングはこの一枚ですが・・・
ブレーキディスクのカットなどよく調べたな~と感心するんですよね。
通常の穴あきタイプや真っ直ぐのスリットならまあ普通でわかりやすいのですが・・・
実車をよっぽど詳しく知らないとこれは出来ないでしょう・・・

インストはこんな感じですよ
それも一枚物では無く数枚のインストが付属しています。

中身は写真付きでの解説でわかりやすい・・・インストを作るのに手慣れた方の様に見えます。
一見しますとどこかのプラモデルか?と言う感じにまとまっていますよ、始めのページは部品表ですね。

次からはいよいよ組み立てが始まります。
1/43を見慣れている私が見ますと天国の様なキットです。
確かにガレージキットですので少し手を入れなければならない部分や手を入れますと一層良くなるであろう部分も散見しますが模型は作り手が手を入れて作って初めて良くなるもの・・・そこが一番楽しい所でしょう。
久々に楽しめるキットを入手出来た様な気がしますね。

メインサイトはコチラのようですね
http://smc9999.com/
メインサイトの方からコンタクトが取れるようですが私の自宅のPCではうまく開かなかったのでブログの方にコメントを入れさせて頂いて返信を待つと言う事でコンタクトを取りました。
ご興味の有る方は連絡をしてみて下さい。
ちなみに私はSMCさんの回し者じゃ有りません(笑)

アップライト部分の製作

2016-05-27 21:36:35 | Bugatti Type57SC Atlantic
今日の山陰は湿度が高くて蒸し暑かったですね。
その湿度のせいか遠くが霞んでしまって見えませんでしたよ。
さすがにこの暑さではCafeでエアコン無しというのは無理ですので・・・涼しくしましたよ(笑)

そして本日やっとシートベルトの赤の部品が入荷しました。
少し前から当方でもシートベルトの赤が欠品になっていまして御客様にはご迷惑をかけていましたが急いでパッキングです。
明日には発送出来ると思いますので今しばらく御待ち頂きますようお願い致します。
新製品のメッシュとラジエターの方も来月始めには準備が完了する予定です。


本日の製作はフロントアクスルからブレーキのバックプレートにつながる部分を作る事にいたします。
普通のレーシングカーですとこのアップライトは鍛造の独立した部品が有りますがこのアトランティックの様な古い車ではブレーキのバックプレートがアルミ製(?)の鋳物になっていてアップライトとバックプレートを兼ねた様な構造になっているのです。
さすがにバックプレートと一体に作るのは難しいので本日は中央のフロントアクスルにつながる部分を作ってゆきます。
まずは真鍮の丸棒を2.9mmの太さに削りますそしてちゅうおうに1.0mmの穴をあけてフライスに取り付けた所ですね。

先程の丸棒の中心を1.5mmのエンドミルで深さ2.2mmの溝を掘っています。
割り出し円テーブルで回しながら四角くなる様に削っています・・・
ちょっと説明が難しいのですが・・・画像を見てご判断下さい(笑)

次は割り出し円テーブルをバイスに交換して削った部品を固定し直します
キリが中央に来る様に垂直になる様に気をつけなければなりません。

穴を開けたら最終的には角を丸めます。
ここはステアリングを切る度に回らなければなりませんから角が丸くないといけない訳です。

そしてナックル部分はアクスルを少し太く見せたいので真鍮パイプのリングを作ります
但し厚みが左右揃っていないといけませんので真鍮パイプを切った物を1.0mmプラ板に差し込んで削る・・・いつものカミムラさんのやり方を拝借します(笑)

表裏共削ってプラ板から外しますとこんな感じになります
厚みは二つとも揃っています。

アクスルの左右に取り付けてからナックル部分を取り付けます。
ここでのポイントは先程の真鍮パイプですね。
この位置でホイールのトレッドが決まりますからね・・・
今作っているのはT57Gに使う物なので少し幅が狭くなる様にしておきました。
理由はリアのアクスルと同じですよ(笑)