Studio_Rosso 1/43 自動車模型制作日記1

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さすがに3日連続新記録は・・・無いな(笑)

2013-09-30 21:39:26 | Ferrari250TR NART 1958
今日は、Cafeのベーグルの注文が有りまして朝5時起きで出勤です。
と言っても私は何も戦力になりませんけど(笑)外で畑のまわりの草刈りをしておりました。
今年は自然の動物とか虫に畑や中庭を荒らされる事が多いですね、最初はイノシシ、一昨日はスズメバチでした早生の西条柿を収穫していたらいきなり蜂が追いかけて来ました、よく見ると柿の木に直径25cm程の巣を作っています奇麗な巣では有りますが松江森林組合さんにお願いして除去して頂きました。
そして今度はモグラです。
芝生の下に穴を掘っているらしくあちこちで穴を見かける様になりました花壇にもいる様でして薔薇の根を切ってしまいますので駆除しないといけませんね~その新兵器が明日届きます・・・かわいそうだけどしょうがないですね・・・。

さてボンネットの制作の一番良い所でカメラの電池が無くなってしまいまして画像が撮影出来ませんでした、今日はそのリベンジです(笑)
まず問題点から・・・作った真鍮板が薄くて奇麗に絞りが効きますけど少し薄過ぎて強度が無いですね、またバルジの高さが2.2mm程しか無いのです型の深さは2.7mm有りますのでフェニックスのボディと同じくらいのバルジになる予定だったのですが・・・叩いた時に少し戻ってしまうのでしょうか・・・?
と言う事はもう少し深くしてやらないと2.7mmのバルジが出来ないという事ですね・・・。

もう少し(ノギスの測定では2.9mm程有ります)深く掘っておきましょう。

ハンマーで叩いて整形する時に叩き型を使ってみようと思いましてちょっとヤワですが真鍮の丸棒を削ってこんな物を作ってみました。
旋盤で回しておいて大きなヤスリでごりごりと削っておきました、どうせ叩いて変形しますので精密な仕上げは必要有りません。

こんな感じで叩いて使います。
ハンマーの尖った部分を丸く削って使っていましたが凹凸が激しく修正に時間がかかりますので広い面で真鍮板を叩けば滑らかに変形をしてくれるのではないかと・・・。
使った真鍮板は今までの倍以上の0.5mmの物です。

全体を細かく叩いてメス型に沿って変形させてゆきます。
最初の物と比べると滑らかに出来ましたね。

反対側はこんな感じです・・・

バルジ以外の部分を平面が出る様に少しずつ叩いて修正してゆきます、このバルジを叩いて変形させていますからまわりの板が酷く変形するのは当たり前の事です平面が戻る様に調整をしながら叩きます。
この辺りの修正は言葉で言っても文章を書いても説明しきれる物では有りません、板を叩いて体が覚えるものであると思います。

大体の平面が出たら平ヤスリでざっと擦ってみるとで出っ張った部分にはヤスリが当たりますが当たっていない部分は凹んでいます

これを小さなハンマーを使って叩きながら修正致します。

叩いてはヤスリで削る叩いてはヤスリで削るを繰り返すと少しずつ全面にヤスリが当たる様になります。

途中でバルジとボンネット部分の際、つまり入り角を三角ヤスリで削ります。
ここは塗装時に塗料が溜まってダルくなりやすいので注意をするポイントですね。

やっとボンネットが1枚とボンネット用の素材が3つが用意出来ました。


いや~ボンネットを真鍮で作るのは時間がかかりますね。
最初はボンネットとバルジを別に作ってハンダ付けをしようと思っていましたが一体で作った方がいいかな~!?と言う事で1枚で作ってみました。



今日の山陰は雲が多いながらもまずまずの天気でした

2013-09-29 18:31:04 | Ferrari250TR NART 1958
昨夜は雨がパラつきまして、明日は雨かな!?と思っていましたが、朝起きてみると雲は多めながらまずまずの天気でした。
こんな日はイベントが多いのでCafeは忙しいかも・・・と覚悟していました。
お客様はやはり秋の日曜日と有ってお昼には満員でした。
まあ私が手伝わなくても何とかなる様子だったので制作をしていました。

アトリエに来てからPCを立ち上げて見るとアクセス数による順位が昨日よりもまた上がっていました、一昨日は978位でしたが昨日は969位になっていました。
このブログはアクセスには余り興味が無かったので有料契約をしていなかったのです、なのでアクセス解析が出来ませんから事の真相はわかりませんが読者の方が増えているという事は有り難い事ですね。
ご訪問頂く皆さんに心より感謝致します。


さて製作の方ですが本日はリアのナンバープレートを付ける為の凹み?を修正したいと思います。
まずは何故ここにナンバープレートを付ける凹みが有るのか・・・250TRはレーシングカーなのでナンバーは普通無いはずですよね・・・仮ナンバーを付けた姿を写真に見る事は有りますが彼の地では仮ナンバーはペンキで書いた物なので凹みは不要ですよね・・・。
それともナンバーを付けて公道を走行する事を前提として車を作っていたのでしょうか??
よく分りませんね~。
この凹みは真鍮で作った物をメタルのボディに埋め込んでおりましたので今回もベースになる真鍮板を切り出しています。厚みは0.2mmですね。

幅1.5mmの真鍮帯金をコの字型に折り曲げます。
曲げはキッチリ90度になる様にしないとだらしのない形状になりますからとにかくキッチリ曲げる事ですね。

ハンダ付けをします・・・囲まれていない辺が有りますが、ここが下側になるべき部分です。

ボディを削って先程の真鍮板が中央になる様にいたします深さは1.5mmの幅の帯金が綺麗に埋まる深さにしています。

周りをボディ塗同質のマフラーなどを溶かして埋めます。
マフラーは真鍮かハンダで作り直しますので要らないのです。

数十分を掛けて2台分が完成致しました

余分なメタルを削ってボディ面を整形致します下側はほとんど削っていません。
理由は下側に見切りを入れた後にメタルを盛って一度に整形をしたいからです。

0.5mm真鍮線を使って見切りを入れます。
内々の寸法が4.5mmになる様に見切りを入れていますが、見切りの下側にもメタルを盛っておきます。
この部分にメタルを盛る場合しっかりとメタルを溶かしてフラックスを飛ばす事が肝要ですね。
フラックスが残っていると後々悪さをする事が有りますから注意が必要ですね。

再び余分なメタルを整形をしますが、最初は盛り上がった部分を集中的に削りますが、一区切りがつきましたらボディラインに沿って引く様にラインを修正してゆきます。
ずっと一カ所だけ集中的に削ると全体的なラインがで難くて油断するとラインを壊してしまいます。

『最近のミネルバ43のキットはクオリティーが低くなった』などというとお叱りを頂くかもしれませんが今回250TRを制作していてつくづくそう感じます。
ボディの後部が広いのはフェニックス時代からそうですから仕方が無いとして、コクピットの後ろ側の開口部が盛り上がってしまっているのはかなり問題なのですがボディを修正して下側に下げてもコクピット後部のバルクヘッドが全く合わないのです。
下の画像はフェニックス時代の左ハンドルの物です。

そしてこれがボディを修正して下げた後のミネルバ43のものですがそれでもまだクリアランスが大き過ぎますね。

境界に真鍮線をハンダ付けして修正をしたものがコチラです。

オリジナルのフェニックスは精度も良いのでミネルバが発売されたとしてもその価値が下がる事はありません、もしオリジナルの物をお持ちなら大切にしましょう(笑)
恐らくミネルバはボディの変更だけに一生懸命になって肝心のボディの変形に気が付かなかったのでしょう、内装には余り手を加えず(多分仮組もせずに発売を急いだんじゃないかと・・・)それをそのままに製品化してしまったのでしょう。
ブレッドバンまではこうしたミスは無かったのですが250TRから275GTB/Cとどんどんクオリティーが下がって来ている様に思うのは私だけでしょうか・・・。

次はボンネットかフロントフェンダーか迷う所なんですが・・・。
難しいボンネットを作ってみましょうか。
いつものスチールのブロックに穴を掘っています、何の穴かって!?
ボンネットのバルジですよ。

さすがに4台分も何も無くて同じバルジを作れる自信が有りませんからメス型を作っております。
ここの上で真鍮板を叩いてバルジを作りたい訳・・・。
テストのため0.2mmの真鍮板で作っていますが厚みが薄過ぎて良く無いですね・・・。
ここから先は企業秘密の為に非公開・・・(笑)じゃ無いですよ丁度カメラの電池が無くなってしまったので写真が撮れなかったのです。
詳細はまだ3台分作らないといけませんのでその内に写真撮りますから少々お待ち下さい。




アクセス数の順位が最高になりました

2013-09-28 22:10:03 | Ferrari250TR NART 1958
昨日の24時間の当ブログへのアクセス数がgooブログを初めてから過去最高になりました。
gooブログは190万ブログ以上有るのですがその中で978位です、今まで3ケタになった事は無く最高でも1100位くらいだったと思いますので過去最高かと思われます。
余りアクセス数は気にしないのですがさすがに3桁はなかなか無かったですね・・・。

マイバッハはまだメッキ部品が帰って来ませんので来週にでも電話していつ頃になるのか聞いてみましょうかね~。
セブンも有りますが今日はとりあえず250TRを進めておきましょう。
前回はどこまで御案内をしたのか記憶がはっきりしなかったですが1台だけボディ後部を少し絞り込んだ所だったのではないかと思います。
残り2つを同じ様に加工しなければなりませんね。
早速取りかかります。
まずはカットです。

この部品は三角形にカットしたボディ後部の部分です、この部品にもまだまだ大切な役目が有りましてカットしたボディの後部にメタルを盛る時にその素材として使うのです。

ナンバーの付く凹みの上側をピンポイントでハンダ付けしておきまして、コクピットの開口部の後ろ側の不完全な形状のボディを小さなハンマーで叩いて整形致します。
前にも書きましたがコクピット縁が上に上がっているのですがその後ろ側には凹みも有りましてどうも形状に問題が有りますね。
この様な場合小型のハンマーで叩いて板金しますがただ叩いても良くなりません、この様にバイスに木片を固定しておいてここに当ててハンマーで叩く事で微妙な整形をする事が出来ます。

整形が終了したら先程のメタルを使ってハンダ付けをいたします。
2台とも並べて同時時作業をいたしますよ(笑)

確かボディを絞り込んだのでホイールアーチの部分を広げてやりますと一段と力強く見える様になります、こんな時には矢坊主を使ったんですよね~。

メタルを盛った部分で不要なメタルを削ってボディを整えます。

ボディの縁は薄くて強度が低くなりますから真鍮線をハンダ付けしておきますが最初はピンポイントでハンダ付けでしたね。

最後には全面ハンダ付けをしまして余分なハンダを削って整形します。
盛って削っての繰り返しでいささか退屈かもしれませんが・・・ご容赦下さい(笑)

コクピット後ろのバルクヘッドは位置決めの為に下側にピンを打っておきます。
上側も綺麗に遭う様に整形は必要ですが位置が決まらないと綺麗に合わせる事は出来ません、位置決めは綺麗な合わせの第一歩と言う事なのです。



MR50復活で~す!

2013-09-28 13:07:17 | その他
現在製作中のFerrari312T2が完成したのでご褒美として少し時間を頂きました。
今、ご褒美をあげますと言われて何が一番欲しいかと言えば何と言っても『時間』ですね。
その時間で一体何をするのか・・・と言えば不調になってしまったバイクのエンジンを直したかったんです。
このバイクは友人のIさんに頂いた物、大切に乗っていたはずなのに不調になってしまいました。
不調になると大変不便な物でして街中までのちょっとした移動では混み合った大都会でなくても車よりも便利で楽しい物でした、さらに天気が良ければもっと楽しい・・・。

なのでどうしても直しておきたくて・・・

不調の原因は?
スパークはしているので電気系では無さそう・・・キャブはバイクを止めておく時はタンクのコックを閉めておけば何も問題無さそうですね。
マフラーは替えたばかりだし・・・。
そうピストンの軽い焼き付きでは無いかと・・・そう言えば最初よりも金属音がする様な気もするしエンジンを掛けた時(つまり冷間)は良いけど温度が上がると不調になる様な気がする。
修理方法は社外品(最近は純正のオーバーサイズは出ない)のオーバーサイズピストンを入れるか中古のエンジンを購入して乗せ替えるのどちらかになりますが・・・

今回は後期型のエンジンがメインワイヤーハーネスごと売りに出ていたのでそれを乗せ替える事に致しました。
後期型はエンジン点火系がCDIになっていますので私の初期型にこれを積む場合はワイヤーハーネスごと入れ替えるか点火系の部分だけを初期型に交換して乗せ替える方法が有ります。

まずガソリンタンクを降ろしまして古いエンジンを降ろします。
下の画像は古いエンジンを下ろす直前ですね。

後期型のエンジンを乗せました・・・
シリンダーヘッドの形状が違うのがわかりますね、後期型はこの部分に排気管が通るからなのです。

取り外した古いエンジンはこんな感じで取り外せます・・・

古いエンジンは354という形式ですが後期型は3T2という刻印がは入ります。


3T2では点火系がCDIです。
ここで困った事が起きました、配線は継ぎ接ぎしようと思っていましたが、配線の色が全く違っていまして配線図が無いとどうにもならない事がわかりました。
仕方が無いので点火系を初期型のポイントに替えてメインワイヤーハーネスは古いままにして取り敢えず始動しました。
何しろ中古エンジン・・・オイルポンプの作動はわからないので取り敢えずガソリンを抜いてから草刈り機用の混合ガソリンを入れています。
ミッションオイルも量がわからないので一度抜いてから新しい物を入れておきます。
ここで嬉しい事が・・・古いエンジンではクラッチ板も限界まで減っていたのですがこのエンジンはまだ大丈夫の様です(ワイヤーの具合でわかります)
下の画像でマフラーから煙が出ているのがわかるでしょうか?

まだチェック項目は有るけど取り敢えず復活しました~!



Ferrari312T2の完成です!

2013-09-27 19:09:03 | Ferrari312T2
今日は雲が多いながら日が射していまして風は涼しく絶好の仕事日和では有りましたね、気温はどんどん秋らしくなって来ました。

昨日サフまで塗っておいたカウルスタンドですが、何色にしようかと随分考えましたがブラックではちょっと色気が無いですし赤ではカウルの色とかぶってしまいます、イエローでは道路工事の進入禁止のバリケードの様に見えますね(笑)
まあ無難な所ですとシルバーですかね・・・やっぱりシルバーにしておきましょう。
色々考え込まないうちに早速塗りました(笑)
画像はサフとそう変わっていないかも・・・でもシルバーです、しかもウレタンの。

そとで薫製を作りながらでしたので外の作業を完了して帰ってくると塗料が硬化していましたので早速取り付けです。
取り付けはエポキシ系の接着剤で接着します。

カウルスタンドは金属製なのでそのままカウルを乗せるのは傷を付けてしまう可能性が有りますね、これは模型も実車も同じ事です。
実車ではこのカウルスタンドの上側にゴムの様な滑り止めが貼ってある事が有りますのでこの作品でも黒い自己融着型のビニールテープを貼っておきます。
まずはカットですね、皆さんはカットする時にどのようにされますでしょうか?
私の場合マスキングテープでもビニールテープでも同様ですがなるべくストレスの無い状態でカッターマットに貼っておきまして一番端の部分をカットして捨ててしまいます。
理由はビニールテープの場合真っ直ぐに貼れるとは限りませんこの端の部分を使うと幅が変化してしまうからなのです。
マスキングテープの場合はここまで幅が変わる事は無いですが端には埃が付いている可能性も有りますからこの部分をカットしてしまいます。
画像でも左端の部分は幅が違っているのがわかりますね。

またビニールテープの場合延ばした状態で貼った物をカットして使うと縮んで太くなったりする事が有りますからストレス無く貼ってと言う事も重要なポイントになります。

ビニールテープを貼ったカウルスタンドにカウルを置いてみて・・・完成いたしました!

透明なアクリルカバーも特注品です・・・大きめの展示ベースも当然特注品です。

赤いフェルトもカットして・・・このフェルトも実は重要な物でしてこれが無いと箱に出し入れが出来なくなってしまうのです。
こんな感じで出し入れ致します。

友人のNさんが作ってくれた桐箱・・・これも大きさが普段の物と違うので特注です。
Nさん近々展示会を控えておられて大変忙しいのですが私の無理を聞いて頂いて短時間で作って頂きました、感謝ですね。


明日は完成画像を撮影してから最終的にクリーニングをして箱に収めてお客様にご連絡をいたしましょう。