Studio_Rosso 1/43 自動車模型制作日記1

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ビックリしました!

2014-02-28 18:47:21 | Ferrari250TR NART 1958
昨日、アトリエで仕事を始めて何時間か経過した頃、「ド~ン!」と言う大きな音が・・・
さて??と思ってアトリエの前の道路を見ますが何も異常なし!?中庭を見ますが・・・こちらも異常なし・・・。
でもあの音は外じゃなくて建物の中じゃないかと思い、Cafeの方に行きました。
家内も音を聞いてビックリはしたけど別にガスが爆発した訳じゃないので・・・内側は異常なし??
裏口から外を見ようと家内がのぞいたら何と壁に軽自動車が突っ込んでいました。
何でもATのギアがリバースに入っていると思い込んでアクセルを踏んだた前進に入っていたらしく結構な勢いで壁に当たってしまったらしいのです。
運転していた70代の女性の方も気が動転している様で・・・
同乗していた方もまわりにおられた方も怪我が無くて良かったです。
建物と車に挟まれてしまうとちょっと危なかったんじゃないかな~。
エアバックも開いていた訳じゃないのでそんなに強く当たった訳じゃないと思うのですが・・・音は結構でしたね~。
壁は表面上板が傷付いただけ

昨年の家内の誕生日にプレゼントした花壇はタイヤが乗り越えただけで破損も無く大丈夫でしたがその前側に有るバラが1本折れてしまいました・・・。

壁は念のために本日板を外して中を確認する事になりました・・・

丁度当たった部分が内側に裏口の為の基礎がT型になっている部分でしたので強度が十分有り基礎の破損は無し、基礎の上の土台もズレていませんでした。不幸中の幸いで一番硬い部分に当たってしまった様ですね、車の方が被害が大きかったんじゃないでしょうか・・・。
まあ気をつけなきゃね~、人事じゃないっすからね~。

私のブログをご覧になっている方は先日250TRのリアタイヤを作ろうとしたら樹脂が固まらずゴム型ごとゴミになってしまった件は覚えていらっしゃいますよね。
あれには後日談が有りまして・・・
あの後すぐにゴム型を作り直したのです。
そして樹脂を再テストして固まる事を確認したのですが数日忘れていましてそのままになっていたのです。
エンジンを作りながらタイヤの事を思い出したので、再度作ろうと主剤を計りに載せた紙コップに出そうとしたんですね、いつになっても出て来ない・・・??
中をのぞいてみると主剤が硬化しちゃっているんです・・・古くなって変質したんですね。
先日硬化しなかったのはコレが原因だったんですね。
ウレタン樹脂は古くなると硬化が不安定になる・・・ここは大事な所ですね。
テストに出るからアンダーラインを入れておいても良いかも・・・(笑)
仕方が無いから新しい樹脂を取り寄せました!
当然島根県では売っていませんから・・・(笑)

やっと届きました~!
コレでタイヤが作れるよ~!1kg缶が最少ロットですので主剤1kgと硬化剤1kgお取り寄せですね。
ちょっとしか使わないのに高くつきますよね。

早速タイヤを作っています、コレは真空注型装置でキャストしている所ですね、ちょっとボケているのはガラスがレジンの跳ねで汚れているからです、奇麗に掃除をしましょうね。
このタイヤの樹脂は粘度が高いので2段階に真空をかけてエアを抜きます、硬化時間が比較的長いのと真空ポンプの容量に余裕が有り真空になるまでの時間が短いから出来る技ですね。

45分程過熱してやると完全硬化します、いよいよ脱型です!

タイヤが完成致しました。
フロントの物より少し大径で幅も少しだけ広いです。
トレッドも入っていてなかなかかっこいいですね。

リアタイヤを取付けてみました!
No.3だけは岸田さんのホイール・タイヤを使いますのでそれ以外の車両は全てこのタイヤを使いますので後もう一回キャスティングしないといけませんね・・・今度もうまく作れるかな??

No.2のシャーシのエンジンを作りましょう。
まずはオイルフィラーのパイプやエキゾースト・プラグの穴を開けます。

エキゾーストはNo.1の場合は0.8mm径のハンダ線で作りましたが集合部の形状が気に入らないので銅線を使う事にしました。
真鍮線は?と思われるかもしれませんが真鍮線は銅線に比べて少し硬いので曲げ難いのです。
アルミ線は柔らかくて良いのですが半田付けが出来ませんのでダメですね。
集合部は斜めに削りあわせます。

銅線は熱伝導率が良いので指で押さえて半田付けをする事が出来ません、真鍮に比べるとかなり熱いのです。
真鍮なら指で押さえて出来るのですが・・・
半田付けをしない部分を両面テープで貼って仮固定致します。

曲げてみました・・・。
見た目は勿論ですがボディやシャーシの中にちゃんと収まる様に曲げるのは微調整をしてやらないと一発では難しい・・・まあ気長にやる事でしょう。

片側6本と反対側の3本のエキゾーストが出来ました。
曲げは少しだけ面倒ですが作りやすいですね。

両方のエキゾーストが出来ましたので取付けてボディをかぶせてみました。
なかなか良いじゃないですか、後は余分なハンダを削る事くらいですかね。

部品が有ればスルスルと組上げる事が出来ます。
プラグコードの固定用のパイプも取付けてみました。

Model Art 111 1/43 Ferrari 250GT Sperimentale #2643ご予約を開始致しました

2014-02-27 21:15:49 | その他
English Version

昨日は定休日だったので中庭の苗木を植えた事は昨夜アップしておきましたが、今日は朝から雨が降ってしかも全身筋肉痛です・・・起きるだけでも結構に辛い・・・!
テニスエルボーの左腕は治療前とそんなに変わらないくらい痛くなってしまいました。

新入荷商品のお知らせの所にご予約商品のお知らせをアップしました。
ご興味の有る方は世界で111個だけの限定なのでお早めにご連絡をお願い致します。


休み前には修理をしていたのですが・・・今日発送をしようとして少し気になり・・・やり直ししました。
既にやり直しをして梱包後の画像なのでビニール越しで少々見難いですがウインドの上側の黒い脇の塗り分けを直しています。
当初からガタガタだったらしく塗り直しできっちりと直りました。

でも直していて少し気になる事が・・・
HPI製のミニカーなのですが、ボディ塗料がシンナーやアルコールで溶けてしまうのです。
通常この様なダイキャストミニカーは焼き付けのメラミン塗料か2液性のウレタン塗料で塗られる事が多く一旦硬化後には強靭な耐久性が有りクレオスなどのソフトシンナーには融けないのですが・・・焼き付けのメラミンなら絶対有り得ないですし、ウレタン塗料の硬化剤を入れ忘れか分量を間違えて少なく入れたのか・・・位しか考えられません。
金属表面に下塗無しでラッカーは普通は考えられませんし・・・。
R34の方は同じメーカーですが溶けないので硬化剤入れ忘れが濃厚ですね。
塗料の強度にも影響しているのか左ドアとボンネットの一部に細かなブリスターが発生しています・・・。
これは塗り替えしか直せる方法が無いので仕方ないですね、今回は塗り替えまでの要望を頂いておりませんからこれ以上酷くなったらまた考えて頂こうかと思います。

今朝になって気になったのはもう一つのコレです
BBR製の完成品で430スクーデリアですがルーフのデカールとウインドの辺りのデカールに不具合が有りましてすっきりしていないという事でした。
BBRの場合ボディカラーの上にクリアーが塗ってないのでマスキングテープを貼る事も出来ません。
いくらこの部分をエアブラシでタッチアップしても色が絶対と言って良い程合いません・・・だから一般的には同じデカールを入手して貼り替えというのが一般的なのです。
この車種は完成品だけで無くキットも存在しています、私も2~3個持っていますのでそれは容易い事・・・
しかし1個キットを潰して貼り替えるならキット1個と手間賃の修理費が発生してしまいます。
そこでウインドを一度外し上側にほんの僅か持ち上げて貼る事に致しました。
これならラインの部分のタッチアップは不要になります。

ですが問題も有ります。
ウインドを外す場合にエナメルシンナーを使いますがデカールに影響が絶対に無いという事は保証されていません、またウインドを途中で張り替えられているとエポキシ系などの接着剤で付けられている可能性が有りその場合デカールやボディ塗装まで傷めてしまう事も有ります。
今回はどうだったかと言うと浮いてしまいやすいBBR方式だけ有って左のピラーとウインド上部のデカールの部分にエポキシ系の接着剤で補修した後が有りました。
恐らく接着剤で補修した時にデカールを傷めてしまったのでしょう・・・御依頼主さんはオークションで購入されたと伺っていますから最初の購入者によって補修された結果デカールの部分を傷めてしまったという事らしいです。

今朝梱包しようと思ったらウインドの裏側に白い塗料の剥げた物が静電気で付いていました。
ちょっと気になったので再びウインドを外して取り除き再接着しました。

再接着後のマスキングテープもラインの部分を避けて貼っているのがわかりますね、マスキングテープを剥がす時にデカールを持っていかれると困りますので・・・。

BBRの場合ボディカラー>デカール>ウインドの貼付けの順番になっている様ですね・・・分解してみるとわかる事も有るのです。

コレで修理は完了になります。
明日には御依頼主様の元に帰す事が出来そうですね~。


相変わらず修理が来ます!(笑)

2014-02-25 23:10:00 | その他
今日は、本当に暖かく春ですね!
遠くが霞んでいるからPM2.5が飛んで来ているかもしれません・・・遠くは霞んでいます。

こんな日は余り外に出たくないのですが、外仕事が呼んでいます(笑)

さてこの最近は250TRだけを集中して組上げていますが、先日作った仮組台は一つ余分を作っておきまして
275GTBに使いました。
今まで使っていたスペーサーがほんの僅か短かったのでスペーサーをも一度作り直しまして万全を期しておきました。


250TRに集中していたので他の仕事は後回しになっていたのですが、それでも修理の仕事は来ます。
この所溜まっていた仕事をしておかないとどんどん溜まってしまいそうでちょっと怖いですね。
そんな一つがコレです
ニッサンスカイラインGTR俗に言うR34ですね。
ライトのバキュームが外れたという事で修理依頼です。
外れた物は直せば良いですが目が辛い方はこの様に送っていらっしゃいます(笑)
他にもフロントスポイラーのホイールハウスに回った部分に塗料のチップが有りましたのでタッチアップしておきました。

プラスチック製の展示ベースから一度取り外して下側を掃除致します。
ミニカーの下側になる部分は案外埃が溜まっています。

最後にワックスをかけて完了です!


他にも何台かお預かりしておりますの早々に修理してお返ししておきましょう。

MF43 1/43 Aston Martin DB4 GT Zagato

2014-02-25 21:11:21 | 最近手に入れたキットのご紹介
まず最初にお断りをしておきます、今日のエントリーはあくまでも1/43が好きな人の個人的なお話としておいて頂きたいと思います。
皆さんに色々とご意見が有る事も十分承知しております、しかし自分に利害関係が有る商品に付いて酷評が書けない様では書く意味が無いと私自身は考えております。
私の知るうる限りの情報で1/43モデルに関して良い物は良い、良くない物は良くないと書いてゆきたいと考えております。

本来ならば新製品の入荷の所でご紹介をしなければならないかもしれません、今回は正式にはご予約をほとんど承っていませんでした。
理由は最初のコンセプトが複製品の販売に当たる可能性が有ると判断したからです。
それでも版権を持つ方の了解が有れば全く問題ない事と思います・・・しかし残念ながら今回はそうで無かった様ですね。

ヨーロッパでの版権を持つ方が弁護士と面会したり・・・と言う情報も入って来ましたしアメリカの大手ショップはその取り扱いをやめたとか良くない情報が飛び交っていたのです。

しかし自分で判断するにしても実物を見てみないとわかりませんし・・・と言う事で自分の物と正式にご予約を受けていないにもかかわらず私の所にご依頼を頂いた方々のキットのみ予約を入れておりました。

そのキットが昨日到着致しました。

早速開封してみますと・・・こんな感じなんですね~
大切なボディです・・・
右はオリジナルのフェニックスのキットです、左がMF43のキットです。
一見良さそうですが・・・何となく変!

リア周りは・・・
あまり変わった部分は無い様です・・・!?
どこが変なんでしょう??

250TRのRHDはフェニックスのLHDをベースにして作り直した物でしたからまあコピーには当たらないと思いますが、LHDはフェニックスを完全にコピーしたもので全長が短かった事を以前どこかに書いたと思いますが、まさかそれをどこかで読んでいたかの様に今回のDB4GTzagato(以下省略してDB4)では全長が長くなっているんです。
どこが長くなっているのか?
下の画像を良く見て下さいボンネットの筋彫りよりも前側が僅かに延ばしてあります。
右がフェニックス、左がMF43です

長いだけでなくフロントフェンダーがさらに大きくオーバーフェンダーになっています。
ちなみにリア側のフェンダー中央部分はどちらも同じ寸法ですね。

ボディの裏側は・・・
浮き出しの文字もそのままコピーですね。
左がフェニックス、右がMF43です

よく見るとルーフの裏側のスジ模様までコピーされています・・・と言う事はルーフの厚みは型ズレが無い限りオリジナルと同じ厚みが確保されていると思われます。

後半部もしっかり文字までコピーされていますね~。

シャーシも勿論・・・フェニックスのマークや文字もそのままです~!

シートのパーツの裏にはザガートを示す為か(Z)の文字が・・・

リアの部分も全く同じ部品ですね。

エッチングは配置が違います。
フェニックスは業務用エッチング??の為にバラバラで入れられています。
MF43は新たにエッチングを起こされて枠にきちんと入れられていますね。

デカール勿論完璧コピーです・・・が
もし意地悪く言うなら版ズレはコピーされていません!(笑)
ホイールベースも同じ・・・なのに全長は長いと・・・変ですね。



元々のフェニックスでさえ全体に横幅が広い印象なんですが何でフェンダーを広げてしまったんでしょう?
意味がわからないですね~
コピーするならボディ形状をいじらずにしてほしかったですね。
その場合やはり裏面の文字やマークは削るべきでしょうね~。
それがその原型を作ってくれた人へのせめてもの礼儀では無いかな~
1/43の世界というのはコピーなんて多々有る世界なんで珍しい事では無いですが、それでもオリジナルか非オリジナルかはすぐにわかる様にしておくべきだと考えます。

もっと言うならコピーを元にしてもっと良いモデルを作って欲しかったですね。
フェンダーをより大きくするなら他の部分を充実させて欲しかった・・・細かな部品の見直しとかせっかくエッチングを作ったのですから他に部分にも使える部品をプラスするとか・・・そしたら全く他のキットになってしまうのでそれはそれで版権の絡みが無くなる様な気がするのですが・・・。



仕事という物はなかなか前に進まない物ですね~

2014-02-24 21:40:25 | Ferrari250TR NART 1958
English Version

今日もいい天気で日が射す時には結構暖かで良い日和ですね。
当分の間は雨が降らない様でして春らしい気候になりましたよ、もう少しすると外仕事をしなければならなくなりますね~これも時の流れと言うものでしょう。

さて昨日は仮組用のベース板を作りましたが今日は作りかけのモデルを取付けてみましょう。
まずはスペーサーを作ります。
今日も旋盤が大活躍ですね・・・そう言えば旋盤を使わない日は無いですね・・・。

取付けてみますとこんな感じなんですね。
付ける事は可能ですがビスが支え難くちょっとビスを考えないといけませんね。
ただスペーサーは完成後に展示ベースに使いたいので寸法が狂っては元も子もないのでスペーサーの寸法が狂わない工夫が必要になります。
まあそれは後ほど考えると言う事で今回はこのままスルーしましょう。

そう言えば一つご紹介を忘れていました普通のキットは中心に一列に止めビスが並んでいますが、今まで作った物の中で左右に止めビスが有る物が有ります。
タメオの312Tシリーズがそうですね312TからT2は同じ位置に止めネジが付けられています(T3~T5は不明です)のでこんなえぐりを入れてみました。ここに312Tシリーズを固定する事が出来ます。
まだ中央の2.0mmの溝は入れて有りませんがこの後加工をしておきました。

その仮組台にも作りかけのシャーシを取付けてみました。使い古しの仮組台もリフォームが完了ですね。

時間が余ったのでメーターパネルでも作ってみましょうか。
先日作ったZモデル製のメーターはこんな感じですが・・・

実車はこんな感じです

RHDのキットに付いているエッチング板はコレなんですがZモデルの物と比べると上下寸法が少し大きめで左右が短いですね・・・LHDはZモデル、RHDはキットの物を使うという事になると同じ車でメーターパネルが違うと言う事になりかなり不自然になってしまいます、コレは困りましたね。

仕方が無いので5台分すべて自作をしようという事に致しました。
重ねた真鍮板をフライス盤を使って穴を開けます。

今日作ったのは3種類有るメーターパネルの中央の物です。
右はZモデル、左はミネルバのキットの物。
Zモデルは左右の寸法が長過ぎ、キットの物は逆に短いですね・・・ちょうど中間を狙って作ってみました。
だいたい良い寸法に出来たと思います。

続いてスイッチ類の穴をあけております、穴は0.4mmですね。
これならインセクトピンが丁度良いサイズです。

ハンダゴテを当てて5枚に分解しました、そして余分なハンダを削って整形します。

メーターパネルの上側に有るひさしをハンダ付けします。
この庇は中央部が出っ張りが大きめで両サイドにいくにつれて庇が小さくなっていますので削って形状を合わせます。

取合えずRHDのボディに取付けてみました。
寸法形状とも良い感じですね。
LHDも基本的に同じ物を使いますのでRHDとLHDが同じ部品を使える様になりました。
実はLHDをご注文のお客様はRHDも1台ご依頼していらっしゃいますのでこの処置は当然の事なんです。
違うメーターパネルではがっかりされるでしょうからね。

大きさや形状に問題が無い事がわかりましたので残りの3個にも庇を付けておきましょう。

LHDにも取付けてみましょう。
ア~良い感じですね、自分で作った部品だからひいき目に見えているんでしょうか(笑)

RHDに付ける場合は少し手間がかかります、庇の部分はボディ一体にキャスティングしてありますので庇の部分を削り取らなければなりません。

削って上下寸法も調整致します。

続きは明日の更新で・・・!