Studio_Rosso 1/43 自動車模型制作日記1

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エンジンサイドカバーの制作

2017-07-06 21:52:58 | Kawasaki Zephyr750
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本日の山陰は昨日の雨が嘘の様に晴れていました。
九州は大変な事になっていますね〜大分や福岡そして長崎まで雨が広がっているとか・・・TVのニュースを見た訳ではないので正確かどうかはわかりませんが、ネットで漏れ伝わってくる情報ではどうも大変な事になっているという・・・
被害に遭われた方々には心からお見舞い申し上げます。

このニュースを聞いた時に人事じゃないな〜と感じたんです。
この10月に模型友達4人で熊本県の黒川温泉にいく予定にしているのですが、こんなニュースが出ていました。
http://www.asahi.com/articles/ASK762PXFK76TLVB001.html
もしも行ったタイミングで大雨が降ったら自衛隊の方々のお世話にならなければならなかったかもしれません(笑)
その上ヘリコプターでつり下げられて救助されてTVのニュース番組でインタビューを受けたりして・・・(滝汗)

しかし、多分こんな事で中止になる事はないと思います。
この4人は東北の震災の時にも震災後少し経過してから(同じ年の秋だったと思います)被害の少なかった東北の松島で復興支援と言う事で合宿をしています。特にボランティアをしたのでは無く美味しい物を頂いてひたすらお金を落とすと言う・・・(笑)
そして少なくとも松島はあの時点で全く問題なく観光出来る事をアピールしたつもりです。
大雨の様な災害の後でも地元の方に迷惑がかからない限り合宿を実行すると思います。
観光地にとって本当に怖いのは災害の後の風評被害だったりしますからね、私達が行ってみてブログに本当の事を書けば風評被害も少なくなってくれる・・・と良いな〜と考えます。

さて本日の仕事ですね。
プラモデルのエンジンはZephyr400の物なので発電機のカバーの形状が違います。
中央にボルトらしき物がモールドされているのですがZephyr750ではここには凸モールドは不要でKawasakiの文字が入っています。
円周状の凹みも不要なので削ってからパテを盛って形状を変更しましょう。

実際には中央を削ってから後でパテ盛りですね。

全く違うのは先ほどの発電機の後側なんですね・・・
セルモーターの位置や大きさはほぼ良いのですがその後側の形状がダメですね。
しかしここは少し面倒なんです
ドライブチェーン用のフロント側のスプロケットが付かなければなリませんからカバーとエンジン本体の間に隙間が必要なのです。
どうやって作ろうか検討しましたがZephyr400のカバーの表面を削って落とします。

そのうえがわにプラ板を使って新しいカバーを整形します。
白い部分が作った部分ですね。

スプロケットはエンジン本体側に付けようと思いますのでカバーの裏の余分な部分をリューターで削って落とします。
ここが有りますとスプロケットが入らないのです。

さてここからはパテを盛ってゆきましょう左側のクラッチカバーの部分は形状は大体良いのですがカバーの後下側に有る凹みの形状が違いますのでマスキングテープを貼ってパテを盛りました。
下側は実車のカタログですが形状の違いがわかりますね。

パテが硬化しないうちにマスキングテープを剥がしておきます。
こんな風に真っすぐパテを盛る事が出来ます。

Zephyr400の右側のカバーにはコーナーで倒したときに干渉しないようにこんな風に斜めにカットされていますが、Zephyr750は下の画像の様に斜めのカットがありません。

カタログ写真を見ますとこんな感じです。
プラモデルを普通に作る方ですとここにパテを盛って削って仕上げるということでしょうか!?

旋盤を持っていますとこんな作り方ができます
なんとABS樹脂の丸棒から削り出してしまいます。
1/12のバイクなのに1/43的手法ですね(笑)

この様な部品を作るときは必ず抜け勾配を意識しております。
この部品は鋳物でできています、鋳造をして型から出すときに少し斜めにしておかないとまっすぐな筒の様な形状だと型から離れないことが多いのです。
そこで外側の筒の様な部分に少しテーパーをつけておきまして型抜けが良い様にしておくのが抜け勾配というやつです。
抜け勾配をまっすぐにして作りますとどうも雰囲気が違うな〜ということになりまして・・・理由がわからないと何度作り直しても雰囲気が出ないのです。

フライスとエンドミルを使いましてカバーの取り付けビスの部分を掘りました。
ここで+ビスを使ってカバーを取り付けます。

右側が今回作ったカバー、左側がプラモデルの標準のカバーです、いかがでしょう。
作ったものでも遜色がな無いじゃないかと思います。

ちなみにこちらがZephyr400のカバーです

そしてこちらがZephyr750です。
なかなかいい感じだと思いますが如何ですかね〜?


明日はマセラティを進める予定です。

タンク/サイドカバーの修正

2017-06-21 17:51:27 | Kawasaki Zephyr750
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本日の山陰は昨夜からの雨が降ったり止んだりの天気でしたね〜。
お陰で本日の畑の潅水は不要になってちょっと得した気分ですが・・・家内と広島県の世羅までバラを見に行こうと思っていたのですがそっちは中止になってしまいました。
出来れば天気の良いときの方が良いですからね・・・今回はFerrariでは無くて足車のアルトでね。
Ferrariは疲れますから・・・前回かなり疲れたので・・・。
気を使うからでしょうかね・・・体が弱っているのかな??

さて仕事の方はアトリエの中の片付けをちょっと行ないまして・・・不要な物はヤフオクに出す事にしておきました。
制作の方は本日はバイクの方を進めておきます
フレームは左右とも変更を完了しましたが後側の斜めの補強は左右とも真鍮線を使いました。
何が何でも真鍮とか・・・金属線じゃなければダメとかではないのですが丁度良い太さの物がなかったのです。
ここの太さは1.5mm程なんでね・・・プラスチックではあまり手に入らないサイズなんです。
特に田舎ではね・・・(笑)

サイドカバーとガソリンタンクの後部下側の形状を変えておきました
ここは400と750とでは大きく形状が変わる部分なのです
元々の素材がプラなのでここはプラ板を使っています。

左右ともこんな感じですね・・・
まだパテを盛らないと正確には変更した事にはならないのですが・・・気になるのはタンクの固定をする為のステーが左右で高さが違う事ですね
どうもガタガタしてサイドカバーとタンクの位置合わせがやり難いのです・・・。

仕方が無いからステーをプラ棒から作り直しました
位置が少し高くなりますがそれは計算済ですね。

タンクの余分な角の部分を荒いペーパーでザックリ落としました
750の方はタンクのニーグリップ用の凹みが無くて全体的にヌルっとした感じなんですよ。

タンクにパテを盛りました
そして乾燥器に入れて硬化促進をしますと1時間程で削る事が出来ます
この場合1回で仕上げようと思わないで何度かやるつもりで行ないますと案外うまく行きますよ。
何事も焦らない事ですね。


次はシートのステッチを消しておきます。
400の物がこうなっているのかわかりませんがステッチが入れられています、750はステッチがなく全体にツルッとした感じなので・・・
全体の形状が違ったらもう少し角を落とすかもしれませんが・・・それはサフを入れてから全体の雰囲気を見て決めましょう。

新しいカテゴリーを追加しました Kawasaki Zephyr 750

2017-06-08 19:39:17 | Kawasaki Zephyr750
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本日の山陰は午前中は曇りで今にも雨が降りそうだったのですが、一滴も降る事は有りませんでした。
畑の方は一段落していますので本日は大変気になっていたガレージの中の片付けを行ないました。
大きな倉庫なのですが大きければ大きい程色々な物を入れっぱなしになっていましてゴミで捨てる物とまだ役に立ちそうなので残しておく物と分けて整理整頓しました。
少し崩れていた薪も積み直しまして軽自動車一台分空きましたので本日から軽トラックがガレージの中に戻ってきました。
というのも息子の車が来てからその後サバンナRX-7が戻って来たりしましたのでさすがに狭くなって軽トラックは当分の間外においていたのです。
入梅という事も有りましてこれからは雨が続きますからいつも使わない軽トラックも屋根の下に入れておきたかったのです。
お陰でいつにも増してクタクタです。

さてここからは仕事です。
プロのモデラーという事になりますと色々な制作依頼を頂きます、本日も修理のF-1がゆうパックで当方に向かっています。
それとは別に昨日カテゴリーを追加しておいたのですが気が付かれた方はいらっしゃるかな??
そうなんです新しいカテゴリーに追加したのは2輪なんですね・・・2輪と言いますと・・・古いモデルですが数年前にビンセントブラックシャドウを作った事が有りますのでこれはまだ記憶に新しいでしょう、今度の制作はバイクなんですがメタルキットでは無くプラモデルベースでの製作になります。
しかも比較的新しいモデルです。
ご依頼が有れば新しくても古くても作ります、まあ何でもと言っても2輪か4輪が守備範囲なんですけどね。
実車のオーナーさんからのご依頼で珍しく地元の方です
しかも美人の女性ライダーさんからなんですね〜。
実車を見せて頂いたのはもう随分前になりますがこんな感じですよ
(地元の方の物なのでどなたのかわかると困るから画像処理をしています)

ベースにしたのはこのキットですアオシマ1/12Kawasaki Zephyrです
このキットは実はピッタリのキットではないのです
この模型はKawasaki Zephyr400をモデル化した物で750とは少し違います・・・と言うかかなり違います。

実はご依頼を頂いてから資料を色々準備しますがその準備の中で当時のカタログとパーツリストを入手する事が出来ました。
カタログはこちらです・・・

パーツリストはこれですね・・・

カタログのエンジンの後側のフレームをご覧下さい
750の方はパイプフレームが回り込んだ部分にリアのスイングアームの取り付け部が有りますね。
一方プラモデルの方は
スイングアームの取付け部分が鋳物の角形になっています。
しかも複雑なリブが付けられています

まず最初の作業はこのフレーム後部を丸いパイプフレームに変更します。
余分な部分を切り取って削ります・・・_左右を同時に作業せずに片側ずつ作業をするのは位置関係が左右で狂わない様にする為ですね。
3.0mmのプラスチックの丸棒を使いまして・・・こんな風に・・・
接合部分は1.0mmの真鍮のピンで補強していますので後で外れてしまう恐れは無いと思います。

ここでエンジンもクランクケース部分のみフレームに乗せてみましょう・・・
後側でクランクケースを支える部分が無くなってしまいますのでこの部分は何か考えないといけませんね。

シートの載っている部分のフレームから斜めに先ほど追加したフレームに向けて補強が付いていますがこの角度が少し違うのでサイドカバーを付けてみました
このサイドカバーも400と750では違いますのであくまでも参考という事です。

斜めの補強は真鍮線1.5mmで付けました
何故真鍮線なのかと言いますとここは太さが1.5mm程の物なのですがプラ棒には1.5mmが無いので真鍮線という選択です
これを見ますとプラより金属の方が作りやすいと考えるのは私だけでしょうか?

次は反対側のフレームです・・・この四角な部分をやり直ししなくてはなりません・・・同じ作業を2回繰り返すのはなかなか大変ですね。

斜めに真鍮で作った部分と反対側を接続する補強は位置が変わってしまいますね・・・
影響が無いかどうか検討をしておかなければなりませんね。
ここに付くのはリアフェンダーのインナーカバーですね・・・名前が正しいかどうかわかりませんがリアタイヤが跳ねる泥や水をエンジンの方に飛ばさない様にするカバーですね。

実車もこんな部分に補強が有るか確かめようとパーツリストを持ち出しましたが・・・描いた角度で補強がかぶっていて見えません・・・役に立たないね〜パーツリスト・・・。