Studio_Rosso 1/43 自動車模型制作日記1

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Lancia Stratos 完成

2017-02-06 17:22:24 |  Stratos JeansChicago
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今日は朝から冷たい雨が降りまして寒い一日でした。
午後からは雪が混じってきまして寒かったですね、こう寒暖の差が有りますと風邪をひきそうでちょっと嫌な感じですね。
ここで風邪はひきたく無いですね〜。

昨日知人から聞いたのですがいつも懇意にして頂いている模型屋さんのおじさんが年末に具合が悪くなられた様でして大変心配しております。
アマチュア時代からず〜っとお世話になっておりまして・・・最初お会いしたのは私がまだ小学生の頃だったですね。
自宅がプラモデル屋さんを何年かやっていましたのでその仕入れ先としてお世話になっていましたから・・・47年前からのお付き合いという事ですね。
息子さんも娘さんも良く存じ上げておりおます・・・。
どうやら入院中と言う情報ですので今日は午後から隣町に向かったのですが山越えの道で急に雪が深くなりまして・・・あえなく途中で断念致しました。
皆さん結構なアベレージで走っていらっしゃいますが本当に大丈夫?って感じでしたね。
歳をとって臆病になったのか慎重になったのかわかりませんがここで無理をして事故をしても風邪をひくよりもっと困りますからね。
天気が回復したら一度お店に行って見ようと思っています、情報では奥さんと娘さんが営業されている様なので・・・。

さてランチアストラトスはいよいよ完成と言う事になりました。
本日は朝から写真撮影の為にターンテーブルを分解し作品を取り外し撮影致します。
いずれ納品が完了しましたらギャラリーにも写真をアップしますのでその時にはまたご案内をさせて頂きます。
本日はちょっとだけ・・・ご紹介しておきましょう。
こちらは制作番号0344のLancia Stratos Latte Lactis

こちらは制作番号0346のLancia Stratos Team Chicago Jeansになります。

今回の製作ではアレナモデルのデカールを使ってレーシング43とメイクアップ製のフルディティールキットを使って各々の仕様に制作致しました。
同じクルマを模型化しているのですがボディの形状や大きさが少し異なりますのでデカールの大きさを調節して作り直したりしなければなりませんでしたが例えばベースとなるデカールさえ有ればこのフルディティールのキットを使って珍しい仕様のストラトスが出来ると言う事を証明出来たと思います。
また展示ベースはターンテーブル付きで展示ベースを持ち上げる事無く完成した作品を隅々まで眺められると言う新しい展示方法も具現化出来ました。
アイディアを頂いたご依頼者のY様には感謝致します。

1台だけでもターンテーブル方式は可能ですので制作をご希望の方でこの展示ベースをご希望の方は作品完成までにご相談下さい。

さて写真撮影は終わりましたがここからがラストスパートですね、最後まで気を抜かずにスパートします。
と言うのも展示ベースに付けるプレートや展示ベースの裏に入れるサイン等がまだだったのです。
これをしておかなければなりませんね〜。
プレートの方は既にウレタンクリアーを一度塗っております。
寒い中ですが十分に硬化しておりますので中研ぎを入れます・・・
ボディじゃないので中研ぎを入れず一度のクリアーで終了すると思われていたかもしれませんが・・・プレートもボディの仕上げ工程と全く同じです。
800番で表面を研ぎます・・・少し粗いかもしれませんがしっかり研ぐ事と慎重に研ぐ事が求められます。

2度目のウレタンクリアーはシンナーの量を多めにしてパラパラと何度かに分けて塗ります。
これもいつものボディと同じ塗り方ですね・・・特殊な塗り方では有りません。

ウレタンクリアーが硬化したら少しだけ付いてしまったゴミを2000番のペーパーで落とします。

ここからはいつものボディの仕上げと同じでイサムのミラノ2Kから3Mのハード1そしてバフ目を消す為のウルトラフィニッシュで仕上げましょう。
ボディと同じクオリティでプレートが仕上りました。

なおプレートは2種類作っていますのでお客様に良い方を選んで頂く事にしています。
ただし残った方も予備としてお客様に進呈致します・・・。

昨年1月10日から制作を開始致しましてカテゴリーの部分を見ますと全部で126回更新をしております。
単純に一日一回の更新ですと3台で4ヶ月かかった計算になります、大変長い間Lancia Stratosにお付き合いを頂きまして誠に有り難うございました。
本日お客様には最終的な完成のご報告と納品お打ち合わせのご連絡をさせて頂きました。

これで皆様にも何度目かのLancia Stratosの制作完了をご報告させて頂き制作を完了とさせて頂きます、有り難うございました。

プレートの制作

2017-02-04 18:33:14 |  Stratos JeansChicago
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本日は大変天気が良く暖かい一日でしたね。
こんな日はCafeの方もアトリエの方もご来店がかなり多いです。
以前マツダキャロル360を作らせて頂いた山口県のSさんも突然のご来店でした、なんでもご友人が出雲市で売りに出ていた車を買われたので現車確認に来られたらしいです。
そうしていたら4年ぶりにアトリエにいらっしゃったお客様もいらっしゃいますし・・・
なかなか今日は忙しかったですね。

そんな中ですがこんな物が届きました・・・少し前にチラッと書きましたがCMCのフェラーリ312Pクーペですね。
このミニカーはサスペンションのアライメントが狂ったまま組立てられていますのでその修理とデカール加工をする事になっています。
取り敢えず無事にミニカーが到着したお知らせをブログの中でしておきましょう。


さてストラトスの方はいよいよ最後の作業である展示ベースのプレートの仕上げですね。
昨夜、帰宅する前にアルミ板の上にデカールを貼って帰りましたから今日は十分乾いているのです。
今日は定着作業を行います。
アルミ板にデカールを貼った場合少し前のポルシェのキャビンデカールと同じで凹凸の多い物にデカールを貼るのと同じ様にシルバリングしてしまいます。
と言うのもアルミ板はスチールウールの目の細かな物を使ってヘアライン処理をしていますから一見表面が綺麗な様に見えても表面は凹凸だらけなのです。
こんな場合はクレオスのシンナーをエアブラシで塗ってゆきます。
シンナーを塗ると言うのが正しい表現かどうかわかりませんが・・・最初はパラパラとシンナーを乗せてゆく感じですね。
シンナーは蒸発しますとクリアーを塗った時の様に表面に膜を作ったりしませんから密着後に再び問題が出ましても他の方法で処理する事も可能なのです。
但しシンナーを塗ったら乾くまで絶対に触ってはいけません、デカールが溶けていますので収拾不能になってしまいます。

シンナーが乾きますとデカールの部分が艶消しの様になります。
今回は密着には何の問題も無かったのでこのまま仕上げに移りましょう。

ウレタンクリアーを塗ります。
デカールの段が無くなる位は塗りたいですね。
塗ったらなるべく水平になる様に置きまして塗料の片寄りを防止致します。


明日は中研ぎを入れまして仕上げ塗りをしますと完成ですね。

展示ベースのターンテーブル製作Ver.2

2017-02-03 22:00:00 |  Stratos JeansChicago
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今日は大変良い天気で室内では結構暖かだったですね。
これくらいの気温ならかなり過ごしやすい感じがします。
こんな天気がいつまでも続く訳も無いのですが・・・出来るだけ続いて欲しいと言うのが本音ですね。
日が射し込みますと屋内でもかなり気温が上がっておりました。

そんな中ですが思いもよらない御客様がお二人お越になりましていい物を拝見させて頂きました。
中身は書けませんが・・・(笑)

さて本日はまずチョロQ用の展示ベースからですね。
御客様から展示ベースに取り付けるプレートをお預かりしていますので少し擦り合わせて展示ベースの凹みに嵌め込める様に加工します。

何度か擦り合わせをして凹みにピッタリに調整致します、綺麗に収まりました。
まだ両面テープは貼っていないのですが一旦嵌まりますとなかなか外す事が出来ません(笑)

透明なカバーをかぶせて完成ですね。
これから梱包をして関東方面の御客様にお送りしました。
明日の午後にはお届け出来るんじゃないかな〜。

昨日ターンテーブルを仕込む為に展示ベースを作ってくれた野白木工所に工房に持ち込んだのですが夕方までの加工をしてくれました。
夜に取りに行って今日はターンテーブルの取り付けが出来ます。
加工した展示ベースはこんな感じです。
簡単に加工するならターンテーブルの部分はベースの板の上に段を付けて出しておきましてベアリングの部分だけ展示ベースに埋め込む方が簡単で納まりが良いかもしれませんが展示ベースとターンテーブルの間に段を付けたくなかったので敢えてこの様な配置に致しました。
すでに展示ベースの塗装が終わっていたのでこの部分の塗装をやり直す必要が出て来ます。

ベアリングが入る部分の微調整を行ないました。穴の位置を微調整する為にアルミの棒にペーパーを貼付けまして少しずつ削ってゆきました。

角の部分や凹んだ部分等もう一度ペーパーをかけまして綺麗に整えます。

削り合わせた展示ベースとターンテーブルですがもう一度確認の意味で展示ベースに組み込んでみます。
綺麗に収まりますね。

確認が終わったのでもう一度フラットのクリアー塗料を塗っておきます。
ウレタンクリアーを塗って硬化を待ちます・・・
そしてラッカーのフラットクリアーで仕上げます。

上の画像と同じ様な感じですが・・・目的は全く違います。
ガラスの上で板を逆さまにしてボールベアリングを接着します。
何故この様な方法を取るかと言いますと展示ベースの面とターンテーブルの面を同一にしたいからです。
接着剤が硬化するまではこのまま保持しておきます。

接着剤が硬化しましたらターンテーブルを取り外しまして、ランチアストラトスを取り付けました。
取り付けは前後に2カ所(前側は位置決めだけです)固定しております。

そしてそのターンテーブルを展示ベースに戻します・・・
何と格好が良いじゃないですか!
しかもその位置でクルクル回ります・・・好きな角度で作品を眺められます。

一つだけ予定外だったのは作品を止める為のビスがベアリングにターンテーブルを止めるパーツにかかってしまった事ですね。
その部分だけリューターで削ってビス穴が見える様にしておきます。

2台とも作品を取り付けました・・・こんな風に色々な角度で作品を楽しめます・・・。

如何でしょう・・・指でクルクルと回せます。

次は展示ベースに取り付けるプレートを作りましょう・・・・
ここは御客様からストラトスの文字をドアの上側に貼ってある特殊な字体の物に変更して欲しいというご希望を頂いておりましたので・・・2種類作ってみました。
上側はランチアのマークとストラトスの特殊な文字の組み合わせです、もう一方はランチアは普通の字体そしてストラトスは例の特殊な字体を組み合わせた物です。
マークを使った物は少し上下の幅が広く取られてしまいますので下側の文字が少し小さめになってしまいます・・・一応両方準備しておこうかと思っています。
御客様に選んで頂いて・・・あるいは両方お渡しして好きな方を貼って頂くとかしようかと思います。

プレートはアルミ板を使用します、
表面を整える為にスチールウールを使ってヘアライン仕上げをしています、この後ここにデカールを貼ってウレタンクリアーで仕上げます。

展示ベースのターンテーブル製作

2017-02-02 21:42:05 |  Stratos JeansChicago
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本日の山陰は朝はちょっと天気が崩れましたが午後からはこんなに良い天気になりました。
もう山陰の冬と言う感じでは無いですよね・・・日が当たりますと結構暖かいです。

本日の仕事はここからです。
チョロQ用の展示ベースです、本日は先日塗ったウレタンクリアーを研いでいます。
少し厚めに塗っていますので少々研いでも下地が出る事は無いでしょう。
この後ラッカーのフラットクリアーを塗って仕上げておきました。
後は凹みの部分に車名と車体番号が入ったプレートを取り付けて完成になります、Kさんもう少しです。

さてターンテーブルの製作です
アクリル製のテーンテーブルですが丸くカットしていたら表面に少し傷が入ってしまいましてその部分を3000番のペーパーで研磨してからラプロス6000番から8000番のペーパーを使って研磨してからコンパウンドを使って磨いておきました。

アクリル板に傷が付くとやっかいなのでマスキングテープを使って養生しておきます。
一手間なのですが木製展示ベースの加工はこの台を作ってくれている野白君にお願いした方が良いと思うので出来るだけ彼が気を使わずに加工が出来る様にしておきました。

わかり難いかもしれませんが次はアクリル製のターンテーブルをベアリングに取り付ける為のステーを作ります。
ABS樹脂で作りますが出来るだけ広い面でターンテーブルを支えて尚かつベアリングとの隙間をなるべく無くしておく事が必要なのです。

旋盤で削って作ったのはこの中央部分の艶のない部分です。
少しフランジを付けておけばベアリングとターンテーブルが当たってしまう事が無い訳です。

使ったベアリングはコチラです。
出来るだけ中央の穴が大きくてベアリング自体の厚みが薄い物を選びました。
中央の穴が大きめに物を選んだのは組み上げた時にガタを少なくする為です。
厚みが薄い物を選んだのは展示ベースの厚みに全て納める為なのです。

展示ベースの制作

2017-02-01 18:05:06 |  Stratos JeansChicago
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今日は昨日までの天気予報とは全く変わってしまいまして、一日中パラパラと雨が降っていました。
まあ酷く降る訳ではなかったですがそれでも結構寒かった様な気がします。
家内はこんな天気だったのですがバラのツルを誘引しておりました、私は中で仕事です。

さてお客様にそろそろ完成しますので展示ベースの止め方に付いてご連絡を入れましたが、少し面白いご希望を頂きました。
出来る範囲で・・・と言う様なニアンスでご返事を頂いたと・・・言う事にして、面白そうなのでやって見ましょう。

そのご希望というのは展示ベースの上で2つのターンテーブルを作って手動で回して楽しもうという事なのです。
1台の作品を展示ベースに止める場合は持ち上げてひっくり返してみれば後側を見る事は出来ますが、2台それもフルディティールという事になりますとカウルの落下の可能性が有りますからそう簡単には出来ませんよね。

ターンテーブルが有れば指で回すだけでカウルを開けたままでも後側を見る事が出来ますよね。
まずはターンテーブルの大きさを決めます。
今回は直径が10cmという事にしました。
ストラトスの回りに鉛筆の線が有りますがこれが10cmです。

このアクリルを旋盤で削る為にはアダプターを作らないと削る事が出来ません。
ABS樹脂の丸い棒を使ってアダプターから作ってゆきます。

アクリル板は今回黒い物で厚みは3.0mmです。
おおまかにカットしておきますと旋盤での作業が楽ですね。
本来はこんな風に使ってはいけ無いかもしれませんが

削ってみました、良い子の皆さんが真似をされて怪我をされるといけませんので作業中の写真は自粛しておきましょう。
まあとにかく丸くて黒い円盤が2枚完成致しました。

それでもって言う方の為にアダプターはこんな感じです・・・怪我をされても責任は持てませんから自己責任でお願い致します。

次はターンテーブルをベアリングの固定する為のアダプターですね・・・こんな感じで作っています。
まだどうするのかわかりませんよね・・・明日はベアリングが届くと思いますのでこの続きは明日になります。