Studio_Rosso 1/43 自動車模型制作日記1

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ボディの修正Ver.1

2015-12-31 21:10:46 | Mazda Carol360DX
本日はいよいよ今年の最終日の大晦日ですね。
天気は・・・曇り時々雨夕方には山陰では雪起しと言いますが雷が鳴ってアラレが降りました。
この雷ですが山陰ではこの時期に寒気が南下してきまして雪が降ってくることが多いので「雪起し」と言うのです。
いつからその様に言うのかはわかりませんが・・・私の祖母や祖父がそのように言っていましたから随分前からなのでしょうね・・・
考えたら今の様に天気図が有る訳でもなくもちろん衛星による天気予報も無い頃からですからね~
多分いつも雷の後から雪が降ってくることが多かったんでしょうね~。

昨日からお店の方はお休みをいただいていますが昨夜は親戚と家族の合同忘年会でしたので店内のメンテナンスは今日からになります。
今年はCafeのテーブルを塗り直しました。
前回石油系の着色剤を使ったらその部分に妙な艶が出てしまいましてまだら模様になってしまいました。
それを反省しまして・・・
幸いにも当店のテーブルは友人のN君の作なのですがCafeの床板の無垢の花梨のフローリングを使って作って頂いておりますので表面を削ることが出来るのです。
ガレージに有ったサンダーを使い表面を削ってからバトンと言う天然系の油脂で作ったニスを塗っています。
サンダーで表面を削りますと白く艶消し状態で木目も薄くなってしまいかなり心配ですが・・・
塗って半乾きの時に拭き取って・・・と言う作業を何度か繰り返しますと美しい花梨の木目が蘇りますね。
新年の開店まで数日間を掛けて完全に乾燥するまでこのまま置いておきましょう。
来年開店するとまたお客様の為に頑張ってくれると思います。


肝心の製作も少しだけ・・・
本日はMazda Carol360DXを進めましょう。
準備したボディは8個くらい有りますが・・・そのうちの3個を加工します。

最初にした作業はボディのバリを落とす作業です。
前後のウインドウの部分はキャストするまでにプラ板を貼っておきましたのでその部分だけ窓が蓋をされた様になっています。
この部分の枠を0.7mm程残して抜いています。
この段はウインドウを貼付ける為の段になります。

同様にリアのウインドウも抜いています。
そして下側のエンジンルームの熱気抜きも穴をあけて開口します。
実車は確かここからマフラーがちらりと見えた様な記憶が有りますね・・・

フロントの下側にも幅の狭いスリットが有る様なのでここも開口します・・・
まずは両端に穴をあけてからその中央部分を超硬タガネで掘りとります。

掘るとこんな感じですね・・・大きく雰囲気が変わることは無いのですが・・・それでも気持ちですよね。



すでに午後9時を回ってから結構な時間が経過していますので新年まで後2時間程となりましたね。
この時間では今年を振り返るだけの時間は無いのですが・・・
皆さんは実家に帰省されているんでしょうか?
それとも年末からお正月にかけてはお仕事で一人でお過ごし何でしょうか?
少し前まで連休や年末年始は実家などへの帰省でブログへのアクセスが少なくなってしまう傾向に有りましたが最近はスマホが多くなって来たので帰省でアクセスが減ってしまう様なことが無くなりましたね。

さて年末年始ですが
私の所はいつもの家族3人に子供3人が加わって6人家族になっています。
ただ娘は大阪に年越しコンサートで遊びに行ってしまいましたので5人で年越しという事になりそうです。

皆様、もう少しで新年が来ます
良い年をお迎え下さい。

ホイールの制作Ver.1

2015-12-30 16:10:30 | いすゞ117Coupe
今日は朝から大変良い天気になりました。
数日前の天気予報では曇りだったのに・・・気温は12月としては高めでしょう。
まあ夕方になれば上着が無ければ寒くて外を歩けないとは思いますが・・・。

お店の営業は昨日までだったので今日は少し朝寝坊をして・・・と思っていましたが、息子が帰ってくるので朝一番で米子鬼太郎空港まで迎えにゆきました。
帰ってみれば「いけな~い」町内会の歳神神社の掃除を忘れていました・・・朝食も食べずに掃除に行きましたが、もう既に掃除は完了し皆に缶コーヒーを配る直前・・・なんてこった・・・!?_

それから朝食をとり少しゆっくり目にアトリエに出勤・・・
昨日僕の担当の大掃除は完了していたので今日も制作開始です。
と言っても大幅に時間が無いので・・・そう沢山は作れません。

今日、最初の仕事は息子に作ってもらったカンパニョーロエレクトロン101のホイール原型を完成させる事ですね。
まず送ってくれたデータを確認します。
メモ書きで十分なんですが、何と作図をライノセラスのソフトで書いてあるものだからMacからWinのPCにデータを移して展開したのがこれですね。
外径は8.4mmでミミの部分が厚み0.2mmそしてディスクの受けの部分が7.5mmの内径ですね・・・
このホイールで問題になるのはディスクのオフセットです。
あまり彫りが深くても変ですし浅いとFF用か?ってことにもなってしまいます。


まずは外径を8.4mmに削っています。
これくらいはそう難しくはないですよね・・・とにかく削れば良いのですから。


内径の穴を開けます。
細かな数字が並んでいますがキリが無いので最初に6.0mmを開けてから7.0mmで拡大します。
何故最初から7.0mmで開けないのか・・・
一度に大きな穴を開けますとその通りの穴が開かないのです。
ですから何度かに分けて所定のサイズになる様にします。
面倒に思って最初から寸法一杯一杯の穴を開けますとセンターが狂ったりサイズが変わったりする事を経験的に知っているんですよ。


次は中グリバイトを使ってパイプ状の内側を切削してゆきます。
順番は色々でしょうけれど、僕の場合は中グリバイトの刃をホイールの外周に合わせていおいてそこから0.2mm内側に刃を寄せてミミの部分を挽きます。
ミミの部分は0.25mmくらいの深さかな・・・


そして中心のディスクの部分が入る穴を掘ります。
穴はディスクがキチキチで入る大きさですね。
ディスクとリムの間に隙間が出来ない様にしなければなりません、ここがスカスカですとホイールのセンターが決まらないですしこの隙間を何かで埋めなければならなくなってしまいます。
そんなのはとても面倒でしょ?

そして突っ切りバイトを使ってはば4.0mmになる様に切断致します。
これで終わりと思った方はちょっと間違いです、ホイールの裏側を仕上げなければなりませんね。
普通なら裏側のリムは見えないから良い様に思いますが私の場合ここが大変に気になりまして表側と同じ様にリムの耳をつけておきます。
なので切ったホイールを反対に向けてチャックに固定して同じ様に削ります。
出来たホイールの原型はこんな感じになります。
大きさがわからない方の為に・・・1円玉と記念撮影です。
ちなみにホイールの外径は8.4mmですね。


完成品のタイヤ/ホイールと並べてみますとこんなに大きさが違いますね。
完成品のホイールにはタイヤを固定する為に出っ張りがつけてありますがそれを考えてもこの完成品のホイールは大きいですね。
つまりタイヤも作らないといけないという事になりますね。


作ったホイールをボディに当てて確認していたら筋彫りに塗料が詰まっているのを発見してしまったので筋彫りを掘り直してみました。
そうそう基本的に使うのはお客様が送って下さった完成品を使います、キットも有るので気持ちは楽になりましたね。
このキットが入手出来なかったらミスは許されませんから緊張の連続です・・・(笑)

ボディの加工Ver.1

2015-12-29 21:43:18 | Bianchina Trasformabile 1957
今日はよく更新をしますね、本日3度目の更新・・・(笑)
決して暇な訳では有りませんよ、午前中は先日の風邪ひき前からの咳が収まらなかったし薬も無くなってしまったので病院に行っておきました。
喉は相変わらず腫れているらしく薬をつけて頂き吸入と投薬・・・
注射は無しでした。
年末にゆっくり休もうと思えば今の内に病院に行っておいた方が得策との判断です、この判断は吉と出るか凶と出るか・・・。

さてお昼前にアトリエに帰ったら早速制作です。
今日はビアンキですね・・・一体何ヶ月ぶりでしょうか??
調べてみますと7月27日からつくってない・・・この時に確認していたエッチングはとうの昔に到着しています・・・
どこをどうしようと思っていたのか・・・しばし資料を見て検討・・・。
そうそうリアは少し形状を直したので両サイドとフロントですね。
そうそう、思い出しました。
フロントのプレスラインが少し弱くてもう少し掘らなければならなかったんですね。
まずは枠の部分を掘り返しておきまして次に中央部分を掘ってゆきました、これくらいで良いのかはサフを入れてみ無いとわからないですね。

次に両サイドのプレスラインですが左右で少し形状が怪しい様なのでアルミでガイドを作ります。
まあそんなに難しい物じゃないですね。

作ったガイドをボディに当てて鉛筆でマーキングします。
ここでマジックとか使わない様にね・・・凹みにマジックのインクが入りますと塗装をした時に染み出て来て悪さをする事が有ります。
鉛筆は染み出て来ないですからね~
ケガキ線の部分までレジンを削っておきましょう。

先ほどのガイドを使ってマスキングテープを切ります。

マスキングテープをボディに貼っておいてポリパテを盛ります。
必要以上に盛りますと削るのが大変になるだけなので・・・必要最低限ですね。

反対側も同様にしておきましょう、この部分はほぼ同時に作業しているのはマスキングテープの位置が左右で違って来ない様にですね。
と言っても完璧は有りません、元々のボディが機械を使って作った訳では無く手で捻って作った物だからですね。

パテが柔らかい時点でマスキングテープを剥がしてしないます。

ボンネットの筋彫りの左右も高さが違う部分が有りますのでパテを盛ってから筋彫りを掘っておきましょう。

次は気になっていたホイールハウスの内側をリューターに丸いビットをつけておいて削っています。
フェンダーアーチの部分に一皮残しておきましてフェンダーの折り返しの厚みを表現致します。
薄ければ良いと言う物では有りません(笑)

次はタイヤです。
タイヤは一見良い形をしていますが・・・

反対側は切っただけの様にサイドウォールが平面ですね・・・これではちょとね~使えないな~。

タイヤをホイールに取り付けてみますとこんな感じ・・・
ご依頼者の方がおっしゃっている様にオフセットが変ですし・・・別の車のホイールみたいですね。
ホイールもタイヤも作り直しましょう。

ちなみに大きさは良い感じなんですけどね~
勿体無いね~(笑)

外装のパテが硬化するまで手持ち無沙汰なので内装でも作っておきましょう。
実は制作する仕様が少し変わりまして最初頃に作られた試作車をと言う事になりました。
この試作車はリアシートが無いのでシートの部分を削っておきたいのですが、普通に削っただけでは奇麗な面が出ないですよね。
そこで鋸を使って一旦シートの座面を切ってしまう事に致しました。

キットは市販型をモデル化しているらしくリアシートが付いているのです。
先程の画像では鋸の陰で見えなかったのでこんな感じに切ってしまいました。

上側の部分にシートの座面が付いていますのでこれを削っておきます。
鋸の刃の幅だけ小さくなってしまいますので後ろ側の上側にパテを盛って調整する必要があるかもしれませんね。

リアのスペースの上下を接着しておきます。
仕上げを考えればここは一体にして置いた方が良いですね

ダッシュボードは取り付けピンが何も無いので真鍮線を植えておきました。
メータークラスターの形状にちょっと問題が有りますが先に固定をする事を考えておかなければなりませんね。

ピンを使ってダッシュボードをボディにとり付けてみました・・・

ここまで作ったら時間になってしまいました・・・今年のビアンキはここまでですね。
明日は製作が出来るかどうかわかりませんが・・・何とかしたいですね~。

制作前の準備Ver.5

2015-12-29 12:18:23 | いすゞ117Coupe
117Coupeは前置きが長いですが・・・
ホイールの手配が完了した所で部品の手配もしておかなければなりません。
今回の製作では基本的には塗り替えだけなのですがベースになるのは完成品でしかも最前期型、一方お客様の愛車は中期型なので色々と違う部分も出てきます。
取り敢えず準備段階として分解してみた完成品ですが当然ながら使えなくなってしまう物も出てきます。

ただ事前のリサーチではこの117Coupeの場合僅かながらキットが存在している事、それがすでに製造販売元のサイトを見ますと売り切れになっている事がわかっていましたが、実際には問い合わせていませんでした。
ショップさんの方では問い合わせをして頂いておりましたが、いくつか不足している部品が有るので完全なキットでの供給は難しいと言う様なお話だったのです。
しかし、有り難い事にこのブログの読者の方で岡山県のA様(作品をご依頼頂いているお客様では有りません)が問い合わせをして下さいましてキットが準備出来る事をご連絡頂きました。
知人という事で連絡をして頂ければキットが入手出来ますよ、と言う有り難いお話でした。
早速、Aさんの知人という事で(笑)
キットを2個注文して準備ができましたというご連絡を頂くまで僅か2日間!?だったかな~。
即日振込をして翌日にはキットが届くと言う・・・驚きの対応でした。

そして届いたキットがこちらです。
まず、インストは有りません。
完成したミニカーの写真が2枚有るだけです。
ボディは気泡の無い奇麗な物・・・
キャストのクォリティーは最上級にランクされる物ですね。
シャーシは既に塗装済ですがホワイトメタルなのかダイキャストなのかはよくわかりませんが金属製でフロアの裏側がモールドされていると言う実にミニカー的な物です。

デカールやメタルインレット(?)バンパーなどのメッキ部品(プラスチックにメッキでしょうか?)そしてエッチングパーツですね。
親切なのは1/43キットによく有る様なジップの袋にバラバラで入れてある様な感じでは無く厚紙の台紙にいちいちマスキングテープで貼付けてあります。
実に日本的な配慮ですね。


そしてこのキット5400円程なんですが完成後に入れるプラスチックケースまで付いています・・・
十分の内容ですね~!

展示ベース塗装完了

2015-12-29 09:53:14 | その他
いよいよ今年最後の営業日になりました。
昨日はブガッティを作りながら展示ベースの塗装も進めると言うアクロバット!?をしていました。
何しろ今年の事は今年の内に・・・と思えば展示ベースをこのままにしておく訳にもゆかず(笑)

ついでに今年の事を少し振り返ってみますと・・・
1月1日の第一発目の更新は物欲に任せてAMRのキットをご紹介していますね。
まだ作るのは先になると思いますが・・・
引退したら・・・作ります(笑)
そうそう引退ですけど皆さんは私は自営業だから引退は亡くなるまで無いと思っていらっしゃるかもしれませんね。
私はそれは無いと思っています。
一般的にサラリーマンでは60歳とか65歳とか退職の歳が決まっていますが確かに自営業には有りません。

但し仮に引退をしても作品を作る事は止めないと思います。
手持ちのキットから作りたい物を作ってゆきたいと・・・夢の様な事を考えたりして・・・(笑)

今年のメインの制作と言いますと掛けた時間から言えばブガッティでしょうね・・・1年の大部分の時間を掛けた様な気がします。
しかもまだ完成していません・・・
5台分の部品をほぼスクラッチするという事がこんなに大変だとは思いませんでした(笑)
まあ見込みが甘かったのかも知れませんね~
ベースになるキットが有る、部品が揃っていると言うのがこんなにも有り難い事だとは・・・キットをお作りの皆さんわからないんじゃないかな~(笑)

そしてOsca・・・
TV取材のスケジュールに合わせて制作をすると言うのはなかなか大変な事でして、これ程までに疲れるとは思いませんでした。
地元TV局の場合だいたい取材は1日で終わりますが今回は都合3回もしかも場所と時間を変えての取材でしたから・・・移動も余分だし・・・締め切りが一番大変でしたね。
ただ遅れてしまうとTV番組制作のスタッフの方やTV局、そして大切なお客様にもご迷惑をかけてしまいますのでその責任の大きさを痛感した出来事でした。
雑誌のライターさんなどは毎月この作業をされていると思いますと頭が下がりますね~。

さて前置きが長くなってしまいましたが
下塗りをした展示ベースの裏表に全てペーパーをかけまして再びウレタンを塗っています。
1度目のウレタンでは乾燥機を使いますと木の中の空気が膨張しまして表面に気泡が発生してしまいますから乾燥機は使う事が出来ません。
2度目のウレタン塗装では1度目のウレタンで目止が出来ていますので乾燥機を使って乾燥してもほとんど気泡が発生する事がないのです。ただし画像の様に乾燥機に12枚しか入りませんので作業はあまり効率的とは言えないですね。
しかも裏と表は分けて2度塗らないといけませんしね~。

そして最後の塗装です
今度は2度目のウレタンの表面を400番のペーパーで研磨してから艶消しのラッカークリアーを塗ります。
この艶消し具合が微妙な所でして完全にフラットにするよりも少し半艶に近づけた方が私の好みなんですね。
売っているセミグロスクリアーでは艶が有り過ぎですのでやはり自分で調色しないと満足出来ません・・・(笑)
再び乾燥機で乾燥させてから完全乾燥はアトリエのショーケースの上に並べて一晩掛かります。
シンナーの匂いの事も有りますから昼間は出来ません(Cafeから苦情がきますからね~笑)夕方全てのお客様がお帰りになってから並べます。
それにしても同じチーク材でも色がいろいろなんですね・・・
これが木製展示ベースの良い所でボディのカラーによって私なりに合う組み合わせにしているのです・・・そのつもり(汗)