Studio_Rosso 1/43 自動車模型制作日記1

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デカール加工及び修理

2017-01-31 20:51:35 | その他
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本日はこんな雑用も・・・(笑)
まず先日到着したミニカーにデカール加工をします。
CABINのデカールはタバコデカールなので最初から貼って無いのですね。
このデカールを貼るのにはそんなに難しい事は無いのですが注意をしなければならないのはリアウイングの物ですね。
ひ弱なウイングステーの破損には注意が必要ですしデカールが2分割になっているのですが中央の合わせの部分が少し長過ぎるので上下とも合わせの部分を少し切り取って貼った方が良いですね。
そうしないとCABINの文字がきちんと合いません。
そして上下2枚のウイングの間に有る小さなステーが邪魔になります、ピッタリと貼る為にはデザインナイフでカットする必要が有ります。
このリアウイングのデカールですが後貼りするにはちょっと問題が有ります。
上記のデカールカットに付いては大きめなのでまあ面倒では有りますが大きな問題では有りません。
しかし艶消しブラックのリアウイングにデカールを貼りますとどんなに上質なデカールでも塗裝面の凹凸に追従出来ずシルバリングをしてしまうのです。
塗装表面が凹凸になっていて初めて艶消し(セミグロス!?)に見えるのですからグロスの塗装でない限り奇麗に貼れる事は無いのです。
今回もマークソフターを使っても追従出来ずシルバリングを起こしてしまいます。
私のデカールの貼り方に付いては明日のブログで公開致します。

大手模型店では大概の場合デカール加工済みとして売られる場合が多いのですが皆さんどうやって貼られているのでしょう!?デカールが乾くと必ずシルバリングするのですが・・・(笑)


コチラは修理と言いますか手直しですね。
ホイールのディスクの部分がグロスで塗られていますのでセミグロスブラックに塗り替えて欲しいと言うものです。
まずは取り外しをします。
リムとディスクの間にエナメルシンナーを小筆で流し込みます。

数分待ってピンセットでつまみますと何の問題も無く取り外せます。

大切なのは取り付け面の清掃ですね、綿棒エナメルシンナーをつけて古い接着剤を拭き取っておきます。
古い物が付いたままですと取り付け時に必ず問題を起こします。
ディスクが斜めになったりするのです、細かな事ですが・・・

ディスクからエッチング製のセンターキャップを取り外します。

次はワイパーの取り付け角度を直して欲しいと言うもの・・・
まずは取り外します・・・エナメルシンナーをほんの僅かに流して取り外しました。
古い接着剤は必ず掃除しておきましょう・・・。

ワイパーを取り外した所はこんな状態ですね。
ところでポルシェのワイパーって特殊だという事をご存知でしょうか?
ポルシェのワイパーは停止状態でドライバーの前側に有ります、国産車では停止位置は助手席の前側になっていますがご存知でしたか?
ポルシェはスポーツカーです、速度域が高いので瞬時にワイパーが目の前のウインドウが拭ける様にドライバーの前側に有るのです。
助手席の前側に停止位置が有ればドライバーの前側まで車で余計な時間がかかってしまうのです。
ですからポルシェはドライバーの前側にワイパーが有るのです・・・

ですがドライバーの前側にワイパーが有る場合余り上の方で停止していますとドライバーシートに座った場合前方が見え難くなってしまいます。
ですから出来るだけ下の方にワイパーを止めておきたいのです・・・
ワイパーを取り付けるという作業ですが意味が分かって作るのと意味が分からずに作るのとでは結果が違ってくるのです。

もっともRHDとLHDのハンドル位置を変えて作らないといけない実車の事情からワイパーの位置関係が変わってくる事も有りますが・・・主に経済的な理由が大きいのです。

しかしVisionのポルシェは比較的高い位置にワイパーが止まっているのです・・・まあ実際に運転する訳では無いので問題ない訳ですが、ポルシェのワイパーの意味をご存知の方の中には気になる方もいらっしゃるでしょう。
そこでワイパーの取り付け位置を下げてみました・・・Nさんこんな感じでよろしいでしょうか?
これ以上下げますとウェザーストリップの上にブレードが出てしまうのです(笑)

これが標準のワイパーの位置です・・・少々高い様な気がしますね。

赤い方も直してみました・・・(笑)
もちろん白い物もこの後直しました。

ホイールのセンターディスクは塗り替えの為に元の塗料をシンナーで剥がしました。

私がする仕事ですから作品を作る時と同じく下塗りはウレタンサフェーサーを塗っておきました。
仕上げは塗膜が薄くなる様にしたいのでラッカーのセミグロスブラックで仕上げる予定です。

リアアクスルの制作

2017-01-30 20:52:27 | Ford ModelA Hot rod
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今日も結構寒い一日でしたね。
しかし。雪では無く雨が降っていたのでそれでも暖かいのかもしれませんが、アトリエで制作をしていますと足先が冷たくなってきます。
中庭の雪も随分溶けました、東京は4月並みの気温になるらしいのですが今の山陰から考えますと想像ができません。
今日は一日中雨の予報なので空の雲は暗く低く・・・いかにも山陰の冬って感じですね。

さて昨日でストラトスが一段落したので次の制作を準備します、順番に当たられた方には近日中にメールでご連絡をすると思いますのでよろしくお願い致します。
それまでは再びたまってしまった修理とホットロッドとアトランティックを進めてゆく予定です。

と言う事で取り敢えずホットロッドを・・・
リアアクスルのメインになるシャフトを削っています。
直径は3.0mm長さは32mm程有ります、素材は洋白です。
本来ならチャックの反対側から回転センターで支えておいて削るのですが、回転センターを外してから写真の撮り忘れに気が付きまして・・・回転センターは無しで削っている様に見えてしまいますね。
この様な長い物を制作に削る為には右側も支えておいてやらないと刃物が当たった瞬間に洋白の丸棒が曲がってしまうのです、普通の固定のセンターに機械油を付けて切削しても良いですがそうしますと発熱してきますから出来れば回転センターが良いですね。
この回転センターにはベアリングが仕込んでありまして切削する金属と一緒に回転してくれますから綺麗な切削が期待出来ます。

次はデファレンシャルギアが入る中央のケースの部分を作ります。
下の画像は先ほどのシャフトが貫通する様に3.0mmの穴を開けています。
ちなみにこのリアアクスルは現在製作中のフォードのモデルAとは異なった形状の物を作っています。
昨年、四国の自動車博物館で可愛くて若いお姉さんにお願いしてフォードモデルAの下に潜らせて頂いてリアアクスルを観察しました。
しかしホットロッドの場合はエンジンを大きなV8エンジンに載せ替えますのでミッションやデファレンシャルギアがフォードモデルAの様な小さな物で保つはずは無く、比較的新しい大きな物に載せ変えられるのが当たり前なのです。
つまりフォードのモデルAを使うのはボディだけと言う有様なのです。(車検制度の有る日本では考えられませんが・・・)
今回制作しているのはフォードモデルAよりももっと新しい時代のデファレンシャルギアなのです。

次はブレーキです。
多分ですが・・・私のブログをご覧頂いている方ですとブレーキと言いますとディスクブレーキを想像されますでしょう、それとももっと新しいカーボンブレーキなども有りますよね。
しかしホットロッドではリアのブレーキはディスクブレーキは要らないのです。
それは真っすぐ走って止まるだけなのでフロントこそディスクブレーキですけどリアはドラムブレーキだったりします。
今回はそのドラムブレーキで外観はピカピカに磨くという仕様で作ってみます。

ザックリと組立ててみました。
かなりシンプルに見えますね〜、まだデファレンシャルギアの収まる部分を作っていないので何となく感じがつかめないかもしれませんが、今大切なのはタイヤの位置関係を決める事なのでこれで十分なのです。
ヒップアップした車の後側からピカピカのリアアクスルが見える・・・と言うのを再現したいと思っています。

次はデファレンシャルギアの後ろ側の部分を作ります。
旋盤で半球型になる様に削ります、旋盤の刃物だけではこの様に丸くなりませんからヤスリを使ってドリルレースで丸くします。
フライスで半分近くを削り取ります。

デファレンシャルギアの後側は鉄板をプレスして作ってありますので角は全て丸まっていますので角の部分をヤスリとペーパーで丸めます。
この辺りは全くアナログな作業になりますね。

こんな感じでアクスルケースの後ろ側に取り付けられます。

次は前側のデファレンシャルギアのキャリアーを作ります。
斜め削りユニットで斜めに削っています。

フライスを使って一部分を削っています。

組み立てる時にセンターがずれると困りますので中心に1.5mmの穴を空けてゆきます。
理由はキャリアーの部分はフロント部分とアクスルに取り付ける為のフランジ部分とに分けて作るからなのです。

次にフランジ部分を作ります。
突っ切りバイトで途中まで削ります。

割り出し円テーブルで均等に10個の穴を空けます。
さすがに割り出し円テーブルですね綺麗に穴を開ける事が出来ます。
ちなみに穴の大きさは0.5mmですね。

突っ切りバイトでフランジ部分を切り取ります。

キャリアーの部分とフランジの部分を合わせてみました・・・なかなか良い感じですね。

デフキャリアーの削った部分に補強のフランジを取り付ける為に糸鋸でスリットを2カ所入れます。
溝の幅は0.3mmです。

0.3mmの洋白板を溝に挟み込んでハンダ付けします。
この場合十分に熱を回してハンダをきちんと溶かす事が大切です。

余分なハンダを削り取って仕上げました。
なかなか綺麗な仕上がりですね。

デファレンシャルギアの後ろ側の部分をハンダ付けで組み立てました。
隙間が開かない様にきちんとハンダを流します。

デフキャリアーの部分もフランジと一体化します。
接合はハンダ付けですね。

アクスルの部分もハンダ付けをします・・・少しずつですが形になってゆきますね。

アクスル部分とデフキャリアーの部分を一体化します、ここはハンダでは無く瞬間接着剤で仮止めしています。
ここはフランジの部分にボルトを埋め込まなければならないので今の時点でハンダ付けをする訳にはゆかないのです。

斜め後ろから見ますとこんな感じです・・・。

両側のドラムブレーキを取り付けます、ここはハンダ付けですね。


やっとリアアクスルが完成致しましたね・・・次はこれを取り付ける方法に付いて考えなければなりません。
難しいのは取り付け強度が十分とれる事、そして取り付け時にボディの姿勢でアクスルの位置を有る程度調整出来る方法が必要なのです。

さて余った時間でこんな物を作っています。
以前も一度作ったのですがチョロQ用の展示ベースです凹んだ部分にはプレートが収まる予定です。
まずはオイルステンで木の色を整えます。

半日程乾かしたらウレタンクリアーを塗りました。
数日放置してから中研ぎをしてラッカークリアーで仕上げをする事になります。

修理見積もり

2017-01-29 22:10:28 | その他
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ランチアストラトスは一段落しましたね、しかし毎日の様に色々なご相談を頂きます。
デカール加工とか修理が多いですかね〜
今日は少し珍しいかもしれませんが見積もりの様子を御案内いたしましょう。
下の画像は少し前に広島県の方から送って頂きました修理物件です。
今回は全部で5つですね、こんな感じでエアキャップに包まれて送られて来ます。

コチラはその中の一つでルックスマートの1/43ポルシェ911ですがボディのレジンが収縮してサイドウインドウが剥がれかけています。
レジン製のミニカーには多い症状ですね。
こんな場合はウインドウを一度外しまして外側の縁を少し削ってからタッチアップをして再度接着します。
エッチングの縁の塗料が剥がれていれば全体を再塗装をする事も有ります。
こんな場合は窓一枚が2000円程度。

リアウインドウも同様に剥がれかけていますね。
これもまたボディの収縮が原因と思われます。
コチラのウインドウも1枚が2000円程
ちなみにフロントウインドウは少しだけ高価になります・・・というのもワイパーの脱着が必要になるからですね(ワイパー2本の脱着が1000円プラスになってしまうのです)
リアウインドウにワイパーが有る場合も同様になります。
やってみないとわからない部分も有ります、例えばワイパーの差し込みピンが折れてしまいますとピンをハンダ付けしなければなりませんのでその場合は程度にも寄ります・・・
他のウインドウやモールも剥がれていないか点検はしておきますよ。

コチラはメーカー不明の911ターボのタルガです。
同様にフロントウインドガラスがボディの収縮で脱落してしまっています。
外す手間はかかりませんが収縮の量が大きいのかもしれませんね・・・
ワイパーの塗料に剥がれが有りますから全体を塗り直す必要が有ります。

一つ一つのミニカーの症状を確認して見積書を作成致します。
手間はかかりますが見積書はメールでは無く紙に印刷して郵便で郵送します。
PCはいつ壊れてしまうかわかりません壊れてしまうと証拠が無くなってしまいます、それではお互いに困りますのでかなりアナログなやり方をとっています。

さてここでもう一つ
ミニカーはこんな箱に入っている事が有りますよね。
左下の方をよく見てください、角の方が破れていますね。
ここは引っ掛かっているので何気なく開けますとよく破れます。

この様にステンレス定規を差し込んで下へ押しながら捻りますと簡単に破く事も無く開ける事が出来ます。
お預かりしたミニカーの箱と言えども大切なのです、なるべくダメージを与えない様に・・・と言う事も大切な事なのです。

ストラトス1号車最終組み立てVer.12

2017-01-29 21:26:38 |  Stratos JeansChicago
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今日は朝から曇り空でして暖かめの気温でしたね。
天気予報が当たりまして午後からは雨が降って来ました、それもまたかなり激しくね。
まあ側溝から溢れる程では無いですが・・・。
この雨で雪が溶けてくれれば良いですね。

さてストラトスは完成に近づきました、展示ベースに取り付けるプレートを考えなければなりません。
ご依頼者の方から車のデータと過去のリザルトをプレートにして欲しいと言われていましたのでこんな物を作ってみました。
三角な物も作ってみましたが文字を入れるスペースが少なくなりまして作り難いのでこの時点で却下ですね。

昨日までの所で用意しました展示ベースを使って配置を検討してみました。
逆ハの字型ですね。
2台の車を配置すると言う点では少し冒険的な感じでしょうか・・・。
左右の車が少しずれて配置されていますのでプレートの配置がし易いですね。

面白味は無いですが優等生な配置ですね。

コチラもバランスは良いけど面白味には欠けますかね〜。

ずっと前にデューセンバーグはこの配置で納めましたね。

お客さまにも色々な配置のプランをメールしておきましたのでご返事を頂けるでしょう。

まだ取り付けていなかった各カウルを留める為のボンネットピンを取り付けました。

細かな部品は最後に取り付けます。
先にに取り付けてしまいますと注意をしていても指が当たって脱落してしまい行方不明になる事も有りますからね。
他の物の取り付けに影響の無い物は後で取り付けます。
今回は牽引用のフックですね。

ホイールにエアバルブを取り付けます。
これもまた細かな部品なので最後に取り付ける事になります。


これでいよいよ完成ですね。
納品まではもう少し時間がかかります・・・。

ストラトス1号車最終組み立てVer.11

2017-01-28 21:20:34 |  Stratos JeansChicago
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本日も大変良い天気でした。
朝から見える範囲の空は晴れ渡っておりました。
中庭の雪も一昨日の好天と昨日の暖かめの風そして雨とで随分溶けていますが、朝の時点ではまだこんなに真っ白です。
どこかの雪国を思わせる程の雪が残っています。
天気が良いのは良いのですが、天気が良いと夜間がかなり冷え込みます、この所の天気予報を見ますとマイナス4度付近の様ですね。
北海道や東北の方々には笑われるかもしれませんが山陰ではせいぜいマイナス2度くらいでしょうかね・・・昨年は一度だけマイナス6度まで下がった記憶が有りますが自宅の水道が凍って出なくなってしまいました(笑)

この好天を利用してやっておかなければならない事が有ります。
この所の寒波でCafeの暖房に使う薪が底をついてきましたので倉庫から運んでおきます。
どうしても寒いと薪を沢山使いますからね〜ちなみに現在使っている薪は「桜」の木です、煙は良い香りがします。
倉庫の中で軽トラックに積みまして持って来ますが薪置き場のすぐ脇までは軽トラックがは入らないので少しだけ人力で運びます。
これだけ積んで降ろして1時間程でしょうか・・・。
これでまた2週間程は暖かく過ごせます(Cafeの方はです、アトリエでは薪ストーブの恩恵に預かれません・・・笑)

続きまして制作にはいります。
本日のウォーミングアップは展示ベースの板にペーパーを掛ける所からですね。
少し前にウレタンクリアーを塗っておきました、もうカチカチに硬化していますので、320番のペーパーをかけてみました。
中研ぎをしておきますと仕上がりがフラットで綺麗に仕上ります。

全面パーパーが当たって艶消し状態になる様に中研ぎしています。
艶がある部分は凹んでいる部分ですので木が出ない範囲でなるべく均等にペーパーをかけてゆきます。

艶消しのラッカークリアーを塗って仕上げてゆきますが、裏表両面を一度に塗る事が出来ませんから手間はかかりますが片面ずつ塗ってゆきます。
ここまで塗ったら少し加温してみようと乾燥機のスイッチを入れましたが・・・ついに壊れてしまいました。
エラーが出てランプが点滅していますファンが回らないのでハイリミットの温度ヒューズが切れてしまったらしいのです。
この乾燥機は確かサラリーマンだった頃、家内と子供達を連れて島根県益田市に赴任する時に買った物だったと思いますので益田時代が9年程台所の食器乾燥機として使ってから今の仕事で模型用の乾燥機として13年程使ってきましたので今まで22年の付き合いでしたね。
さすがパナソニックです、長持ちしますね〜。
近日中に何か乾燥機を見つけて来ないと仕事にならないですね〜。

さて本業です
本日はストラトスの屋根の上に付いているアンテナを作る所から始めます。
実車の写真を見ますとキットのアンテナとは違った形状の物が付いている様に見えます。
まあ写真はそんなに鮮明な物では有りませんが、雰囲気が違うのです。
現在の実車はアンテナは取り外されて穴も埋められていますので当時の形状は不鮮明な写真から推測するしか方法がございません。
アンテナの下側は少し太く見えますのでアンテナのロッドがコイル状に巻いてあるらしいのです。
ここはなぜ巻いてあるかご存知ですか?
スプリング状に巻く事で車の振動や風などでアンテナの付け根の部分が曲がらない様にしているのです。
金属は一度曲がってしまいますと元に戻す事は出来ますが何度も同じ事をしますと金属疲労で折れてしまいます。
スプリング状に曲げる事で全体で曲がる様に(一部に力が集中しない様に)して有るのです。

コイル状に曲げた部分と真っすぐな部分を作ってやれば問題は無いのですが1/43でこの様な作り方をしますとコイルの中心から真っすぐアンテナが立ち上がる様にするのは至難のわざでしてコイル様に丸めたどちらかの側に寄ってしまうのです。
そこでコイルの部分とアンテナの部分を別々に作ってみました
素材は0.13mmのステンレス線でコイル状にした物は0.3mmのキリの軸の部分に巻付けてコイル状にしたものです。

コイルの部分は
少し引っ張って線と線が離れる様にしてやりますと一層コイルらしく見えます。
両端をカットします。

真っすぐな線をコイル状になった部分に差し込みますとそれらしく見えませんか?
この中央から立ち上がっているというのが重要なのです。
このアンテナはルーフの上に付けられますから360度どこからでも見える訳ですが片寄って立ち上がっていますと見る場所によっては中央からアンテナが立っていない様に見えるのです。
コイル部分の下側は内径が0.2mm外径が0.6mmのアルミパイプを使っていまして真っすぐな部分を下まで貫通させて接着しています。

キットの物と比べてみましょう右はキットの物で丸い玉の部分の上側に穴が有りましてそこに洋白線を刺す様になっています。
今回作った物の方が細くて繊細ですね。
アルミの挽き物は確かに良い感じなのですが大きさ的にもこれが限界の細かさなんでしょう。

最後にアルミパイプの部分に金属リングを取付けておきますと取付け部分のフランジを再現出来ますね。
1号車と2号車に使いますから同じ物を2個作っています。

2号車に先に取り付けてみました・・・如何でしょう?

1号車はまだひっくり返してこの様にアンダーガードを取付けないといけなかったのでアンテナはまだ付けていません・・・

アンダーガードの取り付けが終わったのでアンテナを取付けました。
さすがに0.13mmのステンレス線は細いですね。

続いてドアガラスを取付けました。
キット付属のパーツは傷が多くて使えず・・・アニメセルをカットして使っています・・・が少し汚れていますね。
この後掃除をしておきました。

次はフューエルキャップですね。
これは2号車を作った時に挽きものだけは作っておきましたのでヒンジの部分だけをハンダ付けして作っています。

次はボディ外装の小物達ですね。
コチラはフロントフードの後ろ側の左右でフードを固定する金具です。
取り付け強度を高める為に取り付けピンをハンダ付けしておきました。

取り付けピンを差し込む為に穴をあけておきます。
メタルボディの端の方に穴を開けるのはかなかな難易度が高い作業になりますね。
穴がズレてしまいますとフードを作り直ししなければなりません・・・これはやりたくないですね(笑)

リアカウルの止め金具(本当はゴム製なんですが)も同様に取り付けます。

これでキャッチピンとエアバルブを残して組み立ては完了かな・・・。


明日は展示ベースに取り付けるプレートのデータを作って配置を考えましょう。
ようやく完成が見えて来た様な気がしますね、随分長かった様な気がします(笑)
2月初めには納品で上京する事になるかもしれませんね・・・。