Studio_Rosso 1/43 自動車模型制作日記1

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明日と明後日は納品のため更新をお休み致します

2014-10-25 18:31:08 | Vincent Black Shadow
今日も良い天気でしたね、日中は日の当たる所にいると暑い位でした。
25°近く有ったかもしれませんね、朝や夕方にはす~っと涼しくなるのはさすがに10月下旬です。
本当に過ごしやすい季節ですね、そう言えば今日朝電話が有りましてストーブ用の薪を分けて欲しいとの事、以前にお話をしていた方でして覚えていて下さった様です。
薪ストーブの季節もすぐそこまで来ていると言う事でしょうか、当店の薪ストーブもまだパッキンを替えたい所ですが・・・今年も調整で済ませようかな~まだ切れている訳では無いですしね。

「少し前にビンセントブラックシャドウは完成したんじゃないの?」とか「また忘れ物ですか?」とか言われそうですが今日は違うんですよ。
完成後に注文していたと受注のケースが届きましたのでこれから最後の仕上げに入ります。
カバーの方は埼玉県の草加市の業者さんに作って頂いております、ちなみにこの業者さんは大阪の◯川さんもここで作ってもらわれるらしいです。
今回は1個だけなので送料などで高い物につきますが良い物は良い訳です。
木製のベースはクリアーのカバーが完成してから友人のこの方に作ってもらっています。
同級生なのでいつも無理を聞いて頂いています、僕はお世話になってばかりなので頭が上がらないんですよ・・・本物の職人さんですね。

出来上がった展示ベースにオイルステインで着色します、明るいボディ塗色の場合には暗めに、今回の様にブラックのカラーで塗ってある場合には少し明るめの茶色にします。
他にもボディカラーによって少しずつ調節して作品が引き立つ様にするのです。
せっかく作った作品を一番引き立たせてくれる様に変えているんですね~だから展示ベースまでハンドメイドなのはそんな理由もあります。

ウレタンクリアーを研ぎます。
研ぐと言ってもペーパーは模型の様に細かな物では有りません240番とか320番とかせいぜい400番までくらいですかね~。
面が出る様に丁寧に研磨します。

フラットクリアーを塗りまして硬化を待ちます。
今回はお客様のご要望で製作者のサインと日付を入れて欲しいという事なのでこんな感じに入れてみました。
サインはエキゾースト側、日付はその反対側という風に入れております。
今回のビンセントブラックシャドウの場合右サイド/左サイドで雰囲気がかなり違います、見える見えないに関わらず作れる部分は全てつくると言うのが私の信条なので作品に裏/表を付けたくなかったのでこの判断に至りました。
そして、、木製の展示ベースは艶消しで塗っています。
これも光沢が有りクロームメッキが引き締めている作品なので艶有りと艶消しのコントラストを付けたかったのです。

そして展示ベースに取付けられましてクリアーのカバーを取付けてみました。


昨日で完了したと思っていましたが・・・

2014-10-18 19:52:37 | Vincent Black Shadow
今日は明日の芝刈りに備えてブルーベリーの際刈りをしていました。
今年から庭が広くなったのでこの際刈りでも半日掛かってしまいます、前の広さなら1.5時間くらいだったのに・・・
でも天気が良かったので気持ちの良い汗を流しましたよ。

少し遅めの昼食を食べて午後からは制作です。
昨日完了したと思っていたのですが、ここまで来たらもう一つ踏み込んだ工作がしたくなりまして・・・ついつい部品を追加しました。
リアのスイングアームの下側にブレーキのドラムが回らない様にステーが付いています、そのステーの後ろ側にスプリングが付いている様なのでこれを作っておきましょう。
0.26mmのメッキ銅線を0.5mmのキリの刃が切ってない方に巻付けまして両端を加工してスプリングにしました、巻数を数えておくと左右同じ長さの物を作る事が出来ますよ、この方法ならステンレス定規で測ったりする事も無く簡単に長さを揃えられます。
ただし隙間無く巻いた場合ですよ!(笑)隙間が有る場合は長さが違って来るのは当たり前ですよね。

どこに付くのかと言えばこんな所なんですよ。
最初の仮組の時点でスプリングを引っ掛けられる様にインセクトピンで取り付けを作っておきました。

やっと仮組台から外しまして制作用の机の上で自立しています、これから展示ベースに取付ける為のカラーを作ります。
その前に寸法を取らないといけませんので仮組台から外したところです。

仮組台に固定する為のスペーサーは太い方が安定するのですが作品が全長12cm程なので余り太い物では見た目が良くないですね。
なので下側は少し太くして据わりを良くしておきまして中央から上側は少し細くなる様に旋盤で削ってスペーサーを作りました。
長さがなかなか決まらなくて少しずつ削って調節しながら作りました、この微調整だけはなかなか一発で決まらないですね、まあ近道は無いという事でしょうか。

せっかく仮組台から外しましたのでここでワックスをかけてクリーニングしておきます。
バイクのワックスの匂い・・・と言うと僕は30数年前の事を思い出しますね。
私が大学生の時には京都に住んでいましたが友人の下宿の先輩が島根県松江市の方でしてホンダCB400Fをお持ちだったのです。
その方は多分新車でお買いになっていつもピカピカに磨いて楽しんでおられました。
たまたま同郷だったので仲良くして頂いていましたが彼のバイクはフレームからタンク/エンジン・ホイール・フェンダーの裏まで本当にいつもピカピカでワックスの香りが漂っていたのを思い出します。
彼が大学4年の時でしたでしょうか・・・確か夏休みが終わって遊びに行くと彼の部屋にはカギが閉まっているのです、隣の友人に聞くと休み中にバイクの事故で長期入院をしているとの事。
カーブで路肩から砂が出ていて滑ったらしい・・・バイクはクランクケースが割れて全損だったらしい・・・。
結局その年は休学して多分僕と同じ年に卒業されたんじゃなかったかな~吉佐さん(確か)は元気にしておられるんだろうか・・・卒業以来一度もお会いした事が無いな~。




今日でほぼ完成ですね

2014-10-17 22:35:13 | Vincent Black Shadow
今日も忙しかった~!
今日は朝から西条柿の今年最後の収穫をしました。
柿は一度に全ての実が熟す訳では有りませんので熟した物から何回かに分けて収穫します。
あわせ柿にする場合はドライアイスを使って渋抜きするのですが5日間程かかってしまいますのでその間に完熟になって柔らかくなってしまうのです。
出来れば固い方が持ちが良いので少し早めに収穫を擦るのですが早過ぎるとやはり甘味が少なくなってしまいます、取る時期が難しいのです。
なので今年は1週間程空けて3回の収穫としました、その最後の収穫が今日だったのです。
今日は少なめで20kg程でしょうか・・・15kgはあわせ柿に5kgは干し柿にしました。

午後12時半から臨時で例の受付係を頼まれましたのでJR安来駅に・・・それまでに青森県の方から塗料の注文を頂きましたので発送準備をしました、ですが・・・夕方になって納品書を入れ忘れた事が発覚しまして急遽郵便でお送り致しました。
何事も十分に余裕を持って行なわなければいけませんね~思わぬミスをする事になりました。
まあ、塗料だけはちゃんと発送出来たので良かったですが・・・。

今日はビンセントブラックシャドウを完成させたい所なんでまずファンネルを作りましょう。
普通ファンネルと言えば「アルミ」なんでしょうけれどこのサイズでアルミは刃物に金属が絡んできれいに削れないのです。
なので今回は洋白を使う事にしました。
まず、内径を1.6mm外径を2.7mmと設定しましたのでそれに合わせて大まかに削ります。

自作の刃先の丸いバイトを使って外側のカールした部分を削りました深さは0.35mm程ですね。
長さは4mm程しか要らないので必要なだけしか削っていません。
右側にキリが見えていますがこれは内側の部分を削る為ですね。

大まかに形状が出ました・・・

問題点はファンネルの内側ですね大きめのキリで斜めに削ったのですが内側に角が有って何となくカクカクした印象なのです。

もう一段角度の違うキリでさらってやります。
この角度に違うキリというのはセンタードリルを使いました、このセンタードリルは普通のキリとは刃先の角度が違うのです。
何となく良い感じになった様に思いませんか?

ファンネルを突っ切りバイトで切り取りました。
実車に付くファンネルはこの様に短い物なんですね・・・一般的に長いファンネルはエンジンのトルクを増やします反対に高回転を狙うなら短いファンネルを使います。バイクの場合は車と比べて軽量なのでトルクが無くても走れますから短いファンネルなんですね。
このファンネルの取り付けを表現する為にキャブレター側の部分を一回り太くしています。
細かな事なんですが表現の一つとして大切ではないかと思います。

後ろ側の2番シリンダーのキャブレターにファンネルを取り付けてみました。
格好良いと感じるのは私だけ??

ついでに1番シリンダーのキャブレターにも・・・やっぱり格好良いわ!

後ろのフェンダーの分割部分の留め金具を洋白丸棒から削り出しました取り付け用の細い部分は0.6mm太い部分は1.2mm、太い部分には0.5mmの穴をあけてあります。

0.5mmの穴に0.5mmの洋白線を通しまして金具の完成です。
バフも掛けられてピカピカです。思った通りに部品が完成すると嬉しいものですね。
ファンネルは何度か作り直したのですがこの細かな部品は1度で完成する事が出来ました。

車体に取り付けてみました。
これで完成しましたよ。

続いて展示ベースとクリアカバーの手配をいたしました。
ご依頼者様との相談では何時もの1/43用では入るには入るが少し小さいと言う事になりましたのでケースも特注ですね。

さて明日は何を作りましょうかね~。

ついにシートとタンクを接着しました~。

2014-10-16 18:34:10 | Vincent Black Shadow
本来なら昨日の1/1バイクのレストアを先にご案内するベきですが今日はとても忙しく1/1バイクの情報は後日になりそうです。
なぜならこの時間までまだまだ仕事をしている物でして・・・
理由ですか?
今日は午前中4度目の安来市文化協会の米原雲海展の受付でして順調ならこれが最後の受付になります・・・ところがそんな事を全く忘れて家内の実家の近く(結構山奥です)にキノコの「なめこ」の植わっている原木を頂きに出てしまったのです。
電話が有って途中からUターンして展示会場に向かったのは言うまでもありません(笑)
仕方が無いので受付の終わった午後から再び山の中に・・・まあ親戚ですから到着してすぐに積んで帰る訳にもゆきません。
まずお茶を頂き少しばかりお話をして・・・それから積み込みをします。
これが出雲地方のエチケットなんですね~。
往復1時間の距離なんですがまあ2時間半はかかってしまいます・・・これが出雲風ですね。
アトリエまで帰って荷物を下ろして片付けて中には入れば4時を過ぎていました。
そこから銀行の営業マンの来店(うちはお金が無いので余り来ないのですが・・・今日はたまたまですね)一人で厨房の裏の控え室で冷たくなった昼食を食べました。
ア~アこれは一体何ご飯?  
昼食なのか夕食なのか・・・

ぼやいていても何も始まらないので仕事を始めました。
今日はこの制作の中で大きな作業が待っています、それがガソリンタンクとシートの接着です。
一度接着してしまうともう後戻りは出来ません・・・からね~。
慎重に作業を進めます。
タンクとシートが付くと俄然完成が近くなって来ますね~それにカッコイイし。

タンクとシートを付けても制作はまだ終わりではありません、細かな部品が待っています。
この部品はリアシートの後側のステーの下側に付く菊型ハンドルですバフを掛けてピカピカにしてから接着です。
残念なのはこのパーツは大変苦労しましたが取付けてみるとその割に見えない・・・ちょっとがっかりしますが・・・僕のコンセプトが見えなくても、見えそうなら作るという物なので・・・(笑)

実際に斜め上から見ると見えるのですが、一番見やすい真横から見ると菊型なのか何なのかよく理解出来ません。
でも斜め上からですとこれくらいには見えますよ。

同様に洋白丸棒から削り出したハンドルポストの菊型ハンドルは・・・これもまた近くに同じ様な光り方をする部品がありますので今一歩か・・・いやいや作ったかいは有ると信じたいですね。

シートの後側のステーの下部の取り付けはスイングアームからのステーを後付けに・・・と思っていましたのでここら辺りで取付けました。
そのステーからシートステーを貫通で止めボルトを接着です。
結構それらしいじゃないですか?

ガソリンタンクからキャブレターまで燃料ホースを取付けました・・・細かくは書きませんがこの部分は一部がゴムホースなので質感を変えてやるのが良いと思います。

反対側のキャブレターまでの配管はフロート室の下側には入っています。
こちらも一部ゴムホースでつながっていますのでその部分は濃いグレーで塗っています。


これで残る部品はリアフェンダーの十文字の部品とエアファンネル位でしょうか・・・もう完成すぐそこです。

台風一過とはいかなかったけど、いよいよ完成が近くなりました

2014-10-14 17:38:48 | Vincent Black Shadow
昨日の台風は結構風も強く雨も降りました。
私のまわりでは幸いにも大きな被害は無かった様です、中庭のバラはいくつか倒れましたが・・・まあこれはまた元気になってくれると思います。
朝は曇っていましたし時折雨も降りましたが午後からは良い天気になりまして結構強い日が射していました。
明日からは天気が回復するらしいです。

台風一過でスッキリした所でバリバリと制作を進めたいですね。
さて完成が近くなったビンセントブラックシャドウを進めてゆきましょう早くフィニッシュ!したいですね。
明日は社長と約束した10月の中頃です(笑)
今日はシリンダーヘッドのオイルラインから作ってゆきます。
今のバイク(車もですが)はオイルラインはエンジンのシリンダーやクランクケースの中に通路を作ってありますがこのビンセントブラックシャドウの時代ではオイルをクランクからシリンダーヘッドの方に回すのに後付けのラインを使っていたのですね、時代の背景がわかる造形で僕は好きなんですがね。
こんな事を書くとヘッドに上がってしまったオイルの戻りはどうするの?と言われそうですが・・・それは昨日作ったでしょ!
例のバルブを駆動するプッシュロッドの入っているパイプを伝わってクランクケースに戻るのです。

次はクランクケースの下側に有るヘッドに行くオイルラインの取り出し口です。
こんな感じに作っておいてアドラーズネストの六角ボルトを刺して接着します。

こんな感じでしょうか・・・

どこに付いているのかわからないかもね・・・
エキパイの集合部分のすぐ上側ですね。

よく見ると同じ部分からオイルラインが2本出ていまして片方は細いのですがもう一方は少し太くしかもその先がゴムホース(両端がカシメになっている耐圧ホースですね)になっていてエンジン上側のオイルタンクにつながっている様です。
これのラインも作らない訳にはいきませんね。
同じ様に作っておきまして途中からステンレスメッシュに押し付けてメッシュを写します。

メッシュと金属パイプのつなぎ目はアルミパイプを差し込んで見切りと言うかジョイントにします。
ゴムのホースの部分はフラットグレーに塗ります。

2本目のオイルラインを取付けました・・・。
特にゴチャゴチャ感を出している訳ではないのですが実車がこんな感じなので自然とゴチャゴチャして来ますね~。

接着剤が硬化するまで他の作業をしておきましょう、と言うか気温が低くなって来ましたのでエポキシ系の接着剤の硬化が遅くなりましたね・・・私はこんな部分から秋を感じますよ!(笑)
合間の仕事として選んだのがシートの仕上げです。
シートはレザーなのでフラットグレーとフラットブラックで塗ってあったのですがシートは実際フラットではありません。
僕の感覚から言えばセミグロスなんですが、今回はフラットに塗ってありました・・・と言うのも少し大きめのスケールだったので試してみたい事が有ったんですよ。
そう、フラットのシートを布で磨いて角の部分の艶を出してみたかったのです、やり方によっては塗るよりも自然な艶が出る様な気がしますが・・・
角の部分だけ艶が出ているのがわかりますね。

左の足元に付く部品ですが何でしょうね~ホーンかな?と思っていますが・・・
この部品には数少ないエッチングの部品がおごられていますのでこれをピカピカにバフ掛けします。
アルミ板に貼っておいてバフを掛けますよ、手で持って掛けようとすればクシャクシャになるのはもうわかりますよね・・・(笑)

先ほどの部品を接着して中央にボルトを植えております・・・

次はシートの後側のステーを取付けましょう。
この位置関係ももう一度仮組をしながら接着しますがシートはまだ接着しません、タンクを先に付けてからでないとシートを取付けられ無いのです。
でも位置関係だけは先に決めたいのですね。

シートとタンクを仮に置いてみましたよ・・・まだ接着をしていません。
接着するならタンクの燃料コックを先に付けておかなければならないのです・・・。


組立ての順番がなかなか難しいですね・・・ウ~ン仮組時にはそんなに考えていなかったですがバイクは難しいですね・・・僕が慣れていないだけでしょうか・・・フ~!今日の制作はここまでにしましょう・・・。
明日は完成するかな??(笑)