Studio_Rosso 1/43 自動車模型制作日記1

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タイレルP34の駐車場を確保します

2019-10-31 21:47:20 | ミニカー修理
昨日の夕方の黒い雲を見ながら心配していましたが・・・本日も天気の良かった山陰です。
今日は営業日なのでそうゆっくりとはしていられませんね。
朝一番でレタスの苗を植えました。
まだ少し小さいのですが・・・有る程度気温がある内に植えておいた方が根の付きが良いので・・・植えてしまいました。
植えたらしっかりと水をやりまして・・・。
元気に大きくなってくれると嬉しいですね。

少し前に植えた高菜はもう随分大きくなりました。
葉っぱが大きくなりまして黒いマルチシートが見えなくなっていますね。
もう少しで高菜の漬け物になります(笑)この冬の間に食べれると良いですね。


さて修理の為に大きなタイレルが届いたのは昨日書きましたが・・・床の上においていますがここも安全じゃ無さそうなので・・・ショーケースの上側を片付けましょう。
ここには少し前にお預かりしているメルセデスベンツの600が住んでいます。
丁度エッチングが届きましたのでこちらを早く直してお返しすればこの部分でタイレルさんにお休み頂けますね。

このメルセデスベンツですがリアのエンブレムがメタルインレットで付くられていますので少し粘着が弱いらしくて剥げてしまいます。
特にミニカーのメンテナンスでワックスとかかけられる場合はお気をつけ下さい。
本当ならエッチングの方が耐久性は良い様に思いますが・・・加工の手間(切り取ったり磨いたり)が無い分だけ手間が省略出来るのでしょうね〜しかも大量に作れば値段はあまり変わらないのでしょう。
ですが耐久性も考えてミニカーを作って頂きたいと思うのは私だけでしょうか?
安い物ではないのですからね〜。
ベンツのマークは完全に無くなっています。

600のマークも端が浮いておりましていつ剥げてしまうか危うい状態です。

と言う事で作ったエッチングがこちらです・・・

でもこのまま貼って終わりでないのが私の仕事ですね。
ベンツのマークの中央を切り取りました・・・
ステンレス用のフラックスを塗りましてステンレス用のハンダを盛ります。

ベンツのエンブレムですが断面が三角形になっているのはご存知ですよね。
ハンダを盛って削って断面が三角形になる様にしますよ・・・細かいのです(笑)

真鍮板に瞬間接着剤で仮固定しておきまして磨きましょう。

600の方も磨きます
磨きますと少し角が取れてそれらしく見えますね。
上側は磨かないエッチングです・・・下側は磨いてあります
その質感の違いは大きいですね〜。

インレットマークが付いていた所をクリーニングします
まずはエナメルシンナーで粘着を拭き取って置きましょう
傷や落とし切れなかった粘着成分をコンパウンドで磨いて落します
接着前には綺麗にしておく事が大事ですね

エンブレムの位置はマスキングテープの細切りで位置をマークしてありますのでその位置に貼り付けましょう
こんな感じでいいでしょうかね・・・
接着剤はクリアーボンドですね

続いてセンターのメルセデスベンツのマークですね、まずは外周の円の部分ですね。
ここは中央になる部分にマスキングテープを貼って置きましたのでそれを中央にして接着しますが・・・
このトランクは平面ではなく微妙にRがついていますのでトランクのRに合わせてエッチングを曲げてから貼り直しました。
下の写真は貼り直す前です、一応接着はされていますがエッチングの元に戻る力で少しずつ剥げてきます。

続いて中央の部分です
ここもトランクフードのRに合わせて少し曲げて置きますといいですね・・・。

はい完成です
いかがでしょう?
メルセデスベンツのマークが少し立体なのはなかなか感じが良いと思いますが・・・
プロなんですから普通の方がするように貼っておわりにはしたくないですよね(笑)


さて今日は312Tの方が進められませんでしたが明日はボディのサイドパネルの修正をします。
いろいろ考えましたがもうプランは出来ています。


サイドパネルのやり直しです・・・(滝汗!)

2019-10-30 22:13:59 | Ferrari 312T Monaco GP No.1
本日は定休日の二日目ですね。
今日も山陰はまずまずの天気でした、夕方には薄い雲がかかりましたが・・・明日は雨が降るのかな?
いや、予報を見ますと晴れですね。

今日はなかなか忙しい日でした、広島方面からお客様がお二人いらっしゃいました。
別々のお客様なんですがたまたま時間がバッティングしてしまいましたね、ご迷惑を掛けたかも・・・。

お一人の方は府中市から何度目かのMさんで修理のタイレルP34をお持ちになりました。
またミニピックアップの追加注文ともう一台のF-1のご注文も頂き大忙しです。
一応時間的な事もお聞きしましたが特に無いと言う事なのですが・・・なるべく早く修理を進めましょう。
何しろ大きいのでショーケースの上に置きますと何かあった時にちょっと心配と言う事で今は床の上においていますが・・・
このままでは旋盤を使うとキリコが飛んできますのでショーケースの上を少々片付けてショーケースの上に仮固定しておいた方が良いかも・・・それくらい大きいのです。
横に置いた赤い箱はメイクアップアイドロンの箱ですね・・・大きさの違いは歴然ですね。

お二人にはそれぞれにお土産まで頂戴しまして誠に有難うございました。
MさんもKさんも無事にお帰りになられたでしょうか?

さて312Tですが昨日サイドパネルの下側の部分をデカールが短いと言う事で塗装にかかりました
マスキングテープを剥がしてみますとこんな感じになりました
まあ雰囲気は良いですよね。

下側の子持線はキットのデカールをカットして貼りますとこんな感じでまずまずですが、上側の斜めの線が良く無いですね〜
どこに問題が有るのかと言いますと・・・
この線は三角に凹んでいる部分の高い部分の縁に貼られます。
下の低い部分にも線はは入りますがそれは子持線の内側の部分ですね。
冷却風のアウトレットの終わった部分(白い細い線が切れた部分ですね)なのですが線を貼るべき部分が無いのです・・・。
その部分から前側ですが角が丸くてこの斜めの部分に貼っても上から見る限り見えません・・・これでは余りにも良くないのです。

さすがにデカールを貼る場所が無いので一旦塗料を剥がして形状を直します
と言うのもボディカラーの上にはポリパテを盛ってはいけないのです。
ラッカーの上に盛りますと密着が良くないので一旦ボディカラーを剥がしてから盛る事に致します。
幸いにもサフはウレタンなので硬化剤を使っていますから上にパテが乗っても密着が悪くなる様な事は有りません。
塗料を剥がしてパテ盛りの為にマスキングテープを貼っています。
余分な部分にパテを付けたくないですからね。

実車はどうなのかと言いますと・・・
こんな感じですね
上側の線は盛り上がった部分の角の部分に有りますから良く見えていますね。
下側の子持の線の方は後ろに行くに従って見えなくなっているのは三角に凹んだ部分に有るので陰に隠れて見えなくなってゆくのです。
なのできちんとした角が有る事がわかりますね。

パテを盛りましたのでマスキングテープを剥がします
硬化してからですとテープが綺麗に剥がれませんので柔らかいうちに剥がします。
こうして置きますと余分な部分にはパテが付かないので研磨が楽になりますね。

パテが硬化しましたら削ってゆきます
大体こんな感じでしょうかね〜
問題は三角形の凹みの上側がなだらかな斜面?になっていたのが問題なんですね
カチッとしていたらデカールが貼れる面積が取れるわけでしてね・・・
全く問題ないのです。
大きくは違っていないのだけど細かい部分の詰めが甘かったのか・・・それとも内側から作ってきて外装を作っていて燃え尽きちゃったのか・・・
まあ原型を作る仕事は大変ですからね。
明らかに他の部分と作る意気込みが違っているような気がする・・・ただのキットを作っているだけだけど・・・当時の原型師さんの精神状態までわかってしまうような造形ですね。
勝手な想像ですが・・・(笑)

まあパテを盛ってしまうと最初の形状が分からなくなってしまいますので・・・
他の新品キットを出してきまして問題の部分を検証します
三角な凹みの上側が曖昧な形状だということが分かりますね
しかも三角な凹みの前側が若干前上がりになっている様にも見えますし・・・。

後ろ側のパネルと組み合わせますとこんな感じ・・・
やはりデカールを貼る面が存在しないのです。

アウトレットの前側の上側?
フロントサスペンションのアームが付いている部分が入る所ですね
この部分の形状もデカールに合わせて直しますが、この部分も全くデカールと同じにしてしまうと形状が合わなくなってしまうのでそれらしく合わせます。

形状を確認するためにサフを入れてみました。
今回は綿の様子を見たかったのでグレーのサフを入れました。


三角形の凹みの上を直しますと下側の形状が違うのが気になりますね・・・
あ〜っ、やっぱり明日は下を直そうかな・・・三角の凹みの下側って斜めじゃないんですよね〜
なんでこんな造形になっているんだろう・・・。


デカールの考証は続きます

2019-10-29 19:37:55 | Ferrari 312T Monaco GP No.1
本日も山陰は良い天気でしたよ
お休みの日に天気が良いと得した気分になるのは私だけでしょうかね〜
空は青く雲は白いそんな普通の一日が有り難いですね。
この頃新聞を見ますとお悔やみ欄に60代の方がいらっしゃるんですよね。
私が取っているのは鳥取県と島根県をカバーしている山陰中央新報なのですがそれでも同じ年代の方で亡くなられている方が多い様な気がします。
まあ自分の人生の終わりなどなかなかわからないのですが・・・もしもわかったらそれはそれで苦しいかもしれませんね。
まあ事故で亡くなられる方はいきなり自分の人生の終わりが来る訳ですから予想が不可能でしょう。
病気の方は最近告知が進んでいますからお医者さんも何のためらいも無く告知される・・・。
良いのか悪いのか個人の判断なのでしょう。
私の父の時は事前に家族に告知されまして少々苦しみました(笑)
でも最後は一番仲が良かった私が告知する事になりました・・・良かった様な悪かった様な・・・・。
私の時はどうなんだろうかと考えてしまいますね。
出来れば医者じゃなくて一番愛した人から告知を受けたいですけどね(笑)
まあ今は健康状態も安定していますので今すぐにどうこうは無いのですけどね、最近同世代の方が亡くなられる方が多いので考えてしまいました。

さて感傷に浸っていても仕方が無いので・・・仕事をします。

最近デカールを貼っている時間よりも考えている時間が長い様な気がしますね。
次に長いのがデカールを作っている時間と使えそうな物を探している時間でしょうか???(笑)
12のデカールを貼ってみますが・・・ちょっとだけ大きい様な気がしませんか?
文字が赤い枠に近過ぎる様な気がします。
と言う事でちょっと小さめのタメオのデカールを比較しますと・・・今度はちょっと小さすぎますね。
これでは使えないですね〜
ただのイチャモンなら笑って済ませます・・・自分の為に作った物ならこれでもOKなんですけどね。
ちょっと小さくしてみましょう。

先日スキャンしたデータが有りますからそれを元にして7〜8%程小さく加工しています。
PCで出来るので正確です(笑)

デカール用紙に印刷しています
やはり自分の所で印刷が出来るのは有り難いですね。
修正も思いのままですよね(笑)

修正して印刷した物を貼ってみました
如何でしょう?
無理無く枠の中に収まっている様に見えますね
少し小さくなっただけですが印象が随分違う様に見えますね。
大きさを考えますと絶対にこちらの方が自然な大きさに見えるのは・・・私のエゴか?(笑)

さてメインのカウルにもデカールが貼れましたが次はサイドのカウルですね
これが実は難しいのです
キットの付属のデカールを貼ってみますと・・・後の位置を合わせますと前が短いのです
仕方が無いのでちょっと考えます・・・

考えるのに疲れたので・・・
フロントのノーズのデカールを先に貼りました
ゼッケンサークルなんですが中央のラインをきちんと合わせないと不細工になりますから・・・
シャーシには一応合わせておりますが実際の組立ての時にはノーズの位置が狂ってしまう場合も有りますのでなかなか難しい所ですね。

取り敢えずキットのデカールを貼ってみましたよ
感じとして5mmくらい短い印象ですね
しかもそれくらい短いと印象がかなり変わってきます。
これじゃあ使えない・・・なかなかすっきりと楽に作らせてくれないですね。

色々考えたのですが・・・
ボディサイドのカウルは一部を塗装で再現する事にしました
と言うのもキットのデカールでは短くて収まらないからなのです
マスキングテープを貼ります
・・・色々考えたのですがこの部分は合わないデカールとかボディの形状とか凄く問題が有りますね。
この件に付いて私が感じた事はもう少し後で書く事に致しましょう。

マスキングが終わったのでラッカーのホワイトを塗ってみました
沢山塗りますと塗料が溜まってしまいまして仕上がりが良くないのでサラッと何度か塗っています

取り敢えずボディサイドのデカールは塗りが完了するまでそのままにしましょう。
次のデカールはリアウイングの翼端板ですね
ここにはグッドイヤーのデカールが付いています
モナコの写真で見ますと中央よりも下寄り・・・くらいでしょうか!?

こちらは他のGPですが・・・
もっと下寄りにはられていますね
翼端板のリベットを避けて下に寄せたのかも・・・スポンサーに忖度したのでしょうか?(笑)
話は違いますが・・・この「忖度」ですが最近は良く無いイメージで使う場合が多いですね。
でも本来の意味は「相手のことを思いやる」と言う意味なので最近のTVの報道のイメージと随分違う気がしますね(笑)

あれ!?もっと拡大して見ますと白文字の枠はブラックの細い線が入っているのが理解出来ますね。

しかしながらキット付属のデカールでは縁の黒文字は再現されていません。
黒の縁取りの無い文字ですね・・・黒の縁取りは省略されてしまったのかもしれませんね。
それとも当時は資料が無かったので縁取りがわからなかったのかもしれません。

タメオのキットの物は縁取りが有りますし大きさもほぼ同じですからこちらを使おうかと思っております。
赤い翼端板に貼る場合には余り問題にならないかもしれませんが知ってしまったのであれば正確に再現した方が良いと思いますので・・・。


デカール一つでもなるべく正確に作ると言うのはなかなか難しいですね・・・
2日間時間をつかってもまだデカールが終わらないですね、明日は少し制作が戻ります。
そうなのです、ボディサイドのデカールはどう考えてもこのままでは貼ることが出来ないのです、なのでボディサイドの形状を少し直そうかと思っています。
デカールとボディがここまで合わないとは思っていなかったのです。

デカールを貼り始めました

2019-10-28 20:33:16 | Ferrari 312T Monaco GP No.1
今日は当店にとって週末です明日から2日間はお休みの予定です。
何となく嬉しい様な・・・いや、毎日お休みに様な物ですからそんなに嬉しい訳じゃないのですけどね。
朝からのスケジュールはいつもとそう変わらないのですから・・・。
本日の山陰は良い天気です。
昨日のブログで「スカッと晴れて良い天気と言うのはなかなか無い」と書きましたらいきなり晴れて天気が良いのはなぜ!?
まあ気持ちが良いので良いのですけどね。
今日も朝一番でイチジクを収穫し・・・本日更新した「畑ブログ」にあった様にニンニクの草を取りました。
何となくスッキリしました!!

そう言えば昨日は広島県竹原市(うさぎの島の近くだから多分そうですよね)からアトリエにお越しいただいたお客様がいらっしゃいました。
アトリエにいらしてから出雲大社にお参りしてお帰りになると言うスケジュールだったのですが無事にお帰りになられたでしょうか?
またお越しいただければと思います。

制作の方はボディの塗装が完了しましたので次はデカールですね。
キットのインストを見ますと・・・
デカールの位置がわかり難いのとどのデカールを貼ってい良いのかよくわからない・・・(笑)
プラモデルだとデカールに番号が振ってあってどのデカールがどこに貼られるのかよくわかるのですが・・・まあこの時代のガレージキットですから仕方がないですね。

ここはお客様から送って頂いた長谷川のインストを良く見て実車の写真と見比べてはってゆく事にします。
こう言う感じで指示を頂きますとお客様の意思がわかり易いですよね。

一番心配なコクピット付近の細いラインデカールから貼ってゆきます。
細いデカールなので少しは曲がってくれると思うのですが・・・これがまた結構固いのです。
印刷されてから時間が経過しているせいも有るかもしれませんが・・・プロバンスのデカール(ビラージュ製?)と同じ位固くてソフターを付けても曲がらない・・・暖めた綿棒で押さえると折れます(笑)
まあ真っすぐの所だけ貼るのであれば曲がらなくていいのですが・・・ボディは曲面なので真っすぐに見えていても曲げて貼らなければならないのです。

ラインを貼ってゆきますが・・・
次に貼るのはこのアジップのデカールですね。
残念ながらこのデカールは上の方の黒い縁取りが綺麗に印刷されておりません・・・
コクピットの前側なので一番目立ちますからこれは使えません。

印刷が消えているアジップはタメオの予備から引っ張って来る事に致しますという事で・・・次に進みます。
塗り分けの下側に有る細い2本線ですがモナコGPの時の写真を見ますとカウルのエンド近くまで延びて回り込んでいますね。

実は色々なラインの高さが有るみたいでして・・・
下の写真では何となく高い位置で反対側にターンします。
タダの車体の違いなのかもしれませんがなかなか興味深いです。

取り敢えずモナコの仕様で低めにリアエンド近くでターンさせましょう。
これも結構固いんですよね・・・デカール!
ラインが切れている部分はドライバーネームが入る場所ですが・・・キットの二キラウダの文字を入れますとこれ位の長さが必要です。

実車の写真ではキルスイッチからサイドミラーまでの間でネームが収まっていますね・・・

言葉だけではわかり難いのでキットのデカールを貼ってみました
如何ですか?ネームのデカールが大きいのがわかりますね〜。

仕方が無いので・・・タメオのキットからネームの部分だけを切り出しまして貼ってみました。
勿論ストライプも延長しておきましたよ。
やっぱり少し小さな方が収まりがいいですね。
自分でデカールを作る事も出来ましたがまあ予備のデカールが有るのでそちらから拝借ですね。
ついでに跳ね馬のマークもタメオです、キットの物ですとグッドイヤーとカウルの下側の間がギリギリになってしまいます。

反対側もストライプを貼って完全に乾かないうちにカットして剥がしています。

ドライバーネームを入れましたよ。
なかなか良い感じです・・・

次はサイドのアジップです
キットのアジップのデカールはベースのホワイトが版ズレしていまして上側に白いベースが出ていますのでこちらもタメオから持ってくれば良いだろうと考えていましたが・・・
こちらがタメオから持って来たアジップです・・・
上下の寸法が少し短くてアジップのデカールの上側の赤の部分が大き過ぎますね。

大きさは元キットの物が大きかった(筈!?)なのでキットのデカールを上下のズレた部分をデザインナイフでカットして貼ってみますと実車の画像と近くなりました。
ここで少しトラブルです・・・デザインナイフが手から落ちて足の上に落ちそうになったので指でつかんだら右手の薬指の先に刺さってしまいました(痛!)しかたなく止血の為に腕を高く上げて休憩です(笑)
でもこちらの大きさの方が実車の雰囲気に近いですね、何でもタメオの方が良い訳ではないのです、やっぱりバランスですよね。

救急活動(!?)の為に少々ご紹介が前後しますが・・・
インダクションボックスの部分に付くゼッケンサークルの赤い縁を貼ります
この部分は中央が透明になっていまして枠が印刷されています。
ナンバーはどちらのドライバーを作りたいかで変更する事が出来る様になっています
元々複雑な面ですからデカールを奇麗に貼るのはなかなか難しい所ですが、今回の場合デカールが固いのでそのまま貼りますと凹んだ部分に馴染まないでこんな風に浮いてしまいます・・・
四角なゼッケンサークルの後側が三角に浮いているのが光の反射でわかりますね

こんな場合皆さんならマークソフターか熱した綿棒作戦を実行されると思いますが・・・ここまでデカールが硬いとダメなんですよね。
マークソフターも熱も使わずに奇麗に貼る方法が有るとしたらどうでしょう?
今回の場合ソフターが効かないので仕方なく・・・ですけどね。
中央のクリアーのニスの部分を四角く切り取って貼りました。
ニスが有るから貼り難いのですよね。
ラインの際を切るのは心配なので1.5mmくらい内側をザックリカットしますとデカールが変形し易くなりますのでソフターを使わなくても貼る事が出来る様になります。


インストやお客様からの資料などを確認しながらデカールを貼りますとなかなか仕事が進みませんね
メインのカウルの物だけで1日費やしてしまいました。
まあ大きさが違ったり使えないデカールの代替え品を探したりする時間も入っていますからね
まだまだデカール貼りが続きますよ。
今までどんなに時間がかかってもデカールを貼る仕事が一日で終わらなかったなどと言う事は無かったと思いますね〜。


塗装開始です

2019-10-27 20:38:26 | Ferrari 312T Monaco GP No.1
本日の山陰は晴れたり曇ったりの天気でした。
大きく天気が崩れる事は無さそうですが・・・今年の場合、度重なる台風や大雨が降りまして秋らしいスカッと晴れて良い天気と言うのはなかなか無いですね。
それでも出勤しましたら昨日オクラを抜いた部分の畑を起こしました。
そしてイチジク、オクラ、ピーマン、富有柿の収穫をしました。
イチジクは晩生のヌアールドカロンという種類なのですが、こんな感じに蜜を吹きます。
イチジクの実は基本的に実ではなく花なので蜜が有っても全く不思議では有りませんよね。
この時期の完熟になったヌアールドカロンはこの様に蜜を吹きまして・・・食べると大変甘いですね。
但し完熟になるまで木成りで過ごす事が必要ですし、完熟にならないと蜜を吹きません、よって輸送にも耐えられませんので自分で植えて作った人じゃないと食べれない一品ですね。
写真の様にイチジクの表面に垂れた蜜を横にしても垂れないのは蜜であるからですね。
水滴ならすぐに下に向かって流れてしまうのです。


さて本日も仕事を始めます
まずはバラバラになった部品からですね。
サフが必要な部品とそうでない物を仕分けしておきましょう。
アルミの素材の部品でも色々な色、質感が有りますから同じ仕上げにはしません。
塗った方が良い場合も当然ありますからね

塗装の為に爪楊枝で持ち手を付けて洗濯バサミや目玉クリップでスタンドにします。
ウェーブから出ている「ネコのテ」も持っているのですがこちらの方が使い易いのでついつい・・・
すっかり忘れていたというのも有りますね。

ボディカラーの赤を塗る部分のパーツはホワイトサフを塗っています。
メインのカウルとサイドカウル/ノーズ/アッパーパネル左右/リアウイングの翼端板くらいでしょうかね・・・。

一度中研ぎをします
スジ彫りももう一度念のために掘っておきましょう。

そしてもう一度ホワイトサフを入れています。
大体良さそうですね〜。
サフが終わりますとメインのカウルの上部はホワイトを塗り分ける様になっていますのでこの部品だけラッカーのホワイトを塗っています。
ウレタンのホワイトを使わないのは塗料の厚みが気になるだろうと予想したからですね。

それ以外の部品には先ほど塗って残ったホワイトサフにラッカーのブラックを入れてグレーサフにします。
この方が表面の凹凸を見易いのです。
ちょっとブラックが多かったけどまあいいや。

塗料が硬化するまで乾燥機でお休み頂きますが・・・それまでに当方は次の作業を進めます。
デカールをスキャナーで読み込んでおきましょう・・・まあ普通にコンビニのコピーでもいいのですけどね。

裏に糊の付いたラベル紙に印刷します
色相も大きさも変えずにそのままですね・・・ここがポイントですよ。

同じ大きさのシールを作って置いてボディに貼ってみて塗り分けのラインを検討するつもりなんですね
だから大きさが変わってしまうのはNGなんですよね
こちらはメイクアップさんのデカールです
まあ一般的な分割ですね
但しほんの少し印刷にズレが有るのが惜しいかな・・・
まあ年代を考えますと仕方が無いかもしれません。

こちらがタメオですね
確かに後発だけ有って工夫の後が見られますね
コクピット部分の塗り分け部分は多少ズレても良い様に子持ちラインの部分に赤の細いラインが入れられています。
目立つ部分なのでこのズレは目立ちますからね。
印刷のズレも無くて綺麗ですね。

アッパーカウルに先ほど印刷したラベル紙をカットして貼ってみています
大きさはそのままなので上の三色の部分と四角なゼッケンサークルを貼りますとその下側に塗り分けラインがきますね。
細切りのマスキングテープの下側がレッドとホワイトの塗り分けラインになります。

ホワイトにする部分をマスキングテープで包みましょう
こんなに厳重に包んでも本の僅かに吹き漏れが出てしまったのはちょっと残念です(笑)
完璧だと思ったんですけどね。

リアウイングの翼端板は裏表共レッドなのでサフも2回塗る必要が有ります
まず裏から塗って持ち手を付け直しましてね・・・もう一度塗ります。
当然ながらレッドを塗る時も2度の作業が必要になりますね。

レッドを塗りました。
これも塗膜の問題からラッカーを調色して使っています。
伝統的のこの時代のフェラーリレッドは少し朱色に振った感じですが・・・朱色はほんの少しですね。
1箇所だけ埃を噛んでしまいました・・・下の写真で見えていますね。
この後すぐに対策しておきました。

マスキングテープを剥がします
いつもこの時はドキドキしますね〜嬉しい様な怖い様な・・・小さい時に模型を作り始めた時と同じ感覚ですね。
当方の小学校1年の時には既に輸入物!?のラッカーが有りまして確か「ピラー」と言う名前でしたね。
父親の塗料を勝手に持ちだして塗っていました(笑)


今夜一晩置いておけば明日はデカールが貼れますね。
デカールを貼った辺りから乾燥の為にペースが落ちます。
その間は修理を先行しますのでよろしくお願い致します。