チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

瀧廉太郎

2015年07月03日 15時13分30秒 | 日記
チャコちゃん先生は大分市鍛冶屋町で生まれた
光西寺のすぐそばで庭伝いに石垣を上ると
光西寺の広い庭に出た
近所の悪がきと鐘衝堂に上って鐘を突き
そこから飛び降りたり
またお墓の中でかくれんぼうをしたり
遊び狂っていた幼児期

病弱だったので皆が走り回るのを佇んで見ている事が多かった
でもそれだけでも楽しかった
やんちゃなお兄ちゃんたちが優しかったからだ

寝てばかりいる枕もとで
姉や兄がよく歌を歌っていた
「たきれんたろう」の歌だといっていた
瀧廉太郎が作曲した「荒城の月」は豊後竹田の「岡城」というお城の跡の景色を作曲したのだと聞かされた
兄が声張り上げてボーイソプラノを響かせていた

父はその頃竹田に事務所を構えていて
体の調子がいいときはよく連れて行ってくれた
楽しみは「三笠山」というお菓子
行けない時は必ずお土産をねだった
のちに「荒城の月」という菓子も好きになった
歌より菓子だった

この地でできる小さな豊後梅も母がよく漬けていた
高校生になったらその小梅の買い出しを命じられ
一人で持つのは嫌なので同級生を「三笠山」で誘って岡城で「荒城の月」を歌ったりした

改めて滝廉太郎のことを調べたら
そのあまりの短命さに絶句。23歳10か月
いまチャコちゃん先生が四苦八苦しながら練習している「秋の月」は
なんと21歳の時の作品

こうも違うかーー

今日のナイト・コスモスは三笠山と荒城の月が出ますよ
コメント
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