チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

オーラソーマと日本の色

2024年02月28日 09時16分16秒 | 日記
英国で生まれたオーラソーマに出会ったのは1995年だった
ボトルの中の液体が二層の色に分かれていて、そのボトルを4本選び過去の自分現在の自分問題のある個所そして未来のギフトにと読み解く

bottleを並べ後ろから光を与えると、色が浮き立ち美しい
かねて色と精神性に興味を持っていたので迷わずセミナーに行き、ついには論文まで書いて「ていちゃー」のポジションを持った

チャ子ちゃん先生は「このことがきものにどう影響するのか」という視点でいつも学ぶので、日本人の色彩感覚と西洋の色の感じ方の違いも一緒に見極めたかった

「ていちゃー」クラスはすべて英語で講義を受けねばならず、しかも精神世界の言い回しには全くお手上げで「うーん全く」と思っていたら日本人の通訳が付き一安心
しかも受講の地は外国で卒業講義はイギリスの本校で受けることとなり、一人でバスに乗ってド田舎の本校にたどり着いたときは、日本人の顔を見て抱き着いた。

今度は卒業して教える立場になっていくための論文が必要でその題名を「オーラソーマと源氏物語」にした
なぜならば
重ねの色目と二層の色の解釈が全くよく似ていたからだ
英語ペラペラの若い同級生は、日本の色に全く興味を示さない。そういう彼女たちに「日本の色は素晴らしいのだ」と伝えたい気持ちもあった

といってもその論文を彼女たちに見せるわけではないが、私自身のために論文を書いた

そうしたら「玉鬘」の衣装配りの場面で、光源氏が選定する衣装の色と姫君たちの性格の見極め方がオーラソーマの二層の色のリーデイングとぴったりだった!
ということは
日本人の色に対する思いはこのイギリス発祥のオーラソーマより1000年以上も前に培われたいたものだった!
やはり日本人って感性豊かな民族だ!

何年かたってオーラソーマ創立記念の時校長マイク・ブースからの指名で「オーラソーマと源氏物語」について講演をした、それ以降オーラソーマはやっていない

今夜の「チャコちゅうぶ」はその話をするつもり。20時から
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